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VUCA時代の企業戦略は“アート思考”と“サイエンス思考”による共創 【アナザーストーリー】

「アナザーストーリー」とは?


企業戦略は、さまざまな定義があり「これが唯一正しい」というものはない。


分析的戦略は、戦略を科学的に策定して、『競争に勝つ』 が“前提”

市場環境や自社の内部資源を分析して“競争戦略”の策定を行うことが多い。

しかし、この“分析的戦略”は、VUCA時代においては限界がある。



一方、ストーリー戦略は、分析的戦略と対照的で “人間を中心”にした戦略。


企業は“存在価値”を問われ続け、企業経営に携わる経営陣・管理職・第一線の社員一人ひとりの “価値観” “信念” “生き方”までも問われ続ける。

『何のために存在するのか?』

『何を目指しているのか?』

『提供する価値は何か?』

という “ミッション” “ビジョン” “バリュー” が前提。

お客様への“共感”

社員同士の“共感”


がベースになって、社員一人ひとりが他メンバーと相互作用を繰り返しながら、自社のストーリーを作り出し、組織の歴史を作っていく。


プロジェクトが成功に至れば、競争に勝つことができ、お客様からの大きな支持を得る。

それ以上に、このプロジェクトに関わったメンバーの“生き様”も投影されていればES向上にも繋がる。



ESが増せば、業務に誇りを持てるよって質の高いサービス提供が期待でき、顧客満足(CS)に結び付く『インターナル・マーケティング』の“見える化”でもある。


企業のシンボリックストーリーを、補足・補完する物語を 「アナザーストーリー」 と呼んでいる。



VUCA時代だからこそ


現実社会は、日々さまざまな事象が絡まって、秒進分歩 というスピードで変化している。

分析的戦略はデータをもとに科学的に論理分析にて考えられる。

過去に経験したことがない不測の事態が発生すると、分析的戦略には矛盾や対立が生じるので、改めて論理的分析が必要となり、アップデートされた分析的戦略が生まれる。


しかし、ストーリー戦略は、企業経営やプロジェクトへの取組についても『筋書き』があって、その目的・目標を達成に向けてのメンバーの判断と行動という『行動規範』によって構成されている。



主人公たちが先の見えない中、苦難を乗り越えながら、目標を達成する。

そこには、人々が成長していくという 『ドラマ』 がある。

この『ドラマ』が語り継がれることによって、企業内独自の“師弟関係像”のようなものも生まれる。


不確実性、予測不可能性、複雑化、多様化したするVUCA時代だからこそ、分析的戦略に頼るのでなく、



その都度、物語が生み出される“ストーリー戦略”が注目される。



中央集権から現場自立型へ


日本型経営企業というか?株式会社日本国 自体が、中央集権の官僚組織的運営での分析的戦略だ。

トップダウンで「やれ!」という号令が現場に降りてきて、“保身”という鎧に身を包んだ現場リーダーは、伝書鳩として号令を現場第一線に伝える。

このやり方を続けていると、ストレスが増加するだけで、やる気は反比例して低下の一途をたどる。


ストーリー戦略は、現場の知恵と工夫、実践知が求められるので、現場自立型のマネジメント推進にも寄与する。


戦略形成に、現場の実践知が反映されることによって、本社と現場の一体感が強まる。


認知スキル

数がわかる、字が書けるなど、いわゆる学力。IQなどで測れるもの


非認知スキル

数値で表せない内面の力(目標に向かって頑張る力、他の人とうまく関わる力、感情をコントロールする力等)


非認知スキルは、いわゆる「生きる力」

これは不測の「危機管理」状態におかれても、レジリエンス力のある『力強い組織』だ。


ストーリー戦略は、“非認知スキル”を向上させるもの。

やりぬく力

自制心

意欲

感謝の気持ち

好奇心



アート思考とサイエンス思考


企業戦略策定には

サイエンス思考:データや数字による論理的な視点も必要。

アート思考:直感や発想力といった感覚的な視点も必要。


誰が考えても同じ“解”がでるサイエンス思考では超えることができない壁は、個々人がもっているアート思考の力で乗り越えられこともある。

アート思考では行き詰ってしまったら、サイエンス思考で考え直す。


サイエンス思考とアート思考は、相互補完し合えばいい。


ストーリー戦略は、サイエンス思考で作られる分析的戦術を補う、アート思考に基づく実践知戦略



滞在能力を引き出す(Educe)ということは、アート思考とサイエンス思考の ”共創曲” で生まれるトータル・ソリューションで、人を輝かせ、組織を活性化することが出来る。


それが 「アナザーストーリー戦略」




人に笑われる夢は、かなえる価値がある

笑われない夢は「きっと君ならできるよね」と思われているレベル

むしろ「きっと君ならできるよね」という言葉を期待して、自分の心にストッパーをかけているだけ

「けなされたくない」と思って、他人の反応を気にしてしまっている

そのマインドで人生を送ってしまうと、それは「他者の人生」だ

やってもいない失敗が不安なのなら、やって失敗してから考えたらいい

笑われるくらいの夢って楽しい。夢中になれる

前例がないんだったら作ればいい



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