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ジグソー・パズルとレゴ・ブロックで考えるクリエイティブ業務に必要な思考法

『働き方改革』は、まず【ルーティン業務】の業務遂行プロセスを全て洗い出し、不要な工程を廃止して、人が携わらなくても出来る工程をデジタル化・機械化していくことが、まず第一歩でしょう。

【ルーティン業務】に手を取られていた時間が削減されることで、【クリエイティブ業務(新しいビジネス創造)】に充てる時間を増やし、「知の探索」をする【自分の時間】を増やすことです。

割り与えられた業務を確実に行うことを主業としてきた従業員が、ルーティン業務に従事する時間が、DX化によって大幅に削減されたとします。

「削減された時間で【クリエイティブ業務】に従事してください。」と上司に言われた従業員が、直ぐに【0→1】発想を出来るとも思えませんし、何から手をつけていいのか、わからないのではないでしょうか?

また、新しい【クリエイティブ業務】に向けての【自分の時間(勉強する時間)】が増えたとしても、何から勉強していいのか、わからないでしょう。

そして、当該組織のマネージャーも、何らかの方向性や目指すべき姿が明確になっていなければ、従業員に対して適切な指示・指導が出来るとは思えません。

そもそも、与えられた割り当て業務を行う時に必要な思考法と、新しいモノゴトを創造していく発想法は、全くの別物と思います。

割り当て業務をスムーズに行う場合に使う思考法


私は、日本の学校教育は、完成形があるジグソー・パズルをより
素早く完成させる能力を養う教育体制と思います。

ピース数が多く、複雑なジグソー・パズルを完成することが出来れば
偏差値が高い学校に合格できるシステムでしょう。

この教育システムでは、完成形(決まった回答がある)がある
枠組みの中で、数多くあるピースの中から、最適のピースを探し出
して、自分が担当している領域を完成させる思考法を養うものと
考えます。

この思考法は、チームに割り振られた領域の作業効率を上げるには必要な思考法です。

この作業を、誰でも簡単に効率的に行えるようにするのが『マニュアル化』です。より短時間で多くのピースを見つけ出し、ジグソー・パズルを完成させることを可能にする思考法です。

チームワークで新しい仕事を創造する思考法


ジャズやヒップホップのアーティストが行っていることは、自分が得意としている興味・関心のあることに基づいて、数多くのレゴブロックを使って、誰もが作っていなかったモノを創造していくことだと思います。

また、何も描かれていない白いキャンバスの上に、一人で絵画を描いていくアーティストの【0→1】発想も必要ですが、チームメンバーのそれぞれの個性を尊重しながらも、チームワークとして、ユニークでクリエイティブな作品作りを行っていきます。

リーダーが、大まかなテーマは示したとしても、各メンバーの即興性を重視して、それぞれの個性を自由に発揮させます。

それぞれのメンバーの思考法や方法論が違っていたとしても、完成したモノが、リーダーが思い描いていたグランド・デザインと多少違うものになったとしても、構いません。

表層的な均質性は全く求めていません。
最終完成形が、よりハイクオリティのモノができればOKなのです。

この思考法が【クリエイティブ業務】には適したものです。



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