フリーコンサルタントにとっても “オープンイノベーション” が 生き残り策(前編) ~研鑽・交流・発表の場が必要~
1.人はそもそも分かり合えていないので【対話】が必要
地球上にたくさんの人が存在しているが、自分と同じ人は存在していない。
『人それぞれ』というように、考え方や思考、容姿や価値観などは、1人1人異なっている。
『三者三様』 『十人十色』 『百人百様』 『千差万別』 そして『蓼食う虫も好き好き』
人付き合いは、「分かり合えていない」というところからスタートするから面白い。
全ての部分で一致しているのなら、そっちのほうが“気持ち悪い”。
【対話】によって、さらに“違い”が分かり、その“違いの溝”を埋めることができる。
【対話】というプロセスによって人は分かり合えるようになっていく。
2.新しい知とは常に、『既存の知』と別の『既存の知』の『新しい組み合わせ』で生まれる
企業・組織そして個人も、どうしても“知の探究”が疎かに成りがちで、“知の深化”に傾斜していってしまう傾向が強い。
新規事業には不確実性が高く、コストとリスクを伴う割には短期的な成果には結びつかないケースが多い。
したがって成功すればするほど『利益を確保していく』という観点が強くなり、『いま認知できている目の前の“知”同士の組み合わせ』、すなわち【“知の深化”=組織にすでに存在している知の基盤に基づいたもの】を“深堀り”してしまう。
短期的な収益というところばかりに目が行ってしまって、“知の深化”の更なる深掘りを続けることによって、長い目で見た“知の探索”が行われていないので“イノベーション”が生まれにくい構造にしてしまった。
これが、日本企業の多くが陥ってしまった “コンピテンシー・トラップ” だ。
3.“そもそも論”が分かっていない経営者
「我が社の分析した結果、この部門が弱いので他社との競争に負けていることが分かった。ということで、改善に向けて力を貸して欲しい。」
という依頼をしてくる経営者がいる。
「は?社長!その部門という“部分最適”をやっても“全体最適”に繋がらないけど?」
という疑問しか浮かばないが(笑)。
問題が発生した部門の止血処置をするだけで、今後問題は発生しないのならば、会社内部で処置すればいいだけの話。
経営者が思っている問題点は、そもそも問題の根源ではなく、問題の発生は、様々な原因の積み重ねによるものあって、問題が発生した分野・部門だけでなく、他分野・他部門、会社全体のどこかに原因がケースが多い。
“よそ者”のコンサルタントは、経営陣だけでなく各部門各階層との【対話】を通じて会社の“空気”を感じとって
鳥の眼 虫の眼 魚の眼 コウモリの眼
といった多角的視点・客観的視点で“解決方法”を提案して実践していかなければいけない。
“部分最適”では抜本的な解決にならない。
“全体最適”に向けた総合的なコンサルティングが不可欠となる。
「社長さん!あんたが ここまで問題を放置してるから大問題になってるんだよ。」
と言いたいところだが、そこは我慢、我慢(笑)
4.コンサルタントこそ“知の探索”をやり続けなければならない
コンサルタントにも“得意分野”も“不得意分野”もある。
【浅く広く】オールマイティーを“ウリ”にした経営コンサルタントと名乗る人
【深く狭い】“得意分野”を“ウリ”にした〇〇コンサルタントと名乗る人
企業が直面している問題を、コンサルタントの“浅い見識”や“得意分野”だけで解決できるほど簡単ではない。
クライアントは、自社の『既存の知』に、コンサルタントの『既存の知』の組み合わせによる破壊的イノベーションを求めている。
フリーランスのコンサルタントや少人数のコンサルタント会社の社長の多くは、クライアントの社長と同じで
『批判されたり、注意されたり、指示・命令されたりすることがない立場』
になっている。
この“裸の王様”状態からの脱却は、腐ったプライドを捨てて、自分が知らない“別の『既存の知』”を修得する“知の探索”を積極的に行って、情報のアップデートをするしかない。
5.コンサルタントにとっての“知の探索”の場はあるのか?
「身近に”知の探索”ができる場ってある?」と言う素朴な質問で、
知り合いの企業経営者・コンサルタント・自営業者・フリーランスそして起業家にヒアリング調査をしてみた。
その結果、概ね次の3つのカテゴリーに集約された。
① 『学ぶ・研鑽』できる場にセミナー形式で一歩通行
② 『繋がる・交流』できる場の殆どが”飲み会”の域をでない
③ 『発表・議論』できる場はない
コロナ禍によって多くのオンラインセミナーが開催されるようになった。
有料で有名な人のセミナーもあれば、胡散臭いコンサルタントの無料セミナーもある。
YouTubeでは、“News Pick”のようなハイクオリティのコンテンツもあれば、「売り上げが5倍になる方法」等の眉唾物コンテンツ、自分の偏った考え方を話すだけのもの もある”ピンキリ“状態。
それぞれのコンサルタントが持っている『既存の知』を披露し合うことによって、相互研鑽しながら、“知の探索”ができるリアルな場があるのか?探してみることにした。
まず『コンサルタント 交流会』といったワードでWeb検索してみたが、胡散臭い交流会しか出てこない。
大阪市内で開催されている“フリーコンサルタント交流会”なるものを覗いてみたが、“知の探索”の場とは程遠く、<名刺交換~飲み会>というの域を出ていない会ばかりだった。
あくまでも私見だが、Take求めた人々が集まった異業種交流会なるものは、居心地が悪く全く楽しめない。名刺交換して酒飲んでの”出会いの場”に過ぎず、勉強・研鑽といった場とは程遠いものだ。
ピン!とくるものがない。
『自社や組織内にとどまらず、他社や異業種の企業・個人と連携をはかり、自社だけでは生み出せない価値を生み出し、自社の業績や社会に貢献すること』
6.Open Innovation Consulting Synergy(以下OICSと略す) の考え方
クライアントに
「オープンイノベーションによる”知の探究“が必要です」
と提案しながら、自らが“知の探索”していなければ説得力はない。
「じゃあ、同志を募って “学べて” “交流できる” ”発表できる” 場を作っちゃおう!」
と思い立って、大阪のビジネス街である淀屋橋の”路面店のお洒落なカフェ”と交渉した。(飲食店経営も厳しい状況なので快く承諾してくれた。)
会場が確保できたので、コワーキングスペースで知り合ったコンサルタントに声掛けしていった。
こんな流れで【OICS】と称する”知の探索”の場をスタートした。
<【OICS】の主な活動>
● パネルディスカッション&合同セミナーの開催 ⇒ YouTubeでのオンデマンド配信
● YouTube『コンサルタント&企業経営者&アーティストの対談コンテンツ』
● 起業家予備軍&独立思考のオフィスワーカー向け勉強会&相談会
● ビジネスプラン発表会
● SNSでの各種情報共有 等
※ オンラインサロンでの会費収入で運営していく“明朗会計”
定例会は、事前にディスカッションテーマを配布して、参加者が自分の考え方・意見を発表できる形式で開催する。
定例会の延長線上が、一般の人も受講者となる”お洒落カフェ”でのオープンパネルディスカッションだ。(【OICS】新規参加コンサルタントが、オープンパネルディスカッションのパネラーとして登壇してもらう。)
順次、各コンサルタントのクライアント(企業経営者)や社会起業家をゲスト参加してもらう形態にも発展させていきたい。
YouTubeの撮影・編集・オンデマンド配信等の管理・運営は、音楽アーティストが行っているYouTubeチャンネルと提携して【”News Picks”+“First Take”】といった緊張感のある真面目で面白いコンテンツ作りを行うようにした。
パネルディスカッションの概要は【note】上でも発表していく。
OICS(オイコス)という略称に拘ったのは、次の意味も含めたいからだ。
【 追い越す 】 AI が人間の能力を追い越す時代
【 老い超す 】 少子高齢化・“老害”が問題
【 負い漉す 】 負の遺産を 後世に残さない
コンサルタントだからこそ“知の探索”と“知の深化”を積極的に行う【両利き経営】でなければ、生き残っていけない時代だ。
コロナ禍の緊急事態宣言下だからこそ、“来るべき輝けるNext Stage”に向けての準備が出来る時間だ。
さあ、今日もポジティブシンキングでアクティブに行きましょう!
後編はコチラ ⇓ ⇓ ⇓
【OICS】の活動に興味のある方は連絡ください。
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