マーケティング機能がない【日本ホールディングスカンパニー】は“ヤバい”
<半沢部長 から 大和田常務への 報告メモ>
組織が大きくなればなるほど、組織の分業化が進み、それぞれの部署・部門・個人の担当領域が小さくなる。
『そもそも、この“作業”は何の目的で、どんな効果をもたらすのか?』ということも考えないで、自分の責任範囲の“作業”をやっている人の集合体になると、出来上がったモノが、使い勝手の悪く、結局使われないモノになってしまうことが多い。
従って、【鳥の眼】で、“各部門の機能の繋がり”を見て、各部門へ指示・命令を出す指揮命令部門・指揮官が必要となる。
この指揮命令部門・指揮官に、一番消費者と接している“現場”からの情報が、変なバイアスで歪められない“ピュアな情報”が迅速に伝わる体制構築がキーポイント。
大和田常務!
「やるんですか?やらないんですか?どっちなんです?」
「どっちなんだぁー!!」
日本マーケティング協会は
『【マーケティング】とは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である』
と定義している。
この表現は、私には難しすぎて、
「で?なんやねん?」
としか思えない。
オレ流ではあるが、
『売れる仕組み作り・儲かり続ける仕組み』
『究極的には“売るという行為”をしなくても“売れる”という仕組み作り』
強気に言うと
『“市場価値を創造する”ということ』
と定義している。
多くの経営者の方が、【マーケティング】を
『販促プロモーションに関連する活動』
程度の“仕事”としか考えていない。
【マーケティング戦略】下で“商品開発”が行われていなくて、“仕組み作り”が出来ていない。
という実に “惜しい”、いや、“残念”な企業だ。
現場のニーズに対応する“現場”と“本部”の【埋められない“溝”と“壁”】がある企業の多くは?
① 上層部(政府・官僚)の発表は、現場のポテンシャルを全く理解しないまま行われる
② 専門家委員会には、それぞれの分野での“専門家”はいるが、戦術を展開する“実務の専門家(マーケター)”がいない
③ “全体最適”を理解して、垣根を越えて各現場に“指示・命令”が出せない実務推進体制・指揮官がない
④ 各現場(組織)は“担当領域内”における【“部分最適”最高パフォーマンス】を行うのが限界
オーケストラに例えると、
大小の“コンダクターのいないオーケストラ”が、各地で同時に同じ曲を、各演者個人の理解とスキルでの合同演奏を始めたので、演者にとってもオーディエンスにとっても【聴くに堪えない演奏会】を行っているようなもの。
“官僚主義” “政治主義” “縦割り組織” “縄張り組織” の典型的な大企業病である【日本ホールディングスカンパニー】の組織体制は、
社長:内閣総理大臣
経営戦略企画室:政府
ブロック長:都道府県首長
市区町村長:支店長・支社長
で、当然、それぞれのポジションによる“役割”“責任”“権限”の範囲が限られている。
各組織長は、それぞれの“担当領域内”の“全体最適”に向けての指揮を振るのであるが、“部分最適”しか考えていない演者の最高のパフォーマンスを引き出さなければならない。
【日本ホールディングスカンパニー】のミッション・ビジョン・バリューには、『国民のため』とか『国民第一主義』といったワードが含まれているだろうが、それは【掛け声】にしかなっていない。
社長や各所属長が、
「みなさん!【日本ホールディングスカンパニー】存続の危機なので、国と民間が相互補完しながら、それぞれの従業員である国民一人一人が“起点”となって“全体最適”に向けた活動を行うしかない。」
と綺麗メッセージを発信したところで、
もう【誰も聞かない、聞こうともしない】状況だ。
【マーケティング】機能を、<電通>に任せているのかもしれないが、
【責任の所在】が“曖昧”なままで、【“責任”と“裁量”】が“不一致なので、
<電通>としても、”仕組み作り“を行いたくても出来ない
【大きな”溝“と”壁“】だらけなんだろう。
トップ層に【マーケティング】という観点が欠落していて、【保身】という“部分最適”しか考えられない。
どこにも“全体最適”を考えての指示・命令を行える実務者が存在していないの組織体なので【目詰まり】しか発生しない。
大和田常務!
それぞれの得意分野を持ってるマーケターを集めて【日本ホールディングスカンパニー】の“再生”のお手伝いしませんか?
「え?大和田常務、何と仰いました?」
「死んでも嫌だね!」
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