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翻訳!?に魅せられる舞台🎭


舞台の上に流れる日本語の字幕のセンスがいいなあ、と思ったら、
作者である#岡田利規の台本とのことでした。
なので、翻訳というよりはこちらが原作でした。

字幕なのでもちろんスペース的な制約があるのですが、
舞台で語られている台詞がテンポよく伝わってきます。
逆説的に言うと、独訳が上手いということかもれません。
 
うろ覚えですが、こんな感じ・・・
 
苦手だから … liegt mir nicht
気後れしちゃって … ich kann mich irgendwie nicht dazu bringen
~も… Sogar (これが劇中、けっこう重要なキーワード)
 
一度、補習校の修了生クラスで外部講師として特別授業を行ったときのことを思い出しました。シェイクスピアの『ハムレット』を取り上げ、 #坪内逍遙 にはじまり、木下順二を経て、岡田利規に至る歴代の翻訳を生徒と一緒に味わいました。

#言文一致 #書き言葉 #話し言葉 に近づける]運動の提唱者である逍遙の翻訳も、生徒には遠い昔の文章。やはり高校生の肌感覚に近かったのは、断然、岡田氏の訳でした。
 
劇中の字幕は今の#しゃべり言葉に近い、舞台を舞台と感じさせない日本語で、彼の演劇の世界観が広がります。作品の内容も、現代の#Zeitgeistをぴったり言い当てるようなところがあって面白かったです。
 
しかし、時々後ろの席から聞こえくる、ドイツ人観客の大きな笑い声に驚きました。彼が主宰する『チェルフィッチュ』の(日本語での)ドイツ公演も何度か観たことがありますが、やはり現地語で上演するほうが観客との距離が近いようです。
 
デュッセルドルフの劇場にこの芝居が掛かるのは、あと2回。絶賛炎上中・・じゃなかった絶賛上演中。ご興味があればどうぞ。

HOMEOFFICE
Regie: Toshiki Okada
Di, 28.05.  und Mo, 10.06.2024
Düsseldorfer Schauspielhaus, Großes Haus
Mit japanischen und englischen Übertiteln / 日本語字幕付き

#Kulturtipp #japanisch #B ühnenmacher
#GenussImDoppelpack (Höhren/Sehen & Lesen)


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