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田舎では安心して子どもが産めない!?そんな不安を解消する取り組みが始まっています。

少しでも妊産婦の不安や悩みを解消できるように

丹波篠山市では2020年4月に基幹的な医療機関で分娩が休止され、妊婦の半数以上が市外の医療機関での出産を迎えることとなりました。

「子育ていちばんのまち」を掲げる丹波篠山市

2020年4月に基幹病院が分娩の取り扱いを中止したことにより、すべての住民が安心して妊娠・出産できる体制が取れない状況となりました。そこで、市民の皆さんと協議を進め、助産師の方々を中心に妊産婦に寄り添った産前産後のケアをするため「My助産師ステーション」を設立し、「My助産師」制度の運用を始めました。

My助産師って?

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女性にとって妊娠、出産は人生の大イベント。
喜びや戸惑いなど様々な思いを胸に赤ちゃんを迎え、ママになります。
この時期の体験はママのその後の子育てや人生に大きな影響を与えるのではないでしょうか。

My助産師は、全ての女性が安心して子どもを産み育てることができることをめざした全国でも先駆的な取り組みです。

丹波篠山市に居住する全妊婦を対象に助産師3名がそれぞれの妊婦さんを分担して担当し、出産場所やリスクに関係なく妊娠期から産後にかけての相談をMy助産師として継続してサポートしています。
妊婦健診や出産を行うかかりつけの医療機関とも必要に応じて連携し、保健師、栄養士などとも協力して切れ目のない子育て支援を行っています。

My助産師ステーションでの支援

妊婦検診・出産はかかりつけの医療機関となりますが、妊娠期から産後にかけての相談を行います
(1)母子健康手帳交付(初回相談)
   ①母子健康手帳・助成券交付・お産応援119登録
   ②My助産師(担当助産師)が決定します
   ③新しい命を迎える心構え、妊娠初期に気を付けることを話します
(2)第1回産前ケア(妊娠16~20週ころ)自宅への訪問または来所
   ①健康なマタニティライフと安産に向けて、
    あなたにあった体づくりを考えます
    産後の生活をイメージして、家族で準備しておくことも考えます
   ②妊娠中に起こりやすい異常についてお話します
   ③希望者には着帯の仕方を教えます(腹帯をご用意ください)
(3)第2回産前ケア(妊娠30~34週ころ)自宅への訪問または来所
   ①命を生み出す仕組みを学び、安産に向けた、
    あなたなりの工夫を助産師とともに考えます
   ②おっぱいの手入れ方法や赤ちゃんの特徴を学びます
(4)産後ケア(赤ちゃん訪問)
   ①お母さんの体調と赤ちゃんの発育を確認し、
    育児相談・授乳指導などを行います

子育ていちばんのまち 丹波篠山として安心を提供し続けられるように

・安産に向け、妊娠中どんなことに気をつけたらいいの?
・赤ちゃんとの生活に向けて、家族でどんな準備が必要なの?
・パパはどうやって育児に参加したらいい?
・産後の手伝いがなくて困っています どうしたらいいの?
・産後、体調や気持ちがすぐれない 話を聞いて欲しい

産科の減少など、地域医療体制に課題が出てくる中においても、妊産婦の不安を少しでも取り除こうと丹波篠山市は取り組みを進めています。

このきめ細やかなサポート体制が末永く続くよう、ご支援をお願いします。また、この取り組みが「丹波篠山モデル」として全国に広がり、頑張るママを支援できればと願っています。

皆様の応援お待ちしています!!