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428位:Hüsker Dü 『New Day Rising』(1985)【解説文翻訳】ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(2020年改訂版)

 このnoteでは2020年に8年ぶりに改訂されたローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 の解説文翻訳とレビューの連載をしています。本日はこちらのアルバムです。

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428位:Hüsker Dü 『New Day Rising』(SST, 1985)

<ローリングストーン誌による解説(翻訳)>
 ミネアポリス出身の3人組は、エモーショナルなハードコアパンクを激しく鳴らし、Nirvanaやその周辺のバンドたちに重要な影響を与えた(Hüsker Düギタリストのボブ・モールドは、最終的にブッチ・ヴィグに決まる前の『Nevermind』プロデューサー候補だった)。本作で彼らは、まるでゴミ収集車がBeach Boysを歌おうとしてるかのような轟音を生み出しており、特にアンセムの“Celebrated Summer” や“Perfect Example”ではそれが顕著である。また、素晴らしい“Books About UFOs”では、ドラマーのグラント・ハートがピアノも担当し、アマチュア天文学者への陽気なラヴソングが鳴らされている。
(翻訳:辻本秀太郎、 原文へはこちらから)

参考として、「このアーティストのアルバムが500枚のリストに合計何枚ランクインしていたか」と「このアルバムの順位が前回版(2012年版)ランキングと比べてどう変わっているか」についても以下に調べてまとめています。

<ランキングに関するデータまとめ>
【2020年度版】
同アルバムの今回順位:428位
同アーティストのランクイン枚数:1枚
【2012年度版】(前回版との比較)
同アルバムの前回順位:掲載なし
同アーティストのランクイン枚数:掲載なし

<レビュー>
 Hüsker Düであるが、彼らについて調べていると「80年代におけるR.E.M.と並ぶ存在」みたいな記述が多数見つかる。やはり、激しいギターと高速ビートというハードコアのスタイルの上にキャッチーな歌メロが乗ってるというのが新しかったのだろう。うん、確かにそれこそNirvanaとかDinosaur Jr.ってそういう要素があったからグランジをメインストリームに持っていけたわけだし、彼らの功績は大きそう。スリーピースでのこういうスタイルの雛形になったっていうのもあるだろう。
 上のローリングストーンの解説でも取り上げられてる"Books About UFOs”、面白い曲だなと思った。このギターに普通ピアノを重ねるっていう発想は普通出ないよね。音楽を自由に捉えている姿勢がとても痛快。ちなみにSSTといえばBlack Flagのグレック・ギンによるレーベル。今回のリストではBlack Flagも487位『Damaged』でランクインしているのでこちらも是非チェックを。




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