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介護職の経験を糧に、現場の価値を伝えたい

はじめまして!広報の遠藤です。本シリーズでは、トライトグループのパーパス*にある、「誰もが幸せに暮らせる未来」の実現に向けた従業員の挑戦・思いを伝える「オープン社内報SHIFT」を発信します。従業員の一人一人の思いが読者の皆さまに届き、気持ちや行動をSHIFT=変化するきっかけになれば幸いです。

パーパス:企業が何のために存在し価値を提供するのか、社会に対して宣言する企業理念のこと。

企業理念|会社情報|トライトグループ(TRYT Inc.)企業サイト (tryt-group.co.jp)

さて、第一弾のSHIFTでは…
トライトには、医療福祉業界で働いた後に、キャリアアドバイザーに転身し、医療福祉従事者様の転職をサポートするメンバーがいます。
今回は、元介護職のキャリアアドバイザーの二人に、介護に関わる全ての人々が安心して暮らせる世界を実現したいという、現場を経験したからこそ得られた介護業界への溢れる思いを聞きました。





メンバーの自己紹介

遠藤:こんにちは!二人から自己紹介をお願いします!

蓮本:岡山県にて、介護業界の人材紹介事業で管理職をしています。大学の福祉学科を卒業後、3年間アパレル業界で勤務した後に介護業界に飛び込みました。福祉業界で働いていた母からの勧めで、景気に左右されずに人材需要の高い介護業界に将来性を感じ、特別養護老人ホームで3~4年経験した後、2021年にトライトキャリアに入社しました。実は当時働いていた特別養護老人ホームを紹介してもらったのが、当社のサービスである「介護ワーカー」で、不思議な縁を感じています(笑)

鈴木:蓮本さんと同じく、介護業界の人材紹介事業でキャリアアドバイザーをしています。看護師の母や警察官の父の背中を見て、誰かの役に立ちたい、祖父母の喜んでくれる姿を見たいという思いが募った先に見つかったのが、介護職という選択肢でした。新卒から特別養護老人ホームで9年間勤務し、大好きな介護業界に違う立場から貢献したいと考え、人手不足という大きな課題に向き合うトライトキャリアに入社しました。


介護現場で努力した結果得られた、かけがえのない経験

遠藤:蓮本さんは、介護職時代にどのような工夫をされていましたか?

蓮本:利用者様からの感謝や笑顔が一番の働きがいだったので、どうすれば利用者様に喜んでもらえるか、必死で考える日々でした。ある日、カラオケや敬老会等、施設内のレクリエーションの企画を任されたことがありました。その時、耳が遠くなり始めている利用者様にいかに楽しんでもらえるかを考え、利用者様世代の「ドリフターズ」等のお笑いやエンタメを独自で研究して(笑)、視覚や触覚等の五感をフルに使える企画をあみ出しました。利用者様に大笑いしていただけた時の嬉しさと感動が今でも忘れられないですね。24時間365日、利用者様の暮らしに寄り添い、利用者様の気持ちに働きかける介護職は究極のサービス業であると再認識しました。

遠藤:利用者様世代のエンタメを研究するとは、蓮本さんのこだわりが伝わります…!鈴木さんは、介護職時代の経験で、介護職種の転職サポートをしている今でも活きていることは何かありますか?
鈴木:利用者様との関わりによって、一人一人の感情や行動には必ず理由があると知りました。利用者様の言葉や行動を注意深く観察し、何度も対話を重ねた結果、利用者様が生き生きと輝ける方法を見いだせたと感じたことがあります。
ある時、利用者様から、料理のスピードに自信があることや、辛いことがあっても家では笑顔を心掛けたこと等、長年にわたる主婦としての誇りをキラキラした目でお話いただいたことがありました。その利用者様にとって、料理や家事は生きる喜びに繋がっていたのだと気づきました。そこで、職員が介助しながら米研ぎをお願いしてみたところ、とても楽しそうにお米を洗ってくださいました。その姿を見たご家族に、「転倒も多く認知症も進行していたお母さんに家事ができるなんて…」と驚いていただけたのが嬉しかったです。隠れた魅力を引き出して発揮する機会を生み出せたこの経験は、キャリアアドバイザーである今でも、介護従事者様や介護施設様の魅力を引き出す際に活かされています。


現場にいたからこそ変えていきたい、介護業界の未来

遠藤:介護職にやりがいを感じていた二人だからこそ、介護現場で働く中で悩んでいたことや「何とかしたい!」と思ったことはありましたか?

 蓮本:当時最も悩んでいたのが、介護従事者としてのキャリアプランを描きづらいことでした。介護職時代は、利用者様のためにとにかく全力を尽くし、残業も嫌ではありませんでした。しかしどんなに頑張っても、利用者様に職員を評価いただくことは難しいうえ、人手不足のため同僚や上司と常に行動をともにすることができないため、介護職員の行動や対応を正当に評価してもらうことは困難だと感じています。
例えば、当社子会社であるブライト・ヴィーの「ケアズ・コネクト」のような、モチベーション創りやチームビルディングに繋がる職員定着支援システムが業界内に浸透すると、介護従事者様一人一人のキャリア形成に繋がり、長く介護業界で活躍するための支えとなるのではないかと思います。

鈴木:「人手が足りなくてストレスが溜まって、いつか利用者さんに迷惑をかけてしまったらどうしよう…」と悩んでいる同僚の姿をたくさん見てきました。だからこそ、私たちキャリアアドバイザーが介護職を希望する方の背中を押してあげるサポートが必要だと思います。一方で、未経験者で「介護職に挑戦したい!」と前向きな方に対しては、「介護職は感謝されるだけの仕事ではない」と厳しい側面も必ず伝えるようにしています。働くイメージを正しく持てていないと、入職後のギャップが大きすぎて早期退職に繋がってしまいます。そうなると、介護施設様にも迷惑をおかけするだけでなく、介護従事者様の今後のキャリアにも影を落とすこととなります。介護現場の酸いも甘いも経験した私だからこそあえて伝えるべきと、使命感を持って日々介護従事者様と関わっています。


介護従事者の皆さんへメッセージ

遠藤:最後に、今この瞬間も介護業界の第一線にいる従事者の方々へ、お伝えしたいことはありますか?
 
鈴木:私にとって介護職は、人生において非常に重要な経験であり、大好きな仕事です。今も利用者様と向き合っている介護従事者様を心から支えたいですし、人材不足によって介護従事者様の業務負荷が増え、ストレスや悩みが蓄積した結果、事故リスクを生んでしまうという実態を黙って見過ごすわけにはいきません。介護現場で得た経験を活かし、介護業界で働くすべての人が輝ける場所を見つけるサポートに努めます!
 
蓮本:介護施設利用者様やそのご家族が安心して暮らせる社会の実現に向けて、介護従事者さんが安心して働ける環境づくりに貢献したいと考えています。そのうえで、介護経験や社会福祉士資格をもつ私が当事者意識を持って、介護業界の知識や経験を活かした転職サポート、そして管理職としての社員教育に力を注いでいきたいと思います。
 
遠藤:介護現場のリアルを知っているからこそ、介護従事者様が生き生きと輝けるような働く環境づくりに貢献したいという思いに、心打たれました。蓮本さん、鈴木さん、ありがとうございました!
 

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