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不登校児童による 「不登校相談室 ラジオ」を始めたい。

ある日、生徒保護者から相談が届いた。

「D.Liveでは、保護者の相談に答えることをサークルでされていますが、うちの娘も当事者として、親御さんからの質問に答えてみたい。そのような企画をやってみたいと言ってます。良かったら検討していただけませんか?」

早速、返事を書いて、打ち合わせる時間をとった。

オンラインフリースクールをはじめて1年。少しずつ、生徒たちが自主的に企画をするようになってきている。

スタッフがいない時間も、リーダー的な生徒たちが他の生徒を引っ張っている。

そんな中、出てきた生徒からの新しい企画案。

連絡をもらったとき、とても嬉しかった。生徒が自主的に企画を持ち込んできたこともそう。それ以上に、自分が、やりたいと思っていたことだから、だ。

不登校児童の体験記や体験を話す会は、確かにある。けれど、ほとんどは不登校から時間をたってからのことが多い。

自分の体験を落とし込み、言語化してはじめて、人前で話すことが出来るから。

でも、本当に保護者として知りたいのは生の声。

今、不登校の渦中にいる子どもたちは、なにを考えているのか。どのように思っているのか。

本音を知りたい。思いの丈を知りたい。

なかなか我が子に本音を聞ける親御さんも少ない。

なにより、子どもが親に本音を話すことをためらうことも多いだろう。

だからこそ、不登校で悩む保護者からの相談に子どもが答えるのはとても意義がある。

打ち合わせで、「めっちゃいいね」と伝え、内容や方法を検討。

「出来れば、書籍化出来るようにしたいんです」と、企画者である生徒が話す。

「なるほど! ならば、人気出るような形がいいね。せっかくだしたくさんの人たちに聞いてもらうために、世界配信にしよう。Podcastにして、世界中に配信しよう。月に1回、スタジオに集まってみんなで収録。それを編集して、SpotifyはiTunesで配信しよう!」

と、そのような形で企画の方向性が決まった。


後日。

他の生徒も集まり、公開会議をした。

これまでの経緯を説明し、どのような形でおこなうのかを伝える。

企画に前のめりになる子どもたちも多く、様々な質問もとんだ。

関西で収録をおこなうため、遠方で行けなくて残念といった声もあった。

「パソコンで本格的に編集がんばりたい」という意思表明なんかも聞かれ、これからどうなるか楽しみ。

来月くらいには、一度、集まって収録をしようと思う。

不登校の経験をしているからこそ、彼らは伝えられる言葉を持っている。

きっと、たくさんの親御さんたちの力になるコンテンツを作ってくれることだと思う。

いやぁ、どんな内容になるのか。
どこまでいくのか。

ほんと楽しみだ。


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