障害や病気の有無にかかわらず、だれもが安心して旅行を楽しめる社会をつくりたい!
みなさん、初めまして。
一般社団法人Try Angleの代表、須田麻佑子と申します。
一般社団法人Try Angleは、障害や病気の有無にかかわらず、誰もが安心して旅行を楽しめる社会をつくりたいという想いから立ち上がりました。
こうした活動をするに至った経緯を初noteにまとめてみます。
きっかけは「医療的ケア児×旅行」
一般社団法人立ち上げの経緯の前に、簡単に自己紹介をします。
私は、首都圏を中心に子育てに関わる社会課題を解決する「認定NPO法人フローレンス」で週4日勤務する傍ら、金沢で一棟貸し宿の展開する「㈱こみんぐる」で週1日複業をしています。
金沢に住みながら東京でNPOに週4フルリモートワーク、金沢の会社に週1で出社して勤務、という、リモート×パラレルワーカーです。
2018年秋に、福井の在宅医療専門クリニック「オレンジホームケアクリニック」の紅谷先生と知り合い、”医療的ケア児が旅行しづらい”という課題があることを知りました。
*医療的ケア児とは……
生きるために人工呼吸器や胃ろうなどの医療デバイスを身に着けている子ども。新生児医療の発達により、これまで救えなかった命が助かるようになったため、医療的ケア児は年々増加しており、2019年現在では全国に18,000人以上いると推計されています。
フローレンスでも医療的ケア児をはじめとした、障害のあるお子さんをお預かりする障害児保育園や、レスパイトケアのシッター事業を運営しており、医療的ケア児を育てる親御さんが育休後から社会に復帰しづらいことや、夜間も痰の吸引などが必要で24時間ぐっすり眠れる状況にないことは知っていました。
しかし、医療的ケア児が旅行とは……。正直に言うと、初めて聞いたときは医療的ケア児が旅行している姿がイメージつきませんでした。
理由としては、まず常に電源やバッテリーと共に行動する必要があって遠出が難しそうというイメージがあったから。
24時間医療的ケア児に付き添っている家族が介護で手一杯で旅行に行きたいという気持ちになれないんじゃないかと思っていたから。
そしてなにより、私自身そうした子どもたちが旅行している姿を目にする機会がなかったからです。
しかし、医療的ケア児とそのご家族のサポートを行っているオレンジキッズケアラボさんでは、毎年夏に長野県軽井沢市で医療的ケアのある子どもやその家族が滞在できるような活動を行っていたこともあり、「医療的ケアのある子どもたちがどんどん街に出ていくことが必要です。医療的ケア児がどんどん出かけることで、街の人たちの方がどんどん変わっていくんです」と、医療的ケア児のお出かけや旅行に対して熱意をもってサポートしていたのです。
「なるほど…!”できないから諦めよう”はなく、”難しそうだからやめておこう”でもなく、”楽しみたいことがあるのなら、どうやったらできるか考えよう”というスタンスでいればいいのか。医療的ケア児が街に出ることは、私たちが暮らす街をよくすることにつながっていくんだ…!」
こうした学びを胸に、宿泊事業者の立場から医療的ケア児やその家族が旅行しやすくなる環境を作っていくべく、活動を開始しました。
なにをやるのか?
まずは『医療的ケア児の旅行ガイドライン』という冊子を作ります。
医療的ケア児の旅行の受け入れに対して、ホテルや旅館などの宿泊事業者はどのような準備をしておくとよいのかというポイントをまとめていきます。
それと同時に、旅行をする側の医療的ケア児とその家族に向けても、どのような準備や情報収集が必要かもお伝えします。
こうした情報は、クラウドファンディングでご支援いただいた資金を元に開催したモニター宿泊会の経験を元にまとめていきます。
ガイドラインは2020年1月~2月に完成予定です。今しばらくお待ちください!
note、Twitter、Facabookでも情報発信していきます
このnoteでも、障害や病気の有無にかかわらず旅行しやすい社会をつくっていくための活動状況や、コンテンツを発信していければと思っています。
まずはガイドライン作成時に協力してくださった企業やモニター家庭のインタビューなどをご紹介していきます。
TwitterとFacebook、Instagramもはじめましたので、ぜひフォローをお願いします!
Try Angleの活動に共感、応援してくださる方はぜひサポートいただけると嬉しいです!頂いたサポートは今後の活動に役立たせていただきます😊