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Bリーグ2023-24 第5節 GMAE2【vs京都】(10/29)


PICKUP PLAYER

テーブスは五輪に行け

12pts / 62.5FG%(6/8)/ 5R / 11AS / 1BS(24:09)
バ、バケモノめ……。

この試合はA東京のPGとして申し分ないどころか、BリーグのPGとして最高の働きをした。
シュート確率、パス正確率、OFコール、その他諸々、どれを取っても文句なし。苦手なゾーンDFの突破も、この数試合の中では最短時間で成功。その原動力はテーブスの『スピード・アシスト』だ。
また、基本的なことではあるが、『アシスト数=得点に絡んだ数』である。そのため彼の得点である12ptsに、11AS(11×2~3得点)を足すと、この試合に関しては約35点ほど(3Pアシスト含む)に彼が関与している。

いや、もう、このまま五輪に出てくれ。

富樫(千葉J)、河村(横浜)は怪我と海外挑戦が無ければ確定。残り1枠の対抗馬は、『得点力のある安藤誓哉(島根)』『ホーキンソンとのセット売りが可能な、ベンドラメ(SR渋谷)』『(所属チームが優勝した際は)アジア大会にも選出された齋藤(名古屋D)』だ。
この3人に対して、テーブスのアドバンテージは年齢とフィジカル。そしてこのままA東京でDFを鍛え、今シーズンここまでの得点・アシスト力を加えられれば、代表選出は大いに有り得る。
          

小酒部も五輪を目指せ

相変わらず、『躊躇わずにシュートしてくれ』 な展開が見受けられるが、その辺を含めてでも This is 小酒部泰暉 と言える大活躍であった。

まずはDF強度が高い。相手が岡田、ライト、スイッチした外国籍と、誰であろうと関係ない。(岡田・ライト、合計4得点)
またDF時、相手がシュートを放つと、当たり前のようにインサイドに入りこみ、何食わぬ顔でセンター選手にスクリーンアウトを掛けていた。……貴方SGですよね?

そして、自身のOFは 『 7得点 / 50FG%(3/6)/ 3P(1/2)』と無駄のない確率。もしも、安藤周人の得点がこのまま平均7~8点から伸びないのであれば、DF強度で勝る小酒部がスタメンに抜擢される数が増える。もしくは接戦時には、DF重視でクローズメンバーに選ばれる。
(個人的には、現状でもPGが得点源に特化しているBリーグにおいては、その速さに耐え得る小酒部の方が接戦時の価値が高い)

とりあえず、DFはこのまま。シュート確率を今日程度で続けられれば、出場時間は伸びる。そして、3Pが35%以上で保てられれば、3&Dに近似した役割で代表候補には選ばれるのではないかと、思う。
……思いたい。
   

イケメンをコーナーに置こう

サイトにあるショットチャートを見ればOK。
相手がゾーンDFを展開するなら、左90度に置いておこう。後はテーブス、安藤、小酒部、サイズ等がDFを引っ掻き回して、メインデルの3Pにパスを出す。もしも、DFの一人がメインデルにベタツキするなら、それは既にゾーンDFとしては崩壊しているので、そう遠くない時間に突破できる。 
   

OFに関して

ゾーンDFの突破が早かった。勿論、まだまだ改善の余地はあるが、これまでに比べると3Pがスムーズに入ってくれた。また、インサイド組も緩急を組み合わせたOFパターンが増えており、チームとして改善を目指している姿が見受けられた。
懸念点としては、セカンドユニット時にゾーンDFを打破できるのかだ。今回はスタメン組が、スピードとパスワークを用いて、ゾーンDFを攻略した。これが他のメンバー時に出来ると安定力が増す。逆にスタメン組が下がっている間にズルズル行くと……。

さて、残りで触れるべき点は2つ。
まずはTOが1桁(9)で終えられたのはGOOD。
そしてフリースローが80%(12/15)なのが更にGOOD。チームとして80%を保てると、相手もファウルゲームの選択が取り辛い。グダイティスのFT%が75%に乗ると安心なんだけどなぁ……。(62.8%)
  

DFに関して

前半は『優』であった。
やはり開幕初月なので所々の連携ミスはある。それでも、チームDFの根幹部分を崩すことは無い。また、スイッチになってもイージーシュートは打たさせず、ファウルを効果的に使えていた。起点を小酒部が抑えていたのも流石だ。
……などと綺麗な言葉を並べてみた。しかし、京都の得点が伸びないのは京都自身の責任が大きい大きいので、A東京スゲーと騒ぐのは気が引けてしまう。(詳しくは次項目)
  

後半は京都のジョーンズによる3P×2や、ジャクソンの2P(4/5)もあり、ややDF強度を保てない時間帯が有った。――が、後半のDFで触れたいのは、チームDFについてではなく、吉井についてだ。

まず今日の吉井だが、OFは突っ込んでスリップ。45度で待っていたのに、ボールを貰っても3Pを打たない。3Qのゲームクロックを無視して、タイムアップにシュートしない。
DFはリバウンドが『1』のみで、スクリーンアウトに加わらない。戻りが遅く、ルーズボールへの反応が遅い。インサイドをセバス独りで回させていた。

今回の試合において吉井の評価は今季ワーストである。
昨年までSFで、現ホーバスJAPANの選手なら3Pは打たなければならない。PFでの起用なら、リバウンドには行かなければならない。どっちつかずは一番良くない。DFからリズムを作りたいのに、吉井がそれではチームは乗れないのだ。この試合も彼がいつも通りなら、2ポゼッション程は失点が抑えられた。

このチームを成長させるのは、テーブス、小酒部、吉井だ。特に吉井は代表効果で人気がある。試合終盤の1本の3Pで会場は盛り上がった。彼はもっと数字に執着しなければならない。(リバウンドと3P)
   

京都に関して

走ろう。パスをしよう。
インサイドに点を取らせるなら、彼らが楽になるようにG陣から動こう。岡田がいるからと黙っていても置物にしかなっていない。DFも動かず守れるので、相手のスタミナも削れないままだ。
特にA東京は個々のDF能力が高いのだから、ボール持った選手が突っ込んでも直ぐに限界が来る。A東京DFに付き合ってしまったのだから、前半は得点が伸びないに決まっている。
少なくとも、走っていた時間帯の京都はA東京DFにも通用していた。選手層が薄いと感じるなら、それに合った試合をしなければならない。無茶でも押し通すしかないと、もっと我武者羅で良い。具体的にはBリーグ初年度の秋田などである。
   

その他

サイズはいつも通り良い。ただ、今シーズンはミドルの確率が低め。ゾーンDF突破のためにも微調整が有っても良いかも。まあ、出来る選手には求めすぎてしまうのがバスケオタクの性ってことで……。

・安藤には出場時間の得失点が『-3』であることを重く受け止めて欲しい。吉井と同じ時間帯で、彼の調子が最悪だったのは分かる。それでも、マイナスは事実なので、『±0』にするには何が足りなかったのか突き詰めて欲しい。それがエースという立場の重さである……。

・グダイティスは得点が伸びなかったが、それで良い。グダイティスが得点せずとも勝てる展開を経験することは重要だ。それにDFは良かったので十分だ。

京都の実況と解説を、A東京のバスケットLiveに配属してくれ。初心者にも分かりやすいし、バスケ好きが見える一面があるし、うるさくないし。
A東京は来年の補強枠に入れておいて欲しい。
   


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@2839ALVGORI

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