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Bリーグ2023-24 第3節 GMAE2【vsFE名古屋】(10/22)


PICKUP PLAYER

   

これが『グダイティス』

グダイティスをベタ褒めDAY。攻防両面で素晴らしい働きをしていたが、特にチームDFにフィットしていた。
相手(ショーン・オマラ)に対して適切な位置で待ち構え、イージーシュートさせなかった。また、グダイティスの癖である余計なヘルプDFは殆ど無く、全体を通してムダ・ムラがないDFが行えていた
結果として、ショーン・オマラの得点はGAME1の28得点から、17得点に減少。リバウンドも13から、4へと大きく減った。加えて3TOを誘発させるチーム内連携も見事!!
これがノーマルで遂行できれば、ファジーカス(川崎)、スミス(名古屋D)、ホーキンソン(渋谷)等の規格外選手にも対応できる。
     

アドマイティスHCの判断

選手じゃないけど、今回はコメントするしかない。
なんなら今日の勝敗の分かれ目はココ。

2Q前半の得点が停滞し、若干理解し難いファウルが重なった時間帯。アドマイティスは即断してサイズを戻し、グダイティスをコートインさせた。そして、そのグダイティスが得点を重ねたら、再びサイズとの入れ替えを行った。
この判断がメチャ優秀。普通なら調子が良いグダイティスを残すところだが、ファウルをしているサイズを戻した。
交代前の理解できないファウルで、サイズもフラストレーションが溜まっていた。しかし、サイズは状況判断に優れる優秀なバスケIQを有している、――つまり反省が出来る『賢い男』であるのだ。自身がベンチに下げられた理由を約3分でしっかり反芻している。
そしてセバスが再びコートに立つと、そのフラストレーションを払拭するタフなDFと、速攻&ダンクで2Qのリズムを引き寄せた。
それはFE名古屋のOF・DFを破壊する展開であり、残り40秒程でオフィシャルタイムアウトが訪れると言うのに、FE名古屋にタイムアウトを要求させた。
これはセバスのことを理解しているアドマイティスHCの完璧な選手起用であった。
    

OFに関して

試合開始後の3分が、A東京のOFリズムの7割を決定づけた。
今日のFE名古屋のDF軸はゾーンDFであった。これはGAME1の4Qと同じく、A東京の3P確率が悪いことを利用している。
しかし、昨日と同じミスはしないのがA東京である。相手のDFが揃う前に、ハーフコートを広く使って、ぶつかり合いでアドバンテージが発生するグダイティスに十分な助走距離から、真っすぐにインサイドを攻めさせた。また、DFからの速い攻撃も続いたことで、ゾーンDFが機能する前に得点差をつけたテーブスが一発で3Pを沈められたのも、昨日の払拭となり良いリズムを作りだせた。

これでチームとして、インサイドは押し切れるし、3Pは入るものだと楽になれた。後はタイミングごとに、シュートタッチが良い選手が流れを作って、それを繋げていって勝利。(2Q前半は課題だが)終始A東京リズムでOFは行えていた。恐らくA東京OFにとって一種の最適解であり、TOが一桁ならCS基準まで持っていけるものであった。
   

DFに関して

出だしにファウルが続いたが、FE名古屋にイージーバスケをさせないファウルであった。これは悪手の中の最善であり、宇都宮GAME2でやられた戦略的ファウルを吸収したようであった。
また、重要なのはチームDFの中心であるグダイティスだ。彼が正しいDFを行えれば、相手G陣はインサイドへのパスが出しにくくなる。すると、相手Gは個々の打開が求められる。しかし、小酒部を筆頭としたA東京の守備能力が高いG陣は、相手に時間を使わせてOFの停滞を発生させることが出来る。この試合でもFE名古屋のG陣は10点ほどで打ち止め。A東京はチームDFを的確に行えた。
このグダイティスの正しいDFと、そこから生まれるチームDFが、49失点という素晴らしい結果に繋がったのだ。チーム作りをリーグ前後半で見るならば、今日のDFは余裕の合格点である。
   

FE名古屋に関して

ゾーンDFをするにはA東京のOFが速すぎた。また、自分たちのOFでミスが続いて一気にペースを持っていかれた。加えてゾーンDFに対してテーブスが一発で3Pを沈めたので、最適だと選んだDFの思惑が大外れしてしまった。
そして、グダイティスの調子が良いためリバウンドが取ず、A東京のチームDFはハード。ショーン・オマラのファウルが重なり、頼みのエースが機能停止。3Pの試投数が『1Q:0 | 2Q:3』と、G陣がインサイドを助けることも出来なかった。

エヴァンス・ルークの欠場はOF・DFのセット数が減ることに直結する。そのため、今日と同様にGAME2では相手チームに多くのセットが対策された上で戦う試合が続くだろう。
今日はシーズン最悪とも言える展開であったが、それを早めに経験できたことはチーム作りに活かせる。エヴァンス・ルークを含めた完成型FE名古屋のためにも、今は踏ん張って欲しい。
      

その他

・テーブスはアドマイティスHCの指示に対して必死について行っている。この二人の意思疎通が更に素早くなると、OFレベルがまた一つ上がってくるので楽しみ。

・吉井はOF時の移動が(速度・ポジション共に)イマイチな割合が高かった。可もなく、若干不可がある感じ。
なお、DFは神ってたのでセーフ。(通常通りファウルは多いけど)

・福澤はB1個人通算1,000点おめでとう。今後も張り切って3Pを沈めてくれ。

・A東京OFの弱点が昨シーズンに比べて変化した(気がする)。ただ、試合数が少ないので現状は断言ができない。もし、次戦の秋田、その次の京都でも同様ならば、読者の質問への回答を含めて記事化したい。


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