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Bリーグ2023-24 第7節 GMAE1【vs茨城】(11/8)

※平日開催は執筆時間がないので『ライト版』です


バタバタした1Q

最下位であるからこそ茨城は怖い。再建チームは多少の荒さを気にせず、無茶を押し通してくるので、放っておくと振り回されるのだ。
この試合でも『11:2』のスコアでTOした際、タイムを取得しなかった。他チームであれば躊躇せずに連携を見直す状況なのだが、再建チームなだけあって多少の荒さはOKらしい。(ここでタイムを取って、自分たちがピンチだと自覚してくれると、こちらは楽だったのだが……。)

この後にA東京はテーブスと橋本が交代するのたが、それを待っていたように茨城が橋本のDFを突いてくる。彼はフットワーク・スピードが全盛期より落ちているため、ミスマッチが発生しやすく、速攻に対してのDFが行えない。そこで失点が繰り返されてしまった。
そのため、A東京は1度だけフルコートでのDFを仕掛けて、茨城に嫌がらせを仕込んだ。また、ゾーンDFに対しては吉井のスクリーンが上手く働き、これまでに比べると楽な展開を作り出せていた。(吉井のリバウンド意識も少し回復傾向)

……のだが、ゾーンDFを突破された茨城がタイムを取ると、吉井スクリーンを止めてしまい、いつものズルズルと時間を消費する悪い流れ形に……。(また、メインデルが出ずっぱりで下げるタイミングを逃していた)
   

福澤を出した2Qだが……?

昨シーズンまで茨城に所属してた福澤をPGとして投入。ゾーンDF打破のための3Pと、茨城へのスカウティングを兼ねた出場だ。

……が、個人的は今回の出し方はNG

福澤はA東京に所属して数か月、シーズンが始まって約1ヶ月だ。シューターとして期待するのは分かるが、接戦でOFの展開を任せるには日が浅い。
彼自身のTOは1つだが、彼からのパスがメンバーを待たずに行われるので、その後にTOを発生させてしまっている。

ここでは1Q後半で休んでいた小酒部を投入してハンドラーを任せ、福澤はシューターに特化しても良かった。
勿論、福澤と同時に出場してた安藤にも、本来ならOF起点を任せることも可能ではある。しかし、この試合では速攻のミスや、エアボールのレイアップ(その後相手の速攻を喰らう)。茨城の3Pの経由地点となってしまったDFなど。結果論で言えば、2Qの時間帯貢献度は-2だ。
3Qのラストファウル、4Qのパスミスなども含めて、この試合は彼らしくない判断力に欠けたプレイが多かった。
     

※ここでちょっとした予想

福澤の出場は、テーブスの疲労が抜け切れてない可能性を示しているかもしれない。この試合でのテーブスの出場時間は約14分、FGAは5試投のみだ。また、1Q・3Q入りのOFは、どちらも小酒部がコントロールを務め、テーブスはサイドでパス待ちであった。
A東京に加入して環境が変化、優勝と言う重圧に揉まれつつスタメンを続けているのだ。疲労が蓄積して当然である。バイウィークを視野に入れ、次節(秋田戦)の連勝の確実性を高めるならば、今節は上手いこと休ませたかっただろう。

ただ、そんなOFの調子が悪い際にも、育て上げたDFは働いていた。苦しい時間帯も、現在再構築している茨城のOFを抑えることで、逆転の展開だけは死守。インサイドに走りこんで来る茨城に対して、A東京の高身長を活かした壁づくりを徹底した。
      

3Qに輝いたザック(とA東京)

披露が溜まっているのはA東京だけではない。茨城も疲弊しているので、走力が落ちているし、腕も上がっていない(3P・DF共に)。だんだんと両チームとも声掛けや、細かい位置取り・コンタクトが雑になっていく。
このままでは「泥仕合」を覚悟しなければならなかったが、ここで光るのがA東京の『層の厚さ』だ。
交代で出場したグダイティス・安藤の力走。この試合最後の活躍と、疲労困憊のテーブスがインサイドへダイブ。
そして『ザック・バランスキー』だ。

この沼のような重い展開と、ロシターの接触負傷を受けつつ、キャプテン渾身の3P×3が炸裂。1Qで3Pを2本外した分を取り戻すどころか、辛い試合のペースまでもキッチリ戻してきた。
また、DFでも相手の3秒(ペイントエリア内制限時間)を奪うなどの活躍もGOODだ。
        

吉井の4Q

約20点差が発生したため、A東京はメンバー強度を低下。そのためにスクリーンのチャージングを取られたり、茨城3Pが入り始めて一時は悪い雰囲気が漂った。

しかし、ここで吉井が体を張った。相手のOFを遅延させれば点差は縮まらない。相手が外国籍だろうと、当たり負けはしない。前節の出場時間が少ないため、ここで走れる自分が飛び込めばリバウンドが取れるし、不格好でもシュートまでは持っていける。スコアには残らないが、この試合で最も「負けない」選択を取り続けていた。

この試合、影のMVPだ。
ヒロインに呼んでも良い。

                 

おわりに

次節の秋田は、OF力の低さを走力とフィジカルで押してくる(OFレーティング最下位)。そこで当たり負けしないためにも、まずは疲労回復が最優先だ。
また、今週の秋田は東京に比べると鬼寒いので、疲労を起因とした筋損傷は避けなければならない。ある意味、次節はA東京スタッフ陣の勝負所ともなるだろう。
      


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