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Bリーグ2023-24 第8節 GMAE1【vs秋田】(11/11)


PICKUP PLAYER

ロシータ(ロシター)

22:39 / 14pts / 75.0FG%(6/8)/100.0FT%(2/2)/ 8TR
スタッツは勿論だが、今日はテーブスと橋本がボールを運べない展開が多かったので、ハンドラーを担えるロシターが活躍した。今シーズンでは顔を見せる機会が少なかったが、『自分で攻めるロシター』は健在であった。
※ロシータは試合会場の誤植
   

GGG(グッド・ゲーム・グダイティス)

10リバウンド / 3ブロック
……ほんとにぃ? もっとブロックしてなかった?

相も変わらず、最後の砦に相応しい強固なDF力である。この試合では時間帯得失点も彼がチーム1位。おまけにフリースローが『6/7』と、苦手な点が改善傾向にある。
今回、シュート確率が『1/5』と低いが、「どうしようもないからインサイドに頼む」をグダイティスに任せてしまったので仕方がない数字だ。
       

吉井って……

すげー良いよね。最近はファウルも減って来たし……。

この試合、7リバウンドを記録し、試合貢献度(EFF)はチーム5位である。やはりDF力は日本人選手トップクラスだ。

そうなると、気になるのはOF部分。
OF時、彼の基本定位置は『3Pライン・45度』なのは皆さんご存知の通り。そして、こちらもご存知の通り、彼はそこから自ら展開を組むことが出来ない。あくまでボールを持ったら、ガードポジションの選手がボールを貰いに来るのを待っている。
これ自体は悪いことではない。しかし、PG/SGが3Pラインに位置する環境で、吉井まで同じことをしているとインサイドがスカスカになる。言い換えれば、インサイドOFを1人に任せることになる
ここで吉井がスクリーンを行えれば、セカンドユニットの得点力が1.5倍になる(願望)のだが、仕掛けないと言うことは出来ないと言うことだ。
※吉井がスクリーンを理由を知っている方がいれば教えて欲しい。

現在、同じくセカンドユニットである橋本も、インサイドへのドライブ&シュートが多い。そのスクリーナーを吉井が担うなら、吉井の魅力であるダイブ&リバウンドでも活躍できるので試してくれと常に願っている。

……まあ、本心では『小酒部と吉井のP&R』が見たいけどね!!!
     

OFに関して

今回は、唯一得失点がマイナスになった2Qについて言及する。

①メインデルが勿体ない

この試合、彼のスタッツは以下の通り。
19:44 / 13pts 
83.3FG%(5/6)/  66.7%(2FG%)/ 100%(3FG%)
5TR /3AST
この成績で2Qの試投数は『』だ。もっと彼を使うべきだった。

②古川と田口のDFが良かった

少し残酷な言い方にはなるが、A東京と秋田では選手能力に差がある。そのため秋田はヘルプDF上等で臨んで来るのだが、古川はそのDFが上手い。「いきなりDFに行って、ビックリさせちゃうぞ!」がA東京のTOを生んでいた。
田口はファウルの使い方が丁寧で、A東京のOFが停滞し、勢いを取り戻したいタイミングに合わせて使用してきた。

③その後

そうしてA東京のOFが停滞していると、得点源である安藤が投入される。しかし、その安藤の判断が又しても良くない。タフショットのミドル、ノーマークで外れる3P、サイズとの連携を気にしすぎて中途半端になるドライブ。結局、直ぐに小酒部と入れ替わってしまった……。
      

DFに関して

48失点、素晴らしいDFであった。特段騒ぎ立てる修正箇所も無いが、それでは記事にならないので、ふわっと2・3Qの流れについて記事にしておく。

2Qの15失点

2Qは得失点がマイナスになったが、ロバート・ベイカーによる3P×2本(2/2)に押されだけだ。ベイカーの平均3P試投数は3.6本で、確率は36.2%。この試合に関しては、点差を縮めるための賭けで秋田が一定の効果を発揮しただけ
逆に、同Qにおける秋田のフリースローは25%(2/8)なので、ベイカーの3Pを含めてもプラマイゼロと考えて良い。まあ、A東京はFTを打たせすぎな気もするけど……。
加えて、2Qは秋田にオフェンスリバウンドを5本奪われている。セカンドチャンスを与え過ぎた。
※しかし、このQに感じた重さはOFの責任。
        

3Qの17失点

このQは入りと終わりに連続得点を許した。

Q入りの方は、田口の3Pの失点。そして、テーブスと小酒部のミスコミュニケーションで失点(HCのキレポイント)。そして次の秋田OF時、小酒部がアウトサイドにいるベイカーの移動から、自身がマッチアップしている田口の移動方向を予測。しかし、それを田口に利用され、ステップからこのQで2本目の3Pを決められる。
ここでA東京がタイムアウト、2回のDFミスをした小酒部から安藤へ交代。

Q終わりの方は、橋本と安藤のDFローテーションのミスから3Pの失点。その後、橋本が直ぐにベンチに下がり、この時点で出場時間が25分に迫ったテーブスが再度コートへ。しかし、(恐らく)予定にはなかった出場のためか、そのテーブスがTOを発生させて速攻で失点した。

つまり、3Qは秋田G陣に翻弄されての3P失点と、そこから連続して失点の形を繰り返したと言うことだ。このQはA東京の『3Pを打たせないDF』に修正点が発生した時間帯であった。
コミュニケーション・ローテーションミスは、明日のチームミーティングでも取り扱われるだろうし、改善できれば他Q同様の失点で抑えられる。分かりやすい修正箇所なので、アドマイティスHCの修正力を考えれば左程心配はいらない。
   

秋田に関して

秋田のイメージ

走りたいのか、走りたくないのか。
2Pゲームなのか、3Pゲームなのか。
秋田の目指すバスケってどっちなの……となった。

元々はA東京同様にDF軸の確実性バスケ(&地元熱)のイメージ。そして何より泥臭く、骨太なプレイが印象にあった。

しかし、今の秋田は『スマート』と言うか、『現代バスケ感』と言うか……。選手全員をバランス良く使って勝ちに行きたいのだろうか、出場時間や試投数が均等になっている。

いや、それは駄目じゃいか?

秋田は成績不振で既に外国籍を1人クビにしている。そんな状態で丁寧なバスケを目指しても、それは既に瓦解したプランだ。島根のタイムシェアを真似する必要はないが、ある程度調子と実力から出場時間・OF展開は固定して良い。

※ここでオタク要素

秋田は%FGAが2P・3P共に均等すぎる。(%FGA=選手のシュートとチームのシュートの割合)これでは主軸が誰か分からない。選手のレベルが高いA東京でも、秋田よりは%FGAが偏っている。
逆にリバウンドは獲得する選手の比率が偏りすぎている。身長を補うなら、リバウンドは全員で取りに行っても良い。
だから最初に書いたように、走りたいのか、走りたくないのか分からないのだ。

このままのプランで行く場合

もし、出場時間が長いことを原因とした怪我を嫌がるなら、『もっと丁寧』に試合を作るべきだ。
フリースロー確率、アシスト、TO、ファウル、タイムアウトの使用タイミングなどの細部まで、徹底的に作り上げるしかない。現状の秋田はこの辺りの確率・スタッツが悪い(なんなら悪すぎる)。

秋田は新規補強をしたばかりなので、しばらくは経過観察が必要。しかし、前節終了後にHCがコメントで残していた『チーム内競争』は、このまま進めていても埒が明かない。HCが腹をくくってチームの主軸メンバーを作らないと自分の首を絞めるだけになる。
とりあえず、平均30分出場しているスティーブ・ザックは、シュート確率が悪くない。しかし、出場時間に対して試投数が少ないので、彼のアテンプトが増えるような展開を作っていってはいかがだろう……。
        


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