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【M-1グランプリ 2023】準決勝の個人的感想と優勝予想。

みなさん、こんにちは。映画と同じくらいお笑いが大好きな21歳男子 トマトくんです。

いよいよ2023年も残り1ヶ月を切り、今年もM-1グランプリの時期が近付いてきましたね。今年は数年ぶりに映画館で準決勝のライブビューイングを観てきたので、感想と優勝予想を軽く書いていきます。

あとこれは毎回前置きしているのですが、一般人が芸人のネタに対して意見を述べるなんてのは本来ご法度でなので、ここではなるべくシンプルな「感想」だけ書くようにします!あと公式から内容に触れるネタバレ投稿は禁止されているので、詳しいことは書くつもりはありません。

そしてこれだけは分かってほしいのですが、この記事には「お笑いが好きなフォロワーさんたちと感想を共有したい」という気持ちと、「あとから見返したときに当時の自分の感性を残しておきたい」という2つの意味合いを兼ねています。

なるべく上から目線にならないようにだけ、まずそれだけを気をつけて、あくまで1人の観客としての感想を書いていこうと思います。出場芸人の数が多いので短めに、そしてネタバレに配慮して、ぜひ最後までよろしくお願いします。

こちらは去年の記事です。


Aブロック

ダブルヒガシ『居酒屋のキャッチ』
何度か見たことあるネタだったけど、前見たときよりも展開が増えていて、今回もしっかり爆笑しました。でもダブルヒガシの勝負ネタではないはずなので、多分今年はもう諦めたんだろうな…という若干のしょんぼりも🥲来年はストレートで上がってほしいですね。

ぎょうぶ『探偵』
いや!まじで着眼点がすごい!いくら探偵のネタを思いついたとしても、この部分をネタにしようなんて絶対に思い浮かばない…!そもそも本来の探偵モノでは存在してはいけないパートなので、そういうメタ的な要素も面白かったですね!緊張を全く感じませんでしたし、ずっと安定してすごく面白かったです。

きしたかの『娘の名前』
YouTubeのドッキリで大人気のきしたかのが、本当に高野にドッキリを仕掛けているようなネタをしているのがめちゃくちゃ良かったです。「娘の名前を適当に名付けて高野を怒らせたい!」みたいな。高野のツッコミは口が悪くてうるさくて、本来なら嫌がられそうなのに、岸が上手いこと高野の愛嬌を引き出してて好きです。

ドーナツ・ピーナツ『舞妓さん』
ytv漫才新人賞選考会 ROUND2で披露して1位通過となったネタですね。ピーナツの可愛らしい顔ゆえに憎たらしい雰囲気と、ドーナツの汚らしい暴言がツボですが、選考会で見たときの方がクオリティが高かった気もします。

ママタルト『キャンプ』
Aブロックで1番笑いました。笑いすぎてお腹痛くなったし、めちゃくちゃ涙出ました。なんでこんな面白かったのに決勝上がれなかったんだろう。最初に「ここは行ったな!」って確信を持てたコンビだったのでびっくりしました。ママタルトは大鶴肥満のヴィジュアルと、ツッコミの檜原のワードセンスで笑いをかっさらうというお決まりの笑いのなかで、そのどれもが予想を超えてきていたのが凄まじかったです。リアル『コカイン・ベア』ですよ。

フースーヤ『海賊』
まさかのママタルトとトム・ブラウンに挟まれたことで、あまり奇抜さを感じなかったフースーヤ。しっかり漫才をしてるように見えてしまったのが余計に面白かったです。いつかの「中華コレクション」から、もはや定番となった摩訶不思議ボケ畳み掛けタイムが今回もめちゃくちゃツボでしたね。大好きです。

トム・ブラウン『ロンリー・チャップリン』
いやもうね、うん、まじでなにこれ!?でした。もう何が面白いのか全然説明できないんだけど、それでも息ができなくなるくらい笑わされました。もう漫才ってこの段階まで来たんだって思ってしまうほど未知の領域の漫才。こんなお笑い知らないです。展開とか技術とかそういうのじゃなく、狂気だけで笑わせるという。あと5時間くらい見たかったです。


Bブロック

華山『借金』
知らぬ間にエンペラーから改名した華山。「もはやにこらすの女形感には触れないんだなぁ〜」と思ったくらいで、正直ほとんど印象に残ってないです…。後半の掛け合いはめっちゃ盛り上がってた記憶が…、すみません💦

スタミナパン『YouTube』
ここは初めて見ましたが、YouTubeさえ知っていれば老若男女問わず笑える漫才だったかもしれないですね。うんちのワードひとつでこんなに人を笑顔にできるのすごいです。可愛かったです。ワード勝負のネタなのでハマらなければもう絶望的ですが可愛さでは優勝級です。

豪快キャプテン『タバコ』
このネタ、本当に大好きすぎる。ってか豪快キャプテンはこのネタしか見たことないけど、もう死ぬまで一生このネタだけやっててほしいです。顔真っ赤にして、汗垂らして、必死に説明する「私にじっぽん」が良いんですよね。言えば言うほど味が出てきて笑いが込み上げてくる。こちらもワード勝負ではありますが、山下ギャンブルゴリラのニンの部分で一気に引き込んでくる最高の漫才ですね。

オズワルド『遺骨』
3回戦でやってたネタを、若干のブラッシュアップを混じえながら披露していて「ああ、もう本当にネタが切れたんだな…」という空虚感だけが残りましたね。そもそもオズワルドは2021年(準優勝だった年)の段階で本来は優勝しておくべきで、期待値だけが年々上がっていってて可哀想です。オズワルドの魅力は畠中のサイコパスにもあると思うんですが、あまりにもサイコパスすぎるとそれはそれでこちら側が置いてけぼりを食らってしまうので、もう少し共感しやすく身近な題材の方が好きです。

ヘンダーソン『ドッキリ』
今年のラストイヤー枠の1組ですね。完全にヘンダーソンの集大成的なネタでしたし、これ以上ないクオリティで「絶対に決勝行ってやる!」という熱量も凄かったです。ただあの発明とも言える「場面切替」がフリとしてあまり機能してなくて勿体なかったです。あれ、初見の人は困惑するかも…。あのスタイルが段々崩れていくくらいが個人的には好きでした。それでもめちゃくちゃ応援しているので、個人的には敗者復活戦上がってほしいです。

くらげ『○○が思い出せない』
決勝進出組✨。おめでとうございます!なんかミルクボーイみたいな始まり方だなぁと思ったら、おっと!そうきたか!と。羅列系の漫才でここまでウケてるのってめちゃくちゃすごいと思いますし、言葉選びや題材のチョイスが絶妙で、2人のゆるい雰囲気でクスクス笑ってしまいます。ただ「面白い」と同じくらい「とんでもなく練習したんだろうな」という関心の気持ちも大きかったですね。その技術的な部分が評価されたのもあると思います。改めておめでとうございます!

バッテリィズ『世界遺産』
んーー!如何にもバッテリィズな感じ。自分たちの魅力を引き出すフォーマットとしてめちゃくちゃ秀逸なのに、今回はエースが疑心暗鬼になるところにあまり信憑性が感じられなかったのが勿体ないー!なぜここまで相方を疑うのか、序盤にワンクッションほしかったですね!バッテリィズはこのヴィジュアルでコント漫才じゃなく、しゃべくり漫才をやってるのがほんとに好きです!!応援してます!

真空ジェシカ『Z画館』
決勝進出組✨。おめでとうございます!安定の真空ジェシカ。まぁそりゃ行くよね!くらいの余裕さ。相変わらず、ギリギリ笑えるニッチさとアングラっぽさ。そして鋭利に尖って磨かれたセンス。圧巻でした。1箇所、ありえないくらいの大爆笑が起きてて感動すらしました。


Cブロック

ナイチンゲールダンス『ホスト』
めっちゃ面白かったです。ツギクルGPを優勝しているので面白いことは知っていましたが、流石に仕上がりすぎててびっくりしました。M-1って意外とキャラクターコントが強かったりするので、中野なかるてぃんのキャラがもっと浸透すれば来年にはもうひょいひょいっと決勝に上がれそうですよね。というか敗者復活戦も全然ありえると思います。そしてツッコミのヤスの女形がなかなかに男すぎるのも面白かったです。ナイチンゲールダンスにしかできないボケが沢山詰め込まれていて最高でした。唯一の不安要素は選曲が若いことですかね。

鬼としみちゃむ『すごい話』
あまりネタバレできませんが、やってることは割と一辺倒なのに、めちゃくちゃ喋りが上手くて聴き込んでしまいました。奇抜なヴィジュアルの割に、しっかり作り込まれたネタをするのが面白いし、それはそれで衝撃的。これからちょっと追っていこうと思います。

令和ロマン『猫の島』
決勝進出組✨。おめでとうございます!NHK新人お笑い大賞を優勝、2年連続でABCお笑いグランプリ準優勝。そして去年の敗者復活戦で2位だったので、今年は余裕で決勝行くだろうなと思ってましたが、す、すごい!まるで何度も決勝に行ってる常連のような貫禄すら感じてしまって…!何年か前の魔人無骨ワイルドカード事件の頃からいつか決勝には行くと言われてましたけど、こんなに早いとは。普通に優勝候補だと思います。ただの今年のファイナリストは奇抜な内容の組が多いので、「題材」だけで見ると少し弱いかもしれないですね…。

ニッポンの社長『女って言うな』
「女って言うな!女性って言え!」な感じ、僕も普段からネタで友達に使ったりしているので、ライブビューイングが終わったあと友達に「途中からケツがお前にしか見えなかった」と言われました。僕はケツらしいです。ニッポンの社長は今最もツボな芸人なので嬉しいです。いや、本当に。

ダイタク『懐かしいこと』
相変わらずめちゃくちゃ漫才が巧い!テンポも良くて、聞き取りやすくて、王道で…!題材もダイタクらしさ満載。そして微笑ましくもある。本当に漫才が巧い。もはや双子であることが足枷にすらなってるような気がしてしまうほど巧い。しっかり今回も安定して面白かったです。

20世紀『居酒屋』
面白かったですね。結構バカバカしい設定の漫才なんですけど、20世紀は意外にも技巧派なので、そのバカバカしさにも引っかかることなく、すっと飲み込めてしまう魅力があるんですよね。物語性もあったりして、めちゃくちゃM-1向きに仕上げてきている感じがしました。面白かったです。

エバース『タバコ』
かなり豪快キャプテンと似た入りでめっちゃハラハラしましたが、超面白い!どう考えても支離滅裂なことを言っているのに、なぜか信憑性があって、気付けば「確かに」と思わざるを得なくなってくる感覚…。すごく不思議でしたね…。彼らのことはこの準決勝で初めて知りましたが、とても魅了されましたね。トリコです。追いかけます。

モグライダー『空に太陽がある限り』
決勝進出組✨。おめでとうございます!返り咲き!2021年のときは出順次第では優勝すると思ってましたが、トップバッターで振るわなかったという苦い思い出が…😭今回はトップバッターを引いたとしても最終決戦には残れそうなくらいには完成されてましたね。前回決勝で披露した「さそり座の女」のスタイルをベースに、さらに展開が増えていたので興奮しました。もはや前回をフリにすらしていましたね。良い裏切りです。優勝候補だと思うので頑張ってほしいです!


Dブロック

ダンビラムーチョ『カラオケ』
決勝進出組✨。準決勝で一番笑いました。多分ですけど、準決勝の会場でも、僕の観ていた劇場でも一番ウケていたと思います。去年の敗者復活戦(歌しりとりのネタ)でも個人的に一番面白かったですし、ダンビラかなりキてるのかもしれないですね。こんなネタを思いつくの天才でしかないですし、少なくとも松ちゃんは絶対に好きだろうなって感じでした。爪痕は確実に残せると思います。出来れば優勝してほしいです。

ヤーレンズ『大家さん』
決勝進出組✨。去年辺りから素人目に見ても分かるくらいにはめちゃくちゃ仕上がっていて、今年は絶対行くと思ってました。でもこんなに面白いなんて!めちゃくちゃ笑いました。一緒に見た友達の一人は、ヤーレンズが一番面白かったと言ってました。かなりクセはあるけれど、しかしクセになるコンビだと思います。今回優勝は出来なくても、必ず常連になるはずです。

ロングコートダディ『腕時計』
前年3位のコンビは翌年決勝に上がれないというジンクスが、また更新されてしまいましたね…。ロコディはお笑いの五角形が超綺麗に広がっているコンビだと思っているのですが、今回は兎のおバカキャラに重きを置きすぎたネタだったのがすごく勿体なかったですね…。もっと堂前の芸人パワーを活かした方向性にも広げてほしいです。

ななまがり『???』
ラストイヤーでもちゃんといつものなまがりでしたね〜!これタイトル決めるの無理でしょ〜ってくらいには相変わらず意味不明で良かったです。結局ずっと変な名前を言ってるだけなので、特に書けることはないですが…とりあえず敗者復活戦頑張ってほしいですね!

シシガシラ『配慮』
序盤の切り口がニッ社と一緒でしたが、もはや似ていることをフリにしたかのように思ってしまうほど途中からの追い上げが凄かったですね。容姿いじりネタなのに何故か時代にも合っている題材だし、シシガシラらしさ全開でめちゃくちゃ好きでした。綺麗なハゲなのも高評価だと思います。

さや香『ホームステイ』
決勝進出組✨。おめでとうございます!誰もが優勝候補だと思っているであろう実力者ですが、そのハードルを軽々と超えてくる面白さでしたね。前年の『免許返納』ネタの完成度と比べてしまうと、もしかしたら見劣りするかもしれませんが、今年のメンツの中ではやはり頭ひとつ抜けていると思います。今一番脂が乗っているし、とても勢いがあるので、本当に優勝しちゃうかもしれないですね!?頑張ってほしいです!

カベポスター『おまじない』
決勝進出組✨。おめでとうございます!前年はトップバッターを引いてしまったことで惜しくも最下位となりましたが 、今年はそれをバネにリベンジしてほしいところですね。漫才に勢いがあるわけでも、声が大きいわけでも、動きがあるわけでもない。正直あまりM-1映えしなさそうな芸風なのに、なぜか爆発しているところが想像できるんですよね。かなり応援してます。

マユリカ『舞妓さん』
決勝進出組✨。おめでとうございます!ようやく行きましたね!大トリに相応しい面白さでした。ただ今回のマユリカはいつも以上に気持ち悪さが前面に出ていて、これをいきなり決勝で披露して大丈夫か…?という不安が少しあります。単純に好みというのもありますが、出来れば決勝の舞台で「結婚相談所」を見たいですね…!まぁマユリカなら心配不要かもですが。

というか、まさかラストの3組がそのまま行ってしまうとは思いませんでしたね。審査員が変わった影響もあると思いますが、あくまで予選なので出順に左右されないようにフラットに審査してほしいですね。もう少し改善が必要だと思います(別にマユリカのネタがどうこうとかではなくね)。


個人的ファイナリスト10組

せっかくなんで、あえて敗者復活戦の人数を含んだ10組にしました。ほぼ同率みたいなものですが、上から面白かった順として見てもらえると助かります。

  1. ダンビラムーチョ

  2. ヤーレンズ

  3. モグライダー

  4. ママタルト

  5. トム・ブラウン

  6. さや香

  7. 真空ジェシカ

  8. 令和ロマン

  9. カベポスター

  10. ヘンダーソン

次点:エバース


優勝予想

正直、世間の風潮的には「今年はさや香以外の優勝はありえない」みたいになっているし、審査員も今年こそはさや香を優勝させたいと思ってそうだし…、そして実際優勝できるくらいにはネタが仕上がっているので無難にさや香な気がします。

個人的には、かなりツボだった&一番ウケてた「ダンビラムーチョ」に優勝してほしいところですね。ただダンビラは好き嫌いが別れそうなネタなのと、めちゃくちゃ敗北顔なんですよね(←は?)。あと準決勝でめちゃくちゃウケるからといって、決勝でウケるとは限らないので下手したら最下位もありえるのが怖いところ。歌ネタなのでね。

個人的には令和ロマンも優勝候補の一人だと思っているのですが、今回準決勝で披露したネタは二本目に丁度良いネタだと思うので、決勝1本目でネタを変えてくればもしかしてもしかするかも…と思います。なんか令和ロマンはM-1チャンピオンになっている姿が浮かぶんですよね〜。若手ながらに実力者…。

モグライダーは前述の通り、トップバッターを引いたとしても最終決戦には残りそうな完成度ですが、二本目があるかどうか。ただ2年連続で吉本以外の事務所が優勝しているので、マセキというのはかなり追い風になるかもしれません。

そういう意味ではヤーレンズもケイダッシュステージなので強いですね。どの出順でも手堅くウケると思います。しかし、まだ芸風が完全に認知されていないのが不安要素ですね。

真空ジェシカも優勝はありえる位置にいると思いますが、好き嫌いが別れやすいためかなり出順次第になるかもしれません。

マユリカは優勝しなくても来年バラエティに引っ張りだこになりそうなので大丈夫です。あとくらげは全然わかんねえけど、決勝に行けたことがもう価値のあるこもなんじゃないかな。

まぁ色々書き綴りましたが、普通に「さや顔」が大本命そのまま優勝すると思います。ただそれでは優勝予想の記事としてはつまらないので、ここはあえて自分のツボだったダンビラムーチョを推そうかなと思います。

以上!!!!
最後までご愛読ありがとうございました!

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