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【M-1グランプリ 2022】準決勝の個人的感想と優勝予想。

みなさん、こんにちは。映画と同じくらいお笑いが大好きな20歳男子 トマトくんです。

いよいよ12月に突入し、M-1グランプリの時期が近付いてきましたね。今年も波乱の予選となったわけですが、今回は「準決勝」について感想を書いていこうと思います。(ちなみにオンライン配信での鑑賞です)。

あと『キングオブコント』の感想でも前置きに書いたのですが、一般人が芸人のネタに対して意見を述べるなんてのはご法度で、あんまり分析とかするとウエストランド井口にこっ酷く怒られそうなので、ここではなるべくシンプルな感想だけ書くようにします!

これだけは分かってほしいのですが、この記事には「お笑いが好きなフォロワーさんたちと感想を共有したい」という気持ちと、「あとから見返したときに当時の自分の感性を残しておきたい」という2つの意味合いを兼ねています。

なるべく上から目線にならないようにだけ、まずそれだけを気をつけて、あくまで1人の観客としての感想を書いていこうと思います。出場芸人の数が多いので短めに、そしてネタバレに配慮して、ぜひ最後までよろしくお願いします。


Aブロック

金属バット『姓名占い』
今年でラストイヤーの金属バットが、最初にぶち込むボケが「相方の名前を覚えていない」っていうのが超好きでした。「メインテーマは占いですが、裏テーマは思い出」みたいなネタで、畜生道とかいう謎に語呂の良い地獄の名前をずっと引っ張るのも金属らしくて好きでした。

カゲヤマ『妹がほしい』
このコンビはコントのイメージがあって、漫才は初めて拝見しましたが、単純に風貌がもう面白いからズルいです。そして「ボケの演じる妹がキモすぎる」という設定のみで話が進んでいくわけですけど、本当にキモすぎるので無条件で笑っちゃいます。好きでした。

シンクロニシティ『3音で会話』
「は」と「い」と「え」だけで会話するという、完全にワンアイデアでの勝負だけどめちゃくちゃ色んな展開があって笑わされました。全体的に落ち着いてて、大きな山場とかはないけど、目を閉じてても笑える理想的な漫才だと思う。Aブロックで一番好きでした。

ママタルト『マクドナルド』
まずボケの大鶴肥満が「マクドナルドに行ってみたい」とか言い出す時点で、見た目とそのギャップで笑ってしまいました。あとはいつも通りのママタルトって感じの漫才ですけど、ラストには意外な盛り上がりもあったりして良かったです。

ハイツ友の会『乗りたくない乗り物』
刺々しく、毒々しい。「普通じゃないもの」を一通り攻撃していくさまは、女性版ウエストランドって感じですね。相変わらず二人の火の玉ストレートが気持ち良くて、安心して見てられます。好きです。この記事を読んで僕の悪口も言われたいです。

THIS IS パン『恐竜映画』
安定に上手い。モノマネが得意な岡下のキャラクターを活かして恐竜映画を再現するというネタ。岡下のマイムはもちろんだけど、やっなりツッコミの吉田の声にメリハリがあって気持ち良い。大御所のような貫禄すらありました。

カベポスター『大声大会』
決勝進出組✨。ABCお笑いグランプリを過去に二度準優勝、そして今年念願の優勝を手にしたコンビ。しかもytv漫才新人賞も優勝。いずれM-1決勝には行くとは思ってましたけど、まさかこんなすぐなんて!すごい!ちなみにこのネタは、ABCお笑いグランプリで優勝したときのネタです。ただの漫才ではなくて、しっかりラストに向かってドラマ性が生まれていくのが素晴らしかったです!内容を知っているのに、Aブロックで一番笑いました。


Bブロック

令和ロマン『恋愛リアリティ番組』
やっぱりここは若手ながらに実力がすごくて、見入ってしまうものがありますね。くるまのキャラクターにも拍車がかかってきていて、来年くらいには決勝に行ってそうです。個人的にはケムリの風貌がプーさんみたいな感じで可愛くて、彼が弄られれば弄られるほど笑ってしまいます。

真空ジェシカ『シルバー人材センター』
決勝進出組✨。めちゃくちゃ笑いました。もはや題材からして既に面白い。相変わらず異常なアングラ感を醸し出していて、マニアックなボケばっかりなのに、しっかり全部のボケがハマっているのがすごい。このギリギリ伝わるニッチな部分を攻めてくるのが凄いです。ラストにも大きな山場があって、安定して面白かったです。

かもめんたる『素人モノマネ』
「素人のモノマネを摂取したい」という表現からもうめちゃくちゃ気持ち悪いネタでしたね。そこから広げられる展開は、これぞかもめんたるワールドって感じで、ずっとう大節が炸裂してました。キングオブコント王者とは思えないくらいゴリゴリにしゃべくり漫才で勝負してるのもカッコよかったです。

マユリカ『二次会』
いつも通りのマユリカであり、いつも通り面白いマユリカでもありました。毎回ボケの阪本が気持ち悪いって感じで話が進められていくんですが、正直ツッコミの中谷もなかなかに気持ち悪いので、気持ち悪い人が気持ち悪い人に「気持ち悪い」って言ってるバグみたいな瞬間が個人的にツボです。いつか決勝行ってほしいですね。

キュウ『自己紹介』
決勝進出組✨。やっぱり天才すぎますね。いつも本気なんでしょうけど、今回は更に本気で決勝を狙ってる感じがしました。ただでさえツッコミの清水のワードセンスが奇抜なのに、ボケも奇想天外さが増していて、相当な練習量が伺えました。何も考えなくも笑える。言葉のランジャタイのようなネタ。圧巻でした。

ミキ『おさがり』
あえてのオーソドックスな兄弟漫才。発すること全てが無茶苦茶な亜生と、弟に翻弄されまくる昴生という二人の対照的なキャラクター性が面白くて、でもなんだかんだ仲良しな『トムとジェリー』みたいな掛け合いが最高。個人的にミキが好きすぎるので、もう何してても笑えます。またいつか決勝で彼らの姿を見たいです。

ヨネダ2000『イギリスで餅をつく』
決勝進出組✨。去年のYMC寿司で決勝に行けなかったのがおかしいと思ってましたけど、このネタで彼女たちが「天才なんだ」ということが確信に変わりました。まさに新時代の漫才。Bブロックで一番笑いました。もはや自分でも途中なんでこんなに笑ってるのか分からなくなりました。著作権の問題で後半は音声カットされてましたけど、それでも面白かったから不思議です。ここまで来ると、裏でネタ書くことを「作曲」って言っててほしいですね。


Cブロック

ケビンス『地元』
好き。ただのキャラクター漫才じゃなくて、しっかり技術があるというのが大好きです。ボケもツッコミもしっかり上手いし、マイムの分かりやすさも半端じゃない。ボケのひとつひとつの裏切り方が実に丁寧で、ポップな見た目とは裏腹に凄まじい完成度だったと思います。もっとキャラクターが浸透してくると、さらに面白くなりそうです。

ダンビラムーチョ『演歌』
演歌に恐竜の名前が出てくるというだけの漫才。まあダンビラムーチョなんで、そこのボケが面白いと言うよりは、それを躊躇なくやっている大原が面白いみたいなところがあります。あと歌が上手いから余計にじわじわきましたね。

ダイヤモンド『新しい日本語』
決勝進出組✨。2021年におもしろ荘を優勝済み。しかし、そのときはやす子に全部持っていかれてしまいました。今年はツッコミの小野がはっきりと意見を主張するようになって、やっと掛け合いの漫才らしい漫才スタイルが確立された感じがします。賛否は色々別れてますけど、ずっと畳み掛けてるみたいな漫才なので決勝映えしそうで楽しみです。彼らの漫才の究極系みたいな感じで、僕は好きでした。

ビスケットブラザーズ『英語』
キングオブコント優勝で、いま乗りに乗っているコンビ。ちなみにこのネタは梅花女子大学の学園祭で見ました。ビスブラは動きがあればあるほど、風貌と相まって面白くなる気がするんですけど、今回はあえてコント漫才を捨ててしゃべくり漫才で勝負しているのがかっこよかったです。ギレルモ・デル・トロのダークファンタジーみたいな、骨の髄から刺激してくるような気持ち悪さが丁度良くて、しっかりと仕上がってました。

ヤーレンズ『仕立て屋』
好き。2人とも売れっ子みたいな華が出てきて、特にボケの楢原のキャラクターが絶妙にウザいのが超面白い。3回戦の時点で今年は一段と仕上がっているな…と思ってたので、ここは決勝行くもんだと思ってました。大喜利力、裏切り、伏線回収。素人目に見てもその技術力の高さは一目瞭然で、すごく良かったです。今年一番応援していたコンビです。敗者復活戦も頑張ってほしいです。

ななまがり『こんなの初めて』
ななまがりはまず掴みが好きなので、これを見れただけで満足してしまった感があります。あとツッコミの初瀬の女形が死ぬほど下手なので、「こんなの初めてっ!」っていう定型文がいちいち耳につっかえるのが逆にツボで笑っちゃいました。← 褒めてます。ななまがりらしい不気味で大きいボケも沢山あって、なぜか演劇を見ているような感覚でした。楽しい漫才で良かったです!

ウエストランド『あるなしクイズ』
決勝進出組✨。Cブロックで一番笑いました。マジでめちゃくちゃ笑いました。これぞウエストランドの真骨頂。一生聞いていたいと思える漫才でした。前回決勝に行ったときのネタより格段に良くなっててすげぇと思いましたし、いよいよ自分たちの魅力を最大限に引き出せるフォーマットを見つけやがったな!とウキウキしてしまいました。「ネタの分析とかしてくるウザいお笑いファン」って言っててドキッとしましたが、感想くらいは言わせてくれ!とこちらも強気に構えておきます。


Dブロック

さや香『老化』
決勝進出組✨。ここもめちゃくちゃ笑いました。多分始まりから終わりまでずっと笑ってました。さや香はボケとツッコミを入れ替えてから確変タイムに入った気がします。新山の死に物狂いなツッコミと、石井の漂うサイコパス感。そしてどっちもしっかりヤバいやつって言う激ヤバコンビ。一時期チュートリアルと比較されてましたけど、しっかり差別化されるようになっててすごい!。とにかく掛け合いの内容のクオリティが高すぎるので、もはや優勝者の風格すらありましたね。2017年に決勝へ進出した頃に比べて、確実に華も実力も身に着いてきたのでそろそろ売れてほしいです。

ストレッチーズ『一目惚れ』
ここも個人的には決勝行ってほしかった。落ち着いて安定して面白いので、意外とBブロックとかの方が相性良さそうだったりする…。まず「一目惚れした」から広がってく絶妙な展開がただでさえ面白いのに、そこから更に横の動きが追加されて非常に舞台映えします。ツッコミの高木の声もハキハキしてて聞き取りやすいし、ボケの福島の風貌と声のトーンも笑ってしまいます。まじで好きでした。

コウテイ『宇宙人』
最近このネタを森ノ宮漫才劇場で拝見しましたが、ほぼズルと言ってもいいようなとんでもない掴みが偶然じゃなくて意図的なのがびっくりしました。敗者復活戦でもするのかなこれ…。下田のコロコロコミックみたいなボケに信憑性を持たせるマイムが本当に上手くて、面白いを通り越して感心してしまう瞬間すらあります。九条の叫ぶツッコミも安定して面白いし、個人的には下田のシンプルにうるさいツッコミも大好きなので、コウテイは両刀使いって感じでかっこいいです。本音を言えば、もっとWボケ漫才を見たいです(勝手に見とけ)。

オズワルド『嶋本』
去年のM-1で準優勝となったオズワルド。そのせいでハードルがめちゃくちゃ高くなっていたので気の毒でしたね…。それを跳ね飛ばせる実力は充分あると思いますが、今回のネタは二人のやり取りに関係ない第三者が介入してくるという「去年のコケた2本目」のようなテイストでしたので、ギクッとしました。やっぱり伊藤と畠中の掛け合いが見たいです…。でも流石オズワルドという感じでちゃんと面白くて、しっかり笑ってしまいました。

ロングコートダディ『マラソン大会』
決勝進出組✨。二人の大喜利力が試されるような漫才で、このスタイルのWボケは飽きずにずっと笑ってられるのでマジで優勝狙えると思ってしまいました。ネタを見た感じだと、ロコディが一番M-1の勝ち方を熟知してる気がします。しかも、ただのWボケではなくて、しっかりドラマ性のある物語になっているので最高です。出番次第だと思いますが、優勝候補ですね。

男性ブランコ『音符』
決勝進出組✨。Dブロックどころか、今回の準決勝で一番笑いました。笑いすぎてゲロ吐くかと思いました。去年の敗者復活戦も相まって、ようやく二人のゆるいキャラクターも浸透してきて、コント師ながらもしっかり漫才師になっていましたね。とにかくマイムが上手すぎて、見てる側の想像力を掻き立てられるネタでした。綺麗なインポッシブルって感じです。単純に音符に対する解像度も、そのオチとなる大喜利力も高い。これはコント師だからこそのネタだな〜と感心しました。圧巻でした。

からし蓮根『朝のニュース番組』
このネタも梅花女子大学で見ました。そのときはお腹が痛くなるくらい笑いました。見た目のインパクトに負けないくらい、しっかりと一発一発のボケのパンチ力が強くて面白いです。そして予想の斜め上を行くボケと、ツッコミに見せ掛けた杉本のリアクション芸。これが彼らの魅力。ただやっぱり2019年に披露した『教習所』のネタが完璧すぎて、それを越えられる漫才が生まれないのもまた事実。でもからし蓮根なら、すぐまた決勝に返り咲ける気がします。どのネタも安定して面白いので。


個人的ファイナリスト10組

せっかくなんで、あえて敗者復活戦の人数を含んだ10組にしました。ほぼ同率みたいなものですが、上から面白かった順として見てもらえると助かります。

  1. 男性ブランコ

  2. ロングコートダディ

  3. ウエストランド

  4. さや香

  5. ヨネダ2000

  6. ストレッチーズ

  7. カベポスター

  8. 真空ジェシカ

  9. ヤーレンズ

  10. キュウ

次点:ケビンス


優勝予想


個人的にツボだった「男性ブランコ」と「ロングコートダディ」に優勝してほしいところですが、ネタを見た感じだと(もう一本見たい…)(優勝させてあげたい…)という優勝者みたいな風格が出てるのは「さや香」でした。でも下馬評は「真空ジェシカ」が一番高い気がするので、そこが一番気になります。

そして「ヨネダ2000」が優勝すれば史上初の女性チャンピオン、「ウエストランド」か「キュウ」が優勝すれば史上初のタイタンからのチャンピオン。最近のM-1は優勝者にドラマ性が求められているので、この3組もかなり怪しいです。(2017年 準決勝最多出場&ラストイヤー、2018年 史上最年少、2019年 史上最高得点、2020年、最下位経験者、2021年 史上最年長…)。

また「カベポスター」はABCお笑いグランプリとytv漫才新人賞を優勝して今一番勢いがあるでしょうし、「ダイヤモンド」もおもしろ荘を優勝している通り、会場にハマれば優勝もおかしくないウケ方をすると思います。かなり予想が難しい…。

ここあえて、自分の直感を信じて「さや香」を優勝予想に上げたいと思います。個人的に何度も劇場で頑張ってる姿も見ているので、私情も含めてね!

以上!!!!
最後までご愛読ありがとうございました!

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