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気持ちを上げてくれる、我が家のガラス製品たち

先日、日本帰国から5カ月を経て、ようやく自宅に戻ることができた。諸事情により、帰国後は仮住まいを転々とする日々だった(自宅は貸していて契約期間が満了していなかった)。

仮住まい生活中、家族そろって体調を崩し続けていたが、自宅に戻るとそれが不思議なほどピタっと終息し、ようやく落ち着いた生活を楽しんでいる。先日は、久しぶりに取り出したお気に入りの品々で自宅を埋め尽くした。


❏ラップランドの極夜が蘇るキャンドルホルダー

ガラス細工は、いつまで見ていても飽きない。
どこにでも溶け込める透明感がある一方で、周りのムードをも一変してしまう重厚さもある。光の入り方や蝋燭の灯りによって表情が変わるのもまた魅力だ。

ラップランドの氷が溶ける様子にインスピレーションを得たという「ウルティマ ツーレ」 

このキャンドルホルダーに灯りをともすと、食卓にラップランドの神秘的な雰囲気がゆらりと浮かび上がる。以前、極夜のラップランドをおとずれたとき、一日中、漆黒の世界というわけでないのが意外だった。午前中は群青色の空の一角が赤く染まって、ほんのり明るい。そこかしこにある橙色の街灯も、冷え冷えした雪景色にあたたかみを加えている。

このキャンドルホルダーは、そのときの極夜の冷たさとあたたかさがそのまま再現されているよう。

ノルウェーの最北に位置するトロムソという小さな街

こちらは部屋にいろどりを与えてくれるカラフルなキャンドルホルダーたち。自然光に照らされたときの、透明感と深い色みが美しく、家の中で思わず立ち止まって見入ってしまう。雨の日は少しアンニュイに、晴れの日はキラリと眩しい光を放つ。

フィンランド語で石という意味の「キビ」。色鉛筆のようなカラーバリエーションが魅力。
こちらはディープターコイズ。
クランベリーとセビリアオレンジ。カラーのネーミングが繊細で良い。

❏ふとトイレで花を見上げると、何だかほっとする

立派な花束じゃなくていい、季節感のある小さな花ができれば部屋にあってほしい。以前に日比谷花壇でサブスクしていたサービスが良かったのでまたいずれ再開したい。

忙しくてガサツに動き回っているときや、いろいろ抱えすぎてイライラしている時に、ふとトイレで可憐な花と、どこまでも透き通ったフラワーベースを眺めていると、それだけで何だかほっとする。

キャトル・セゾンのフラワーベースは、トイレ窓に常備。

KINTOのAQUA CULTURE VASEは、上蓋もついていて球根も育てられる。このフラワーベースは形といい色といい文句なしに美しい。何を飾ってもおしゃれになるので重宝している。

ブルーとグレーとクリアの3色がある。特にグレーは何を飾ってもおしゃれになる。

❏小さな積み重ねが及ぼす影響の大きさ

仮住まい期間中、家族でずいぶん体調を崩したことは、お伝えした通りで、しつこい風邪、胃腸炎、ワクチン接種していたはずのインフルエンザとコロナの症状も重かった。「日米の環境変化で弱っている?」「日本の菌に対する免疫が弱まっている?」ーー子供達の看病と体調不良で疲れきった身体と頭でぐるぐるぐるぐる考えていたが、答えは見つからなかった。せっかく日本に帰ってきたのに、思うように友達にも会えない。

振り返れば思い当たることはある。

仮住まいにはお金はかけられなかったので、生活環境は必然的に狭く不便になった。スペース的にベッドなどの家具も引き取れなかったため、布団で生活をしていたがベッドほどの快適さがない。食事は狭い食卓と折り畳み椅子で我慢。ソファもテレビ(スクリーン)もなく、食後から就寝までの間くつろぐ場所がなかった。そういう日々のリラックス不足が積もり積もって、免疫力をそぎおとしていたのかもしれない。

加えて、昨年末から5カ月間で3回の引っ越し。生活を”築いては中断し”の繰り返しだった。引っ越しはストレス負荷が高いという調査データがあるが、生活習慣が一時的にでも途絶えることは、思っている以上に心と身体に大きなダメージを与える。

今、ようやく安定した生活習慣を取り戻せていると実感する。すると少しずつ自分の中にエネルギーが蓄積されていく確かな手ごたえがある。安定した生活習慣が繰り出してくれるエネルギーを大切に、少しずつエンジンをかけていけそうだ。

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