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【小説3】ペンギンVSぺんぎん

「今日は、朝起きましたら、花壇に水をやりまして金魚にエサをやりましてね、新聞配達しましてね。早朝マラソンに参加でヤンス。」
ペンギンはあたかも空を飛ぶかの如くぺんぎんに丁寧に、実直に、簡素に、恭しく、円やかに話しをした。

ぺんぎんは驚きました。「大変でありますぅ。心が苦しいですぅ。
お涙頂戴でありますぅ。」と内奥のすべてをフローリングの床をかけめぐりながらペンギンに話されました。その光景を一言で表すと八紘一宇でした。

ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!
ピンポーン!ピンポーン!

インターホーンの音だ。凄い音だ。まるで工事現場のような騒々しい物音が
室内に木霊したのだ。衝撃だ。夜も眠れない。早起きは三文の徳だ。

「ウェイトアミニッツ!」

ペンギンはフローリングの床を滑ってドアを開けた。

目の前にいたのは太郎冠者と次郎冠者だった。つづく

学習教材(数百円)に使います。