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社内翻訳者が初めてTOEIC Speaking&Writing を受けてみた結果

まだ昼間の暑さが残る季節にTOEIC Speaking & Writing (SW)を受け、結果が返ってきたのでスコアと共に振り返る。

TOEIC SWとは?

文字通り、スピーキングとライティングの能力を測るテスト。

受験方法: LRはマークシートに手書きだけど、SWは専用のパソコンとヘッドセットを使って音声録音とタイピングをする。

採点方法: LRはマークシートを機械で読み込むけど、SWは後日設問ごとに別の審査員が音声を聞いたり文章を読んだりして採点する。

LRは鉛筆転がし方式(マークシートに適当にマークする)でも300点台からいきなり600点を取った人を知ってるけど(笑)、SWはそんな技は使えない。

しかも、指示や質問に合う回答をしないといけないのでリスニングとリーディングの力も必要。というわけで、LRよりその人のトータルの英語力を測れるのではと思う。

受験した理由

自分の能力を客観的なスコアで知りたかったから。

数年前、当時の上司から、最近の数字的な目安がないとさらに上の上司にスキルを説明しにくいのでと言われ、8年ぶりにTOEIC LRを受けた。8年前のスコアは参考にならないそうで、時々メンテナンス受験した方が、今の職場には良いのだろう。

さて、前から存在は知っていたSW。新型ウイルス感染症の影響でいつまた受けられなくなるか分からない、そう思うと急に受けたくなり、ダメ元で申し込み、無事受験できた。

試験対策

なかなか試験勉強ができないまま、1週間前に慌てて対策本を買った(遅っ!)

全ては読んだり模擬試験も出来ないので、目次とポイントだけをざっと読んだ。

そこで決めた最低限の対策は、

スピーキング: 日常生活の場面ごとに自分の好みと理由を表に書き出して明確にしておく。(30分)

理由: スピーキングはとにかくスピード、瞬発力が大事。うーんと考えてる暇はないので、よく出るテーマについて予め自分の意見を理由とセットで用意しておく。

対策本にテーマ別の書き込める表がかなりありがたかった!(例えば、縦軸に旅行、食事、買い物などのテーマ、横軸に5W1H、)

ライティング: 昔アルクのヒアリングマラソンを受講してた時についてきた雑誌イングリッシュ・ジャーナルの中のエッセイ(by ケイ・ヘザリさん)を見ながらパソコンに打ち込む。

理由:ライティングパートの最後のエッセイは、体験談を混ぜながら自分の意見を書かなければいけない。普段客観的な文章ばかり翻訳しているので、主観的な文章(意見、感想、感覚、好み)をタイピングしていくのはとてもよかった!読みながらキーボードを打ち込むので、目と手で使えるフレーズを覚えることができる。個人的にも、ケイさんの文章が好きなので、単行本も買おうかな。

対策本で意外だったのは、日本人としては自分勝手な意見だなと思うものが解答例として載っていて、理由に「自分はselfish だからです」ってあったところ(笑)

これで分かったのは、自分の意見をはっきりすることと、理由をちゃんと結びつけることが大事だということ。SWの場合は一般論を持ってくるのはあまり良くなくて、いかに個性を出すか、自分自身の体験から自分の意見・主張をどう組み立てるかが重要視される。

あとは、普段の「ながらシャドーイング」と、仕事での英訳でどれだけ身についてるか。本当はオンライン英会話もしてみたかったけど、家では子供たちの宿題を見たり、家事したり、2歳児との添い寝のためにできなかった。寝かしつけた後にそっと起きても、早朝にそっと起きても、いないことを感知して泣いてしまうので(涙)

受験当日

地方+このご時世、いうこともあり、当日の受験者は私含めてたったの8人!

受験者も運営側もしっかり感染防止対策をした上で、写真を撮った順にバラバラに試験スタート!

パソコン画面を見ながら、マスクの上からつけたヘッドセットのマイクに向かって喋るのは、初めてだと違和感ありまくり。

スピーキングの写真描写問題では、細かい描写がしたくなって、でもできなくて沈黙になってしまったのが最大のミス!細かいことより、とにかく見えるものを片っ端から言ったほうがよかった。その後は簡単な文章でとにかく瞬時に答え、沈黙せずに話すことを心がけた。でも、会議メンバーの一人として意見を言うのは難しかった〜。普段翻訳ばかりで会議で意見とかしないので。。。

さて、ライティングは、普段からしてるだけあってまずまずの手応え。

でも、びっくりしたのはその会場の専用パソコンのキーボードに自分が慣れなかったこと。

普段割とフラットなキーボードで打ってるので、チロルチョコが並んだような立体的なキーボード+ラバー素材のキーボードカバーではタイプミス連発。。。専用システムは普段のワードとは使い勝手も違ってショートカットキーも使えず(涙)、文章選択はマウスのドラッグのみ、コピペは画面上の「コピー」「ペースト」ボタンをいちいちマウスクリック、Ctrl+ZもCtrl+Yも使えず、ひたすらデリート/バックスペースで消しては書くという慣れない操作。これに戸惑ってしばし呆然とした時間がもったいなかった。ワード数表示はあったので、目安のワード数になるまで書けたのはよかった。

結果

スピーキングとライティング各200点満点の所、

スピーキング: 150点

ライティング: 180点

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スコアの目安についてはこちら

感想

初受験+試験勉強ほぼなし、という状態で当日は慣れない環境にアタフタ。と言うわけで、今回のスコアはスタート地点を知れたという位置付けにしよう。

でも、自分の能力を客観的に見るいい機会だった。そして、英語や翻訳の勉強をさらに頑張ろうと思えた。

この時期に受験するかは悩むところだけど、アクティブな英語力を測りたい人にSWはおすすめ。

反省点

やはり普段から英会話をしてないのと、沈黙という痛恨のミスがたたり、スピーキングの方が低い。ちょっと悔しいので、次はレベル7を狙いたい。

それでも、普段のながらシャドーイングのおかげか、発音とイントネーション、ストレスレベルがHighなのはよかった。

ライティングのスコアは、一応会社で英語担当する資格はありそう(と会社に納得してもらえそう)で一安心。でも、本当はもっと上を目指したい。対策本をちゃんと使って、その中のアドバイスを実践して、次回はスコアアップするぞ!


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