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建築家について考える 青木淳氏

建築家について考えてみる。

建築家青木淳氏は東京大学の修士課程卒業後に建築家磯崎新氏に師事、茨城県ある水戸芸術館の設計に携わる。その後独立、美術館等の公共建築からルイビトンなどの商業建築から住宅に至るまで幅の広い建築を手がける。2020年には京都市京セラ美術館の改修工事の設計を手掛け、日本建築家協会賞大賞など各賞を受賞している。当事務所の出身者にも乾貴美子氏や永山裕子氏など最前線で活躍している著名な建築が多い。現在は東京藝術大学の教授であり、京都市京セラ美術館館長である。

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青木淳氏の講演の中で特に印象的だったことは、説明がとても丁寧であり、わかりやすい表現であったことである。難しい言葉を使わず 、専門的な言葉であっても柔らかい表現にて理解しやすい工夫を感じる。そこが一番であった。

建築家の講演であれば専門性であり理解しにくい言葉が続く、それば思想的な表現であるから尚更、イメージを掻き立てられるということであるが、一方で予備知識のない場合には全くついていけないストーリーが永遠と続くというケースもある。またそこには芸術性というだけで理解できない表現もあり、その解説もまた不明瞭であるがために芸術性が保たれている事もあり得る。

また時に建築家は文学的でもあり、文章としても表現も行う。その表現もまた独創的であることや、想像を掻き立てることがあり、読む人の理解力や想像力が必要である。

そんな中、 とても わかりやすい言葉選びをしていることが 芸術系建築家の巨匠のと言われる所以であるのか。

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講演ではデンマークにあるルイジアナ美術館について研究している事も話があった。増築を繰り返しているが地形に沿って成長している。その場所場所において違う風景を敷地とともに作り出せていること。ファミリーで美術館を一日中楽しめること。それは活用されている建築であることが素晴らしい魅力であると。現在でも美術館のあり方を追求している姿勢が京都市京セラ美術館の館長になった所以でもあるように思えた。

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