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活かす建築のあり方

建築はただの箱であり、用途が発生することにより価値が生まれる。用途のないものは歴史の象徴であり、存在の価値が求められる。その存在価値を見出せれば用途のない建築も価値があるものである。

何も価値がなかった空っぽの建築を放置する状態をよく見かける。放置しているわけではない、時期を待っているのだ。その時期が来たらどうするか? 金銭と引き換えになるだけだ。その時期が来るまでは意味を成さず所有するとは悪ではないと考えられる。しかし、地域にとっては、無意味な建築が残ることは社会的な価値を高めているだろうか。その状態がとてもよく存在価値のあるものであればそれでもいい。しかし、多くのケースではただその時期を待つために『そこ』に存在しているだけである。

それが市場原理主義における建物の価値となっている。

その建物の価値を放置した地域はどう見えるか想像したい。

建築が地域に歓迎されるべき所以はそこにあると考えている。


『活かす建築』ということ。

リノベーションはリフォームではないことは十分知れ渡った。建築に関する人ではなく誰もができることであり、とても価値の高い活動である。

そこには

①建築に直接的な仕掛けをするケースもあれば、

②建築に特に何も建築的なことをしないケースもある。特に何もしないが、コミュニティーや思想を付け加えることで価値を生み出すこと。

特にこの②について様々な取り組みができると思われる。

②–1   メインの仲間で直接楽しく活用することで価値を感じさせる

  仲間との活動が主となる。さらにSNSやWeb発信により仲間を広げる

②–2  間接的に活用して価値を感じてもらうとこ

  コンセプトを掲げ、共感する仲間を広く集める。さらに地域に還元すると

  さらに相乗効果も期待できる

レンタルスペース『ギャラリアカエキマエ』ではそんなフローを考えながら運営している。


一度この長屋を覗きに来て欲しい。





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