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代表の堀内に聞く!このメディアで本当に伝えたいこと

「日本のものづくりを未来につなげる」ことを掲げ世界でさまざまな活動をしているTRUNK DESIGN。その裏側(B面)を伝えるTRUNK DESIGN編集室。
会社の代表で編集長でもある堀内さんにTRUNK DESIGN誕生から編集室立ち上げの経緯ついて語ってもらいました。


TRUNK DESIGNはどのようにして誕生したのか?

-- TRUNK DESIGNを立ち上げたきっかけを教えてください。

堀内さん(以下、堀内):サラリーマン時代に本業のかたわら自分でTシャツのデザインをして販売していました。店頭販売、イベント出展を通して自分で作ったものを自分で接客をして販売する。接客のほうが商品のこと、デザインの価値を熱量高く伝えられるし、なにより制作活動に楽しさを感じていました。
独立してからは広告デザインを主にやっていました。一対一の接客とは真逆で、マス広告はマス媒体を通してたくさんばら撒いて集客し、売上をあげる。たくさんの人に見てもらえるけど伝わる熱量は低い。
「この先何十年もこれを続けていくのか」と自問自答したときに、そっちじゃないほうがいいなって。そんなとき神戸マッチさんから「いっしょに商品開発をやりませんか?」と声をかけてもらいました。

テレビでも取り上げられ話題を呼んだ「マッチデザインファクトリー」。レトロなマッチラベルをTシャツにプリントしたり、復刻版マッチをセット販売した

いっしょにプロジェクトを駆け抜けながら思ったのは、ただ物を作るんじゃなくて、何か意味のあるもの、残すべきものをデザインしないといけないということ。そのために残すべき会社があり、残すべきつくり手がいる。彼らに寄り添えるデザイナーとして生きると決め、TRUNK DESIGNに社名を改め活動を開始しました。
神戸マッチさんとのプロジェクトをきっかけに「日本のものづくりを未来につなげる」ことに全振りして、兵庫から始まった活動が今では日本全国、海外にまで広がっています。

人とものづくりをつなぐZINE「DOOR to CRAFTS」

-- お手元にもあるZINE『DOOR to CRAFTS』は、最初からつくる構想はあったのでしょうか?

堀内:ZINEにしようと考え始めたのはここ数年の話です。以前から産地の職人さんを取材した記事を自社のWebメディア『Hyogo Craft』で発信してきました。自分たちが印刷のファクトリーを持っているので、紙ものでも表現できるなって思いましたし、やっぱりお店に来てくれた人にもっと兵庫のものづくりのことを知ってもらいたいなと思っていました。それがきっかけでZINEをつくることに。

塩屋カフェでは『DOOR to CRAFTS』を実際に手に取ってもらい産地のこと、つくり手のこと、物が作られる背景をコーヒーを飲みながらじっくり兵庫のものづくりに触れることができる

2023年のグッドデザイン丸の内の展示『山水郷のデザイン3 - 地域の価値の耕し方と伝え方』に合わせてVol.0を出版しました。なので、今のところZINEはトータルで4冊あります。
まだまだ伝えたいことがたくさんあるので、引き続き続刊も制作予定です!

活動の舞台裏を見せるのがTRUNK DESIGN編集室

-- 改めてTRUNK DESING編集室を立ち上げた経緯を教えてください。

堀内:普段僕らがやっている活動って結局注目されるのは商品などのアウトプットですけど、そこに至るまでの過程って実はすさまじくいろんなことをやっているんですよ。
リサーチを重ねてビジネス戦略を立てたり、何度も職人さんのところに足を運びコミュニケーションしたり、彼らと信頼関係を築かないといけない。そういった舞台裏を編集室というメディアで見せれるといいんじゃないかと思っています。
編集室で発信することも学びになってくれたらと期待しています。

他にもLIVE DESIGN Schoolで講師を担当したり、ポッドキャスト「手仕事の国、日本を旅するラジオ」を始めたりと次世代の教育にも注力している

アイデアを探す旅、今年から始まった『ツギノタネ』とは?

-- 今年に入って全国の地域プロデューサーを訪ねる『ツギノタネ』というという個人的な活動をされているとお伺いしました。どういう意図で始められたんですか?

堀内:去年は海外の展示会に行くことも多く、良い意味でアウトプットばかりの年でした。逆を言えばインプット不足でもあったなと。毎年会社で大きなチャレンジをしてきたのですが、チャレンジの度合いが年々上がってきてて。いっそ今年はインプットに軸足を置こうと思い、今まで会いたかったけど会えなかった各地で活動する仲間を訪ねることに決めました。

書籍『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』で紹介されているリードデザイナーを訪問することも

彼らの案内で産地・クライアント・職人との接し方を学びながら、地域を跨いだコラボレーションを模索したり、自社をアップデートさせる要素を取り入れられたらと思っています。

次の活動の種を見つけるということで『ツギノタネ』というネーミングにしました。

-- 最後に編集室への思いをひと言お願いします。

堀内:僕たちが産地に足を運び、つくり手・職人さんたちとコミュニケーションを取り、その時々でどういう選択をしたのか、プロジェクトで納品したアウトプットに至った過程を知ってもらえるようなメディアにしたいですね。
このメディアを通して、工芸などものづくりに関わりしろを感じてもらえるとすごく良いなと思っています。

-- 編集室をいっしょに盛り上げていきましょう!ありがとうございました!

2024年5月取材


DOOR to CRAFTS vol.1、2、3が置いてある店はこちら

KOBE SHIOYA STORE & CAFE & GALLERY
営業時間:土曜日、日曜日、祝日 11:00-18:00 (月~金曜 定休)
住所:兵庫県神戸市垂水区塩屋町3-14-25 2F[Googleマップ
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DOOR to CRAFTS vol.0はオンラインでも販売しています

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