ハイノートバナー元

00.おわりに『トランペット ハイノート本 ~美しい High Bbで奏でるために~(仮)』

トランペットのハイノートに悩む人がなぜこんなにも多いのか。

たくさんの方とのレッスン経験や、自分自身に対して長い時間をかけて様々な角度からハイノートを出すことを研究し、実験してきた結果、ひとつの答えが出ました。それがこの本のテーマである

「歯車の噛み合わせ」

です。他のどのような奏法も、もちろんいくつかのスキルを用いた応用ではありますが、ハイノートに関してはその必要なスキルの数が多く、そして限定的です。ほんの少し歯車の噛み合わせが悪いと、途端に音が出せなくなったり、音色が悪くなったり、望まない筋力バテを誘発します。

そうした意味ではとても丁寧に基礎的スキルを組み立てていく必要があるのですが、言い換えればこれは「様々な基礎が安定してさえいれば、ハイノートは出せる」という結論にも達しました。
曲芸的な技術でも、世の中に認められる音楽的センスがなければ実現しないものではないのです。

そこで、本書ではおよそハイノートについての本とは思えない非常に基礎的な内容からハイノートを鳴らすまでの流れを掲載して参りました。

「トランペットから音が出る原理」にはじまる基礎的な知識とスキルから、音域変化の原理とその実践方法まで一連の流れでひとつずつ歯車を噛み合わせてきた人がハイノートを自在に操れる奏者になるのです。

ですからぜひ慌てずに、ひとつひとつゆっくりと確認し、研究、実験を繰り返して、歯車を組み立ててください。

最後に「ハイノート本」をご覧いただきました多くの皆様に心から感謝いたします。お支払いくださったお金は出版資金に充てさせていただきます。本当にありがとうございました。


それでは最後に、こちらの音を吹いてみてください。

納得のいく豊かな響きのHigh Bbは出せましたか?



荻原明(おぎわらあきら)

【ハイノート本の次は「技術本」!】

教則本を使って練習をしていても、それが本当に自分の「もの」になっているかいまいち実感が持てない。そんな経験はありませんか?

それって、教則本が悪い?

それとも、その本が自分に合っていない?

いいえ、そうではない、と思います。

教則本は、今自分が必要としている技術、まだ身についていない技術を手に入れるために使うものですから、最初のページから順番に通していくものではありません。

この「技術本」は、そうした既成の教則本を効率良く使いこなすための「練習に対する考え方」や呼吸やタンギングなど最も基礎的な技術から、どのような演奏を要求されても吹きこなせる奏者になるためにまず手に入れたい基本技術をカテゴリー分けして解説、実践を掲載したいわば「教則本のための教則本」です。

2019年1月15日(火)より、隔週で公開いたします!詳しくは荻原明オフィシャルサイトをご覧ください


荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。