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5-9.ヴィブラート

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ヴィブラートとは

チューナーなどから発せられる電子音が機械的であると感じるのは、音が歪みなく一定の状態で持続するからと言えます。
このようなまったく変化しないものとか、何度も同じ状態が再現される現象には生命を感じられないわけで、それは言い換えるならば良くも悪くも人間は常に不安定で、同じことを繰り返そうとしてもそれが大変に困難なことが「人間味」と言えるのです。

余談ですが、音楽は常にクオリティの高さを求めていくものですが、仮に当たり高クオリティなものを常に実現できるのであれば「求める」とか「望む」とか、あとは「目指す」なんて言葉は使われないはずですよね。

そのように不完全なもの、常に一定ではないものという人間味のある音楽、人間らしさを感じる演奏表現方法のひとつに「ヴィブラート」があります。

ヴィブラートは音に揺れや波などと例えられる動きを与える演奏方法です。単なる真っ直ぐな音ではないため、人間が音を生み出しているように感じられます。そして人間が行うことですから当然、時と場合、奏者によってもその表現方法は全く異なります。

ヴィブラートは人為的でなければなりません。ヴィブラートをかけたほうが良い時に、その奏者が最も良いと思われるヴィブラートを意図的にかけることが大切で、無秩序にかけてしまったり、クセでかかってはいけません。


具体的な方法

ヴィブラートは「音を揺らす」と表現されることが一般的ですが、トランペット奏者の場合はその発想を持たないほうが無難です。なぜならトランペットの場合はピッチの上下ではなく、音の鳴り方を変化させることで表現するからです。

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荻原明(おぎわらあきら):トランペット

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