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Spinning Song(紡ぎ歌)/A.エルメンライヒ(荻原門下生発表会アンサンブル部門A予定曲紹介)

来年2024年1月13日(土)に開催いたします第1回荻原明門下生トランペット発表会では、ソロの部門もピアノと共演、カラオケ音源で演奏の2つがあり、それ以外にもアンサンブル部門も3つご用意しています。

その中のひとつ「アンサンブル部門A」は、アンサンブルやってみたい!という個人の方が集まって演奏会に参加する、という部門です。

ただ、この部門の問題点として、一体何名参加してもらえるのか現時点でわからないこと。そのために用意した楽譜の編成を大きくしすぎて人が集まらなかったらパート足りなくなるし、その逆も考えられます。悩ましい。

かと言って、エントリーを開始して、様子を見てから曲を決めるのは遅すぎると思いますので、人数足りなかったら音大生に協力してもらうとかして、なんとかしよう。ということで、5重奏、4重奏あたりの楽譜を用意しました。

現時点では3曲演奏する予定で、前回ドヴォルザークのファンファーレをご紹介しましたので、次の曲を。

Spinning Song(紡ぎ歌)/A.エルメンライヒ

タイトルだけで「あの曲か」とわかった方はきっと子どもの頃にピアノを習っていたのではないでしょうか。
小さいお子さんがピアノの発表会で演奏する定番曲のひとつです。

曲の作りはとてもシンプルで、1回聴いたら覚えてしまうくらい。これのトランペット4重奏編曲版を演奏します。

冒頭部分

こんな感じの楽譜が最後まで続きます。オリジナルの楽譜自体がそれほど難しいリズムも細かい音価も出てこないので気軽に楽しく演奏できるのではないか、と思っています。

上手に、ではなく楽しくがコンセプトの発表会

この発表会は上手な演奏をすることを第一の目的として開催するわけではありません。参加される方それぞれの持っている「今の力」を披露し、参加者と客席みなさんで音楽を楽しむ場です。それはアンサンブル部門も変わりません。

アンサンブルや合奏をやりたいと思っても、「自分なんかが参加して他の人に迷惑をかけてしまったらどうしよう」「自分はまだ他の人と合わせるレベルじゃない」「自分だけ下手で笑われたらどうしよう」「集まる人たちのレベルがわからないから怖くて参加できない」と、タラレバ大炸裂する最も代表的なもののひとつです。

確かに躊躇してしまうのはわかります。自分がそういった立場になったら、やはり怖さはあります。けれど、この発表会に関しては本当にレベルとか上手とかどうとか関係ないし、ここまで自信持って言えるのは、毎月開催しているツキイチアンサンブルの雰囲気です。トランペットや音楽を好きな人は本当にみんな優しい。

トランペットは正直難しい楽器だと思います。だからこそみなさんが今のレベルになるまでに苦労したこと、できなくて悔しかったことや大変だった経験を持っているので、一緒に演奏している人が運指やリズムがわからなくなったり、出そうとする音と違う音が出てしまったからと言ってそれを咎めるような雰囲気になったことが一度もないのです。僕がそうした雰囲気を作り出しているのではなく、参加されているみなさんがそうしてくださっています。

話を戻して、音楽系(文化系)の怖いイメージが生まれてしまうその元ネタは、多分過度な演出効果を狙ったアニメ、ドラマ、舞台、映画などだと思います。演奏をミスした人を厳しく指摘する指揮者やピアノの先生、一緒に演奏するメンバーとの確執・対立。懸命に努力して血を吐きながら苦労してやっと勝ち取ったゴールド金賞。
もちろんそんな世界もあるのかもしれませんが、少なくともこの発表会ではそれはありません。楽しく、温かい雰囲気の中でやりましょう!

技術的に不安なところは演奏箇所を限定してみたり、同じパートの人数を増やしたり、いろいろな方法が考えられますので、大丈夫です。

ということで、アンサンブル部門A、ぜひ参加をご検討ください。エントリーは9月上旬なのでまだ少し先ですが、特設ページに詳細を掲載しておりますので、ご覧ください。


荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。