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『悪い姿勢は天井を見つめて治しなさい』(中村弘志 著)読書感想

私は、幼いころから”超”がつくほどのねこ背です。
姿勢をよくするために、筋トレをしてみたり、YouTubeで
「肩甲骨はがし」の動画を観て実践してみたり
近所の整体に通ってみたり。
整体も施術直後は調子が良いのですが、数日すると元通り。
自分で実践してみても、他人の力を借りても
変えることができない「強敵」に対して半ばあきらめ状態でした。
今回、姿勢に関して新たな”視点”で出版された本に出会い
画期的で取り組みやすい内容ばかりあだったので、その本を
ご紹介します。

■『悪い姿勢は天井を見つめて治しなさい』
■中村弘志 著
■ビジネス社 (2023/7/12)

著者の中村さんは、都内で接骨院と漢方薬
のお店を経営されています。
接骨院を始めたきっかけは、妹さんの治療。
中村さんの妹さんは脊髄を損傷し、医師から
「一生車椅子」宣言をされました。
その窮地から救ったのは、兄である中村さんなのです。
そして、この妹さんを救った治療法を体系化されたのが
本書なのです。

背骨がゆがんで自律神経が圧迫されると、正常な内蔵の働きが
妨げられます。
ねこ背で背中が丸まっている人は、胸やけや腹痛、胃もたれをよく
起こしていませんか?これは背骨のゆがみによって、胃や腸などの
消化管が圧迫されることも原因のひとつです。

p.28より

胸やけや腹痛、胃もたれは非常に思い当たる節がありました。
まさかその原因が姿勢の悪さであったとは・・・姿勢を整えることで
内臓も整い、健康寿命を延ばすことにつながるのですね。

背骨のゆがみを改善し、姿勢を正しくする方法として、
私は根本的なところから改選することに重きをおきました。
そうして着目したのが「短回旋筋(たんかいせんきん)」です。
(中略) 短回旋筋とは、背骨に24個ある椎骨(ついこつ)
一つひとつを結ぶようについていて、背骨の一番奥にある筋肉です。

P.45より

私が肩甲骨はがしを実践してみても、筋トレをしても姿勢改善され
なかったのは、「短回旋筋」にアプローチできていなかったからなのです。
本書には、短回旋筋を自分で鍛える方法が図解付きで解説されています。
さらには、特典として動画もあるから「図解や文字ではわかりにくい」という人にもわかりやすく、取り組みやすい。
姿勢改善の体操も難しい体操はなく、日常生活に組み込めるものばかりでした。

人は痛みや不調から解放されると、健康でいること、絶好調で生きること
のありがたさを忘れやすいものです。体の痛みがなくなったからといって、
ゆがみを治す習慣をやめてしまうと、知らず知らずのうちに関節が
すり減り、健康寿命に悪影響が出てしまいます。

P.126より

20代のころの私が特にそうでした。健康で、絶好調であるが故に
睡眠時間を削ったり、食事に気を遣わなかったり、ストレスを
抱える習慣をしてしまっていたり。
最近は健康に気を遣うようになって「整える」ことを意識しています。
本書で学んだ体操も起床後や寝る前のルーティンに組み込んでいきます。

本書は頭痛、肩こり、腰痛、ひざ痛など背骨のゆがみによって引き起こされる痛みや、病気を解消したい人向けに書かれた本です。

年を重ねれば重ねるほど、このような不調は顕著になっていきます。
私も30代後半。体のゆがみを定期的に自分でメンテナンスして、高齢になっても元気ではつらつと働ける体を目指していきます。

参考書籍:

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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