論文執筆お役立ちツール3選


論文を効率的に書きたい

「論文は研究者の飯のタネ」といわれるように、研究者と論文執筆は切っても切り離せません。
https://yiyiwata.jimdofree.com/リンク/研究者としての論文十箇条/

研究者の端くれとして、なるべく質の高い論文を数多く書きたい心意気はありますが、中々思い通りにいきません。

しかし、AI技術の進歩により、効率的な論文執筆に役立つサービスが増えており、私自身、よく活用しています。

代表的なのが、翻訳ツールDeepLでしょう。
非常に精度の高い翻訳アプリで、特に邦訳は違和感がほとんどありません。
DeepLのお陰で、筆頭著者として英語論文を執筆した経験のある修士修了学生が増えている、という話もあるようです(真偽は不明ですが)。
http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52280986.html

英語に関しては、Grammarlyを使われている人も多いのではないでしょうか。Grammarlyは英文校正ツールで、スペルミスや文法誤りの指摘、修正の提案をしてくれます。
私が所属する大学では機関契約しており、無料で利用できます。

これ以外にも役立つツールは沢山あり、今回、私がよく使う3つのツールをご紹介したいと思います。

Ludwig

Ludwigは文例検索エンジンで、文例を調べたい英単語を入力すると英語文献に使用されている例文を提示してくれます。
例えば、ロジスティック回帰分析を用いてオッズ比を求める、という内容を英語で表現したい場合に、
logistic regression analysis odds ratio
と検索してみると、

Ludwig app の検索画像

文例が提示されます。
PlosOneなどオープンアクセスの論文から該当する文書が抽出されます。
文脈をもっと詳しく知りたい場合はリンクから元文献を参照することができます。
普段あまり使用しない単語や慣れない概念を説明するときに重宝します。

QuillBot

QuillBotは、英文をparaphrase(言い換え)するツールです。paraphraseについて、元の文書とどれぐらい変化を許容するか、言い換え後の表現のモード(Fluency, Formalなど)などを調整することが可能です。
執筆において剽窃はご法度です。しかし、参考文献の内容を引用する際、どうしても元の表現に引っ張られてしまい、非常に似た表現になってしまいます。そういうときにQuillBotを使い変換表現を参考にすることで剽窃を避けることができます。

文献の文章をparaphraseした結果

意味が変わってしまう部分もあり、結果をそのまま引用するのは難しいですが、単語やイディオムの参考になります。また、Wordのアドオンもあり、Word上で完結するので執筆には非常に便利です。

Dynalist

アウトライナーの1つで、文章のアウトラインを構造的に分かりやすく表現するためのツールです。
アウトライナーには沢山種類があり、これが決定打というほど他のアプリの使用経験もないのですが、スマホ、PC、Webなどデバイスを選ばずに使えます。
電車内で良い表現が思いついたりするとスマホでDynalistで書き出し、
デスクについてから落ち着いてPCで再構成する、という使い方をしています。
リスト形式で階層構造が分かりやすいのが特徴で、
PREP法で文章を構成するときに、どの文書がReasonでExampleなのか、
対応関係が掴みやすいので、文章構成が苦手な自分は非常に重宝しています。

先日投稿した論文の下書き

Wordのリスト機能でもほぼ同様のことが可能で、Wordで最終的に執筆することを考えると、Wordを使うほうが良いかなと思うこともあるのですが、
スマホで手軽に使える点で優れており、使い続けています。

まとめ

論文執筆に役立つツールとして、Ludwig、Quibotを紹介しました。皆さんはどんなツールを使われていますでしょうか?おススメがありましたら、是非教えていただきたいと思います。


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