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【商用車メーカーのお仕事〜販促費の管理編】

商用車メーカーに勤務する海外車両営業部の重要な仕事の1つとして販促費の管理があります。

海外向けの車両販売に関しては、現地の輸入代理店が責任を持って販売目標を立てその目標を達成する為の計画を立案します。販売目標を達成する為には、他社に対抗する為に値下げをしたり、SNS広告を打ち出したりとお金=予算が必要です。

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基本、このお金=予算は現地の輸入代理店の財布から出しますが、更に現地での販売を伸ばして貰う為に商用車メーカーがお金=予算のサポートを行う事があります。
例)メーカーから1億円のサポートするから現地輸入代理店に1000台追加でトラックを売って貰う。

また現地の輸入代理店から新しく施策を打ちたいのでサポートして欲しい(お金=予算が欲しい)とメーカーに依頼が来ることもあります。

これらの様な現地の販売を促進する為の費用を纏めて販促費と呼びます。

一般的な販促費としては↓があります。

・広告宣伝費
・車両販売の為の値引き原資
・セールスマンへのインセンティブ
・試乗会などのイベントサポート費用
・新モデルのロンチングイベントのサポート費用

商用車メーカーに勤務する海外営業員は来季の販売計画を現地の輸入代理店と立案して、海外の輸入代理店をサポートする為に社内でお金=予算を確保します。
*社内での予算確保の説明は論理的かつ情熱的に行わないと予算確保できません。この社内説明の資料作成にかなりの時間が掛かる。

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無事に予算の確保が出来たら、期中にはその予算を適切に管理しなければなりません。

ただ当然、前期に立てた計画が予定通り進むはずもなく、他社が急に新モデル投入したり、自社の新モデルのSOPが遅れたりと・・・

日々変わる状況に合わせ販促費を上手く管理する必要があります。

他社が予想以上に値段を下げ販売を伸ばしてきた場合は値下げに対抗する為に広告宣伝費を削って値引き原資の回したりと商用車メーカーの海外営業員が出来る事はこのお金=予算を上手く管理して現地の販売をサポートする事、現地を動かす事。

時にはメーカーと現地の輸入代理店と意見が異なる事もあります。(てか意見が異なる事の方が多いかな。。)

例えば現地は中長期で新モデルを育てる為に広告を打ち、試乗会を行い新モデルの評価を徐々に高めていきたいが、メーカーとしては販売目標を達成する為に即効性のある値引き原資に販促費を使い販売台数を増やしたい等。

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この販促費を上手く使い現地を動かすというのも商用車メーカーの大事な仕事の1つです。

以上です!

良いよ商用車メーカー!

商用車メーカーの中の人


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