見出し画像

URLしか投稿できないSNS「Link」の開発記録〜学生スタートアップがアイディアを形にするまで〜 part3

あけましておめでとうございます。
Linkで開発を担当している岡田大河です。

前回のノートでは初期プロダクトを作成した過程を紹介しました。

学びもありつつなんとか完成することができた初期プロダクトですが、結果としてうまく活用することはできませんでした。

今回は初期プロダクトを作ったのちの展開を紹介していこうと思います。

資金調達の苦労

もともと初期プロダクトを作った目的は人にどんなことをやりたいかを伝え、資金調達を成功させることでした。

SNSというサービスの形なのでマネタイズの方法が限られており、ユーザー体験の低下につながる広告も初期段階では貼りたくないのでその旨を伝リリース後1年ぐらいまでは資金調達で資金を保つ計画でした。

しかし、実際にプロダクトが最低限完成し、プロダクトベースで投資家の方々に考えを伝えてもあまりうまく調達につなげることは難しかったのです。

色々な方々に相談に行きましたが、うまくいかず、次の一手になかなか踏み込めない状況が続きました。

仮説を検証、さらにプロダクトに落とし込む

プロダクトに関してアドバイスをいただく中、自分たちに足りなかったものは仮説を検証する、ということだと思い始めました。

ニーズを探し、それに対する解決策を考える。

ビジネス、サービス作りにおいて一番の基本ですが、それを裏付けるための検証が十分ではありませんでした。

「SNS疲れを解決する」ということの前提には「SNSで疲れを感じる人がいる」、さらには「その疲れを解消したい人がいる」ということがなければ成り立ちません。

そのニーズが存在するという確証を得るところからやり直し、一度サービス構想自体を作り直すことにしました。

そのためにやったこととしてアンケートがあります。

身の回りの人などに仮説を元にしたアンケートに答えてもらい、実際にニーズがあるかどうかの確認をしました。

このアンケートで大切だと思ったのは答えてもらう質問の作り方です。

確かめたいことを一通りあげた後、それらを確かめられるような質問を考えていくのですが、この質問設計が結構苦労します。

直接確かめたいことを聞くことが適切な場合もあれば、間接的な質問から導くようにする方が適切なこともあるからです。

そういった質問を考え、実際に検証のためのアンケートをいろいろな方に答えてもらいました。

結果は以前にもnoteを書いているのでそちらも見てみてください
若者のSNS疲れを調査してみた

とりあえず「SNSに疲れる」というニーズは検証することはできたのがよかったです。

次のステップとして大切なのは得られた結果、ニーズをどう解決策としてプロダクトに落とし込むかというところです。

実際に実装に至った機能の話は次回紹介しようと思いますが今回はコアとなる部分を紹介します。

まず、初期ユーザーの選定を行いました。

初期ユーザーというのはリリース直後に使って欲しいユーザーを絞ることで、その人たちにピンポイントでハマるような解決策を考えることでクオリティを高めて行けるのでとても大切です。

アンケートの結果からインスタグラム のような「キラキラした日常の投稿」、「ネット上ではなくリアルの友達の投稿」に疲れてしまっているような人たちの疲れを解決するようなプロダクトを作ることにしました。

そしていざ初期ユーザーの疲れを解決できるような機能を考えるのですが、ポイントとなってくるのは、どうすればインスタグラムを使う理由を補いつつ疲れることのないSNSを作ることができるかということです。

いくら疲れないSNSを作ったとしても、インスタグラムにある魅力、なんでインスタグラムを使うのかということを把握して、そういった要素を取り入れないことには結局インスタグラムを使うことになってしまうからです。

ユーザーにとってこのサービスを使う理由を用意してあげないといけないのです。

インスタグラムユーザーを想定した時に使う理由を見出してもらうため「リアルでの繋がりを感じることができる」ことを考えてプロダクトを設計していこうという考えにまとまりました。

まとめ

今回は初期プロダクトには足りていなかった仮説検証とその落とし込みについて紹介していきました。

具体的にどうやってプロダクトの機能になっていったのかは次回紹介しようと思うのでお楽しみに。

コンテンツシェアSNS「Link」

web版はこちら
ios版はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?