物事を遠回しに言うクセ
昔、物事を遠回しに言うクセがありました
自分の意見を伝えるのって恥ずかしくて……
「私はコレがやりたい!」「私はアレがいい!」
そんな風にストレートに言ってしまうと
授業の時、「私が!私が!」と指されるまで
主張し続けてた、小学生のあの頃みたいに
何だか相手の意見や存在を
無視している気がしていました
親しい人を大事にしたい
相手を傷つけたくない
だから、失礼のないようにしなきゃ
丁寧な言葉づかいを…
そんな風に気負っていました
否定されたらどうしよう、とも思ってました
怖かったんです
けれど。ある時、幼馴染に言われました
『…で、結局何がいいたいの?』
『なんて?』
『丁寧なのはいいけど、おちょくられてる気分になる』
ここだけ書くと誤解を招きそうだけど
不安そうな表情と、緊張に震えた声を覚えています
嫌味や言い掛かりじゃなく
思い切って指摘してくれたんだと
痛いほどに分かったから
あの時は、ただただハッとさせられました
遠回しな物言い
言いたいことをオブラートに包む行為
決してそれ自体が悪いものではないし
相手を思い、人を大切にしようとすること
カドがたたない伝え方をしようとすること
どっちもステキな考えだ
けれども。
過度な遠回しは
その実、煙に巻いてるのと変わらない
傷つけ傷つきたくないからと
言葉を濁して、ぼやかして
結局、何が言いたいのか解らないんじゃ
本末転倒だ
今なら分かる。
相手が何を言いたいのか解らない
建前に埋もれて本音が見えない
っていうのは、聞いてる側からすると
不安になるんだって
発言の真意を勘繰っちゃったり…とか、ね
話してるその相手が、親しい人なら尚更だ
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