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浮草日記

浮草日記

僕は駅のすぐ側に住んでいる、偏屈な物書き志望の男だ。名前はあるようでない。本名は国籍を有する日本人なので一応あるが、ここに書くことではないので省略する。

駅の構内をぶらつくと、夏でもないし、更には夕刻に入りたての時間だというのにビアホールは人で溢れていた。おいおい、まだ冬だぞ。そんなに飲んで酔っぱらって浮き世の辛さを忘れたいのかと毒付きながら、アクリルの板ごしに中の中年のサラリーマンの群れの、心

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