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富士山登頂の歓喜と引き換えに丸焦げで下界に解き放たれました。。。

これまで生きて来て、後悔している出来事はいくつかあるし、当時はやり直せたらなと考えるような出来事もあったけれど、今さら「あの時、ああした方が良かった」とか、「こうしなかったことを悔やんでいる」などと思うようなことはないし、それはそれで良いと思っている。
ただ、まだまだこの人生にも、やり残していることが少しだけあるので、独りでも出来ることは、身体が動くうちに、さっさと済ましておきたいと思うような年齢(40歳)になった諸星です。

ということで、長年に渡って億劫中の億劫なやり残しとなっていました「富士登山」に臨んだ様子を旅日記として記録したいと思います。



◆登山1日目:2023年8月29日(火)

◇東京駅

今回もスタートは東京駅からです。
富士登山には色々なトライの方法があって、まずはどの方法を選択するかに悩むこととなるので、高山病と同程度に頭が痛いです。
そもそも富士山には登山ルートが4つもありますし、また旅行会社にもよりますが、「0泊2日プラン」だとか「1泊3日プラン」など、宿泊数の数え方が難解過ぎてどんどん頭が痛くなっていきます。

事前リサーチで、一番人気がある登山ルート「吉田ルート」が、コロナが明けて外国人登山客で溢れ返っているという情報に怖気づき、また山小屋で仮眠を取る自信もなかったことから、比較的登山者が少ないルートの「富士宮ルート/0泊2日プラン」にて、積年の課題となっている富士登山に挑むこととしました。

東京駅八重洲口。ここからバスに乗車します。
全然関係ないけど、東京駅徒歩5分圏内にある小学校。
田舎者には想像が付かない頑強な建造物。。。

◇富嶽温泉 花の湯

東京駅を23時に出発して、首都高⇒東名高速を通って向かった先は、静岡県富士宮市にある「富嶽温泉 花の湯」さんです。

深夜1時30分ごろに到着して、この施設内で仮眠をとります。
そして、朝食(バイキング)を食べて、7時にバスで登山口に向かって出発します。

なお、電車、バス、飛行機ではすぐに寝れる人間なのですが、こちらの施設の館内が静かすぎて、全く寝れず。。。
むしろ寝ようと思えば思うほど、目が冴えていくという悪循環に嵌ってしまいました。。。
ちなみに、朝食のバイキングで食べたカレーが美味しかったです。(写真撮り忘れた。。。)
バイキングではカレーは絶対に食べます!


◆登山2日目:2023年8月30日(水)

◇富士山五合目(富士宮ルート)

睡眠が全く取れずに足りていませんが、体調がすこぶる良好でした。
おそらく、念願の富士登山を前にして気持ちが昂っていたからだと思われます。
なお、富士宮ルートの登山口までのバス移動中は全部寝ました。
これからは仮眠は全て乗り物で済ませます。

富士宮ルートの登山口にある看板の地図

富士宮ルートは吉田ルートの登山口と違い、売店等の施設はなく、係りの方がいて、話し掛けると色々と富士登山についてレクチャーしてくれます。
(私は特段話し掛けず、高山病対策で30分くらい景色をみてブラブラしました。)


◇富士登山(登り)

登り始めは自分がおじいちゃんになったつもりで、めちゃくちゃゆっくりと上がって行きます。
登山の登りでスピードを求めて、成功した試しがありません。
私はいつも登山スタート時はおじいちゃんの心で山に挑んでいます。

登り始めはまだ樹木があります。
森林限界はもう少し登った先のようです。
6合目→7合目の登山道。樹木がなくなりました。ただ頂上が全く見えん。
下山時に通ったので分かりましたが、あの奥の砂山は宝永山でした。
登っている時は砂の膨らみだと思っていました。。。
7合目に向かう途中で早くもストックを使用。必需品です。
富士山の登山道は軽石だらけです。脚が沈んで滑るので、体力が奪われます。
あと、776m登ります。
「元祖7合目」とか「新七合目」とか「九合五勺」など、
疲労を抱える登山者の気持ちをネーミングで弄んできます。
駿河湾を見下ろしました。
長年履いてきたトレッキングシューズに不穏な兆候が見え始めました。
登山中ずっと太鼓みたいな音が鳴り響いていましたが、自衛隊の演習場からの音でした。
九合目に向かう途中にあった謎の柱。何を暗示しているのだろうか。。。
九合目に設置されている自販機。
確かにここまで物資を運ぶのは大変です。お値段が高くなるのも頷けます。
もう少しで富士山山頂
ほぼ富士山山頂
ほぼほぼ富士山山頂
火口。富士登山で1、2位を争う絶景でした。
剣ヶ峰(最高峰)までの最後の難所。ここがマジできつかったです。。。
登り切りました!
剣が峰からの火口も絶景だったよ。
富士山の最高峰、剣ヶ峰!

ということで、富士登山、最高峰の剣ヶ峰までなんとか到達しました!
登山道は風が凄く強いし、9合目以降は気温もだいぶ下がってきて、体力がどんどん目減りしていきましたが、初チャレンジで目標を達成できました!
聞いた話だと、天候が悪くて断念したり、体調が悪くて断念したりと、山頂まで辿り着けないことも、比較的多いと聞いていたので、運が良かったです。
ただ、帰りのバスまでの残り時間を考えると、お鉢巡りはさすがに断念です。
また、寒くて休憩する気持ちにならなかったので、早速下山に取り掛かります。
日本国内で、8月下旬に寒さを体感できる場所は、そうそう多くはないでしょう。


◇富士登山(下山)

下山は御殿場ルートから富士宮ルートの五合目駐車場を目指す、プリンスルートで下山することにしました。

下りの方が若干気が楽です。
雲を見下げるのもあと少しです
富士山って火山だからか、赤か黒なんですよね。石が。
「大砂走り」という区間で、靴の中に沢山砂が入りました。
自宅で靴下を洗面器につけて洗っていたら、アサリよりも砂を吐き出していました。
あと、風で砂が舞うので沢山砂を食べました。つらかったです。
宝永山馬の背からみた山頂。良い景色や
時間なかったけど、凄い景色なのでしばらく見てました(休憩してました)
別の惑星のような風景
もう少しでゴールです
どの角度から見ても凄い景色でした。
下山をプリンスルートにして正解でした!
無事下山しました!
富士宮ルートの登山口です。
残念ながら下山の途中でソールが剥がれてしまいました。。。

ということで、富士登山を無事に完了することができました。
下山の方が景色を楽しむ余裕があって楽しかったですが、大砂走りで大量に砂を食べてしまって、口の中がざらざらしていました。。。
この後は、バスで「富嶽温泉 花の湯」さんに戻ります。


◇富嶽温泉 花の湯(2回目)

「富嶽温泉 花の湯」さんに戻ってきたら、施設内の温泉に入って、そのあとにお食事をいただきます。

HPにもある通り、とても立派な温泉施設で、当然サウナも完備されています。
そしてこちらの施設の水風呂は「富士山系伏流水が檜風呂に入っている」という贅沢な仕様です。
サウナーにとっては、富士登山と同じく、富士山の楽しみ方の一つだと思います。

温泉の後のお食事。質・量ともに素晴らしいお食事でした。

ここで気になるのは、今回の富士登山のツアーのお値段です。

利用したのは「サンシャインツアー」で、プラン内容は以下の通りです。
・バス代:東京駅から富士宮市の温泉施設(往復)、温泉施設から登山口(往復)
・登山前の朝食(バイキング) ※カレーあり
・下山後の温泉入浴
・登山後のお食事

上記がセットになっていて、6800円!
平日とはいえ、破格のお値段設定です。

温泉後のお食事で一緒の席になった同じツアーのお客さんたちも「このツアーは破格だ」と仰っており、みんなで「破格だ」「破格だ」と、ハイボールを飲みながら盛り上がりました!

なお、お食事をご一緒したお一人の方は、登山後に財布がないことに気付き、気を落とされていたのですが、その方も「このツアーは破格のお値段だ!」とおっしゃっていたので、本当にこのツアーが破格であることが、この記事を読まれている方にも伝わると思います。
(なお、財布はバス車内に落ちていました。無事で良かったです!)

サンシャインツアーの回し者ではないですが、たぶん来年も参加します。


◇東京駅

ということで、バスで爆睡していたら、あっという間に東京駅に到着しました。

夜の東京駅に到着

なお、温泉に入っている時から気づいてはいたのですが、顔面と腕がとんでもない日焼けをしており、とんでもなく痛かったです。

富士登山の持ち物をネットで調べている時には、「日焼け止め」なんてどこにも情報なかったと思ったけどな。。。

でもよくよく考えたら、標高的には地上よりも圧倒的に太陽に近いし、森林限界なんて余裕で超えているので樹木がなく、日光を遮るものが全くないので、当然と言えば当然の結果ではありますが、登山前はそこまで想像が及びませんでした。。。

普段どれだけ外に出ていないかが分かる白と黒のコントラスト
日焼けのダメージを差し引いても、富士登山達成の歓喜に、ご満悦の様子。

◆富士登山のまとめ

① 破格のお値段で、格別の感動を体験できる富士登山はコスパ最強!
②「 富士登山に何を持っていく?」と問われたら「日焼け止め」と答えます!
③この記事の文字数が富士山の標高と同じ3776文字


次回の旅日記ですが、完全に未定です。
シーズンアウトしたので、そろそろ沖縄に行きたいですけどね。。。


#旅 #富士登山 #富士山

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