見出し画像

プライベート名刺のススメ

最近、対面で人と会うことが増えまして、コロナ前に刷っていた名刺がついに完全に切れました。
ということで、心機一転、ゼロから作ってみました。

フリーランスの辛いところは、自作にしても、外注にしても、名刺も自分で準備しなくてはいけないところです。
部署異動して新しい席に行けば机の上に置いてある、なくなったら、1円も払わずに補充されるというのは、独立してみると奇跡的です。

一方で、フリーランスの面白いところの一つは、名刺を全く自由につくることができることです。
色も、形も、素材も自由。
さらに、どのように名乗るかも自由。
何の情報を載せるかも自由。
(自由すぎて大変、っていう話でもあるのですが。)

私は独立する前から、コーチとしての名刺を作っていました。

それは、プライベートの時間に出会う人たちへ会社の名刺を渡すことに、ある時から違和感を覚えたためです。

名刺交換をすると、そこから会話が始まります。
ここで会社の名刺を渡してしまうと、会社の仕事の話について聞かれてしまいます。
私の前職は政府系の金融機関だったので、
「どんな銀行なんですか?」
「どんなお仕事内容なんですか?」
それ以外に情報がないので、向こうもそれくらいしか聞くことがなく、当たり前です。
そしてこれに答えていると、相手も同じように会社の仕事の話になっていきます。

私があなたと本当に話したいのはそんなことじゃなくて。
今は、銀行について知ってほしいわけでもなくて。
人と人の会話がしたい。

そう思った時に、会社名や肩書きがとても邪魔でした。

自分で、コーチという肩書きで、花のデザインの名刺を作り、読書録のURLなども載せてみたところ、会話は明らかに変わりました。
「かわいい名刺ですね」
「コーチって何ですか?」
「このURLは何ですか?」
そう、そういう話がしたかった。

また、名刺の面白いところは、それを名乗り続けていると、だんだん本当にそれになっていくというところです。
最初の頃は、「自分のことをコーチと言っちゃっていいんだろうか。うん、、、資格取ったし、、、間違ってない!」などいちいち自分を鼓舞する必要もあったのですが、今やすっかり自分のアイデンティティです。今回つくった名刺では、「ポッドキャスター」と「ブックガイド」を名乗ってみることにしましたが、これはまだまだこそばゆいです。

そういえば、「二枚目の名刺」というNPO法人もありますね。
ウェブを覗いてみたところ、代表の廣 優樹さんは、日本銀行、経済産業省勤務を経てこの活動を始められ、商社ご勤務時代もこの活動を並行して続けられていたようです。
2009年から始められているこういう活動も、今や副業も当たり前という時代へのムーブメントにつながっていたと思います。

というわけで、今日は名刺をつくってみてはいかがでしょうか。
「どんな人として知ってもらいたいか」「どんな話をしたいか」と想像しながらやってみるといいと思います。

私の最新の名刺はこんな感じです。

Canvaというアプリで自分で作りました。
Canva経由でも印刷できますし、ACCEAなどに発注すれば翌日には仕上がります。
紹介したいWebページが多くなってきたので、一つのポータルにまとめて、QRコードを作りました。
QRコードを読み取るか、もしくはこちらのリンクからお進みください。



では、また!


この記事は、2023年4月12日配信のここみち便りをリライトしたものです。
「ここみち便り」は、コーチング、リーダーシップ、その他、仕事や日常を充実させるヒントをお届けしているメルマガです。毎週水曜お昼ごろ配信。
ご登録はこちらから。


* * *

最近、だんだん、自分が何者なのか、よくわからなくなってきまして。
そんなことをポッドキャストでも話しています。相方・はっしーが面白いサブタイトルをつけてくれました。合わせてお楽しみください。

ポッドキャスト「独立後のリアル」
#155 何者でもない人になる “銀行やめてコーチになって本屋始めました”


本屋さんを始めることになった経緯はこちら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?