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立食パーティーの過ごし方

12月になりました。
街の人出もすっかり多くなった今年は、忘年会やクリスマスパーティーなどの機会も増えているのではないでしょうか。

それが内心、実はめんどくさい。
人がたくさん集まる場所は苦手でちょっと疲れる……。

今日はそういう方のお役に立てばと思って書いてみます。

コーチングを学んだ副産物として、私が楽しめるようになったことの一つが、知らない人たちも沢山いる立食パーティーです。

その昔、最も難しく感じていたのは仕事上のレセプション。
知らない人ばかり沢山の人がいる場所では、どうにも自分の居場所が見つけられず、
せっせとご馳走を食べるか、
あるいは同じ会社の人や友人など、知っている人同士で固まってしまい、
なかなか新しい人と話したりすることができませんでした。

INSEADの友人ムーギー・キムが著書「世界トップエリートのコミュ力の基本」で、「パーティなどで雑談ができず、かといって暇でポツンとするのが心苦しくて会場の片隅でせっせと料理(たいていローストビーフやお寿司)を食べることに専念している人」のことを「壁際ローストビーフ・オジサン」と表現していて、膝を叩いて笑いましたが、まさに、私自身、ローストビーフ女子(当時はまだ女子だったはず)になっていました。


こういうとき、脳内にあるのは、こんな心配事ではないかなと思います。

心配事その1:「何を話したらいいかわからない」

話しかけるにしても、どこかの輪に入るにしても、何を話したらいいかわからない……。

私がコーチングを学んで知ったことは、「無理して話さなくていいんだ」ということです。
聴いていればいいのです。

一つだけコツがあるとすれば、「好奇心」です。
好奇心は、コーチになるためのトレーニングの中で最も大事なものの一つです。

その人に好奇心を向けて聴く。
この人は何にワクワクする人なんだろう? 今何にハマってるんだろう? それの何が面白いんだろう?

好奇心を向けて聴いてもらって、嬉しくない人はいません。

最初の入り口は、きっとお仕事の話などでしょうから、「そのお仕事、どんなところが面白いんですか?」と聞いてみる。
仕事でなくても、「最近、何か楽しいことでもありますか?」でもいいです。
あとは、「それで?それで?」と聴いていたら、相手はどんどん喋ってくれます。

人は本当に多様です。見かけとは全然違う話が飛び出てくることもあります。
思いもよらない話が聴けて、聴いている自分も楽しくなるかもしれません。
この人のお話はもうお腹いっぱい、と思ったら、「他の方ともお話ししてみたいので」とお暇して休憩するもよし、他の方とお話しするもよし。


心配事その2:「話しかけても迷惑なんじゃないか」

私なんかに話しかけられても相手は嬉しくないんじゃないか……。

これは、輪に入れずにいる自分が、本当はどう感じているかを考えれば、見え方も変わります。

本当は、新しい人と出会えたら、それもきっと面白いはずとも思っている。本当は、誰かと楽しく話ができたら、きっと嬉しい。
でもなかなか、糸口がつかめない。
勇気がなくて、自分からは動けない。
誰かが話しかけてくれたら、実は嬉しい。

自分がそうだということは、きっと他にも同じように感じている人がいます。

「みんな話しかけられるのを待っているんだ」と見ると、少し、話しかけるのが楽になります。


全員と話す必要もなく、何かの中心になる必要もなく、
一人とでも、一つでも楽しい会話があったら、それだけでも、自分のいつも通りの日常にはない刺激になります。

せっかく人と会う機会の多い季節。
ぜひ、少しだけ自分のコンフォートゾーンをはみ出て楽しんでみてください。

逆にこういうことは大得意!という方は、きっかけを掴みにくそうにしている人たちを、輪に入れたりしてあげてみてくださいね。


では、今日もよい一日を!


◆今日の写真は、友人宅のホームパーティより。これをフツーに用意してくれてしまう料理好きなすごい人(男性)です。料理も会話の入り口になりますね。

この記事は、2022年12月14日配信のここみち便りをリライトしたものです。
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【参考図書】

「世界トップエリートのコミュ力の基本 ビジネスコミュニケーション能力を劇的に高める33の絶対ルール」

ここみち読書録:



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