見出し画像

なるようになる、なるようにしかならない。

今日のタイトルは、最近のコーチングのセッションから取りました。
(クライアントの許可を得て書いています。)

とても誠実なクライアントさん。
物事に向き合おうとなさるし、そのための学びにも熱心です。
いろんな困難も、努力したり、我慢したり、内省したりして乗り越えていらっしゃいました。

だから、何か新しい困難が立ち現れると、「なんとかしよう」という姿勢になります。
「なんとかできるはず」という気持ちもきっとあるのだと思います。

確かに、自分の能力の範囲で完結できることならば、このマインドで乗り切れる。
乗り切ってきたからこそ、成功もしている。

でも、世の中には、自分の力だけではどうにもならないものがあることも事実です。
自然災害、人間関係など。
「海よ、鎮まれ」と言って鎮めることができるのはポセイドンかモーゼくらいでしょうし、
人間関係においては、相手の性格・感じ方・考え方を、こちらの思い通りに変えることなど、到底できません。

そういう事象に対して、どうにかしようと頑張りすぎたりすると、
その状況や相手に対して苛立ちを感じたりして、自分の心も乱れます。
また、どうにも対処できていない・できなかった自分を責めて、苦しくなったりもします。

会社員時代、北海道出身の後輩が
「東京の人って、なんでもなんとかできると思ってますよね」
と言っていたことをよく覚えています。

北海道では、大雪が降ったら家から出れなくなる。
それが当然。そういう時は家でじっとしてる。
東京では、雪が降っても、いつもどおりに出勤しようとして大混乱になる。
そんな話の流れだったと思います。

降り続く雪も、いつかはやむ。
積もり積もった雪も、いつかは溶ける。

大自然を前に、なんとかしようとしても、どうしようもない。
その状況をどう克服するかを考えるよりも、身の安全を確保した上で、他のことをして時間を過ごしながら待っていた方が有意義かもしれない。

完全に手放してしまえ、というのとも違います。
たとえば人間関係においてなら、自分の思い込みを手放すなど、自分の側でできること・すべきことはあります。

でも、自分が自分でできる範囲のことでベストを尽くしたなら、もうあとは、委ねてみるしかないのかもしれません。
物事は、なるようになるのですし、なるようにしかならないのですから。
その時には、合わせて、「大丈夫。きっと、いいようになる」と、信じてみることも大事かもしれません。

では、今日もよい一日を!

◆今日のカバーアートは、豊洲のチームラボプラネッツの展示から。雨もやむときになったらやみますね。

この記事は、2024年7月17日配信のここみち便りをリライトしたものです。
「ここみち便り」は、コーチング、リーダーシップ、その他、仕事や日常を充実させるヒントをお届けしているメルマガです。毎週水曜お昼ごろ配信。
ご登録はこちらから。


●今日の記事が響いた方は、こちらの本もおすすめです。

『四つの約束』(特に、「ベストを尽くす」の章)


『アルケミスト』


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?