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長距離国際線 窮屈なエコノミークラスで快適に過ごすための方法 3選


エコノミークラスは、チケットの価格帯がリーズナブルながら必要最低限の設備やサービスが揃っており、その名の通り経済的に利用できるクラスです。

しかし価格帯がリーズナブルな分、当然ながらファーストクラスやビジネスクラスなどの上級クラスと比べサービスレベルは劣り、ある程度窮屈さを感じることも出てくることでしょう。長距離国際線での利用ともなれば、その窮屈さはより大きなものとなるかも知れません。

そこで長距離国際線のエコノミークラスで旅をする際、僕が窮屈に感じたことを3つ選び、その対処法とともに以下でご紹介したいと思います。

長距離国際線のエコノミークラス 座席の例

1 エコノミークラスで窮屈に感じること 3選

ここでは、まず長距離国際線のエコノミークラスで僕が窮屈に感じることを3つ続けてご紹介していきます。それらの対処法は次の章でご紹介します。

⑴ トイレの利用

長距離国際線のエコノミークラスでは、トイレを利用しづらいことがあります。

窓際や中央席など、通路に面していない席の人が機内でトイレに行く際は、当然ながら一度通路に出てから行かなければなりません。

しかし隣席の人が寝てしまったり、テーブルを引き出して飲食や読書などをしていたりすると、寝ている人を起こしたり、テーブル上の飲食物を片付けてテーブルを戻してもらったりしなければなりません。そうなれば隣席の人に迷惑をかけることになってしまいます。

目的地に着くまでの長時間、隣席の人とトラブルを起こさず過ごしたいものですよね。隣席の方と言葉が通じるならばまだしも、日本語や英語さえ通じない可能性もあります。だからこそ尚更、隣席の方のことを気にしてトイレに行きづらくなってしまうことがあります。

⑵ 頭上の物入れが使いづらい

一般的なエコノミークラスでは、荷物の収納スペースが以下の通り2カ所あります。

  1. 頭上の物入れ(電車でいう網棚)

  2. 前の座席の下

この中で、1の頭上にある物入れ(電車でいう網棚)は、通路上から荷物の出し入れをするように作られているため、座席に座ったままで利用することはほぼ不可能です。

先のトイレの件と同様、窓際や中央席など、通路に面していない席の人は、隣席の人に気を遣いながら一度通路に出て利用しなければならず、困ることがあります。

⑶ 圧迫感や閉塞感がある

窮屈なエコノミークラスの座席を長時間利用していると、ときに圧迫感や閉塞感を覚えることもあります。

特にロシアによるウクライナ侵攻後は、ロシア上空を迂回する影響で日欧間を結ぶ直行便のフライト時間は12時間〜14時間などと長くなりました。

前の座席が倒され、隣席の人は言葉が通じずしかも眠ってしまい、長時間靴を脱ぐこともできず、見ず知らずの異国への旅に不安を抱え、圧迫感や閉塞感で眠ることもできず、パニックになってしまいそうになることがあるかも知れません。

エコノミークラスでは、肘掛けが隣席と共用

2 これらの対処法 3選

これら⑴〜⑶への対処法を、この章でご紹介していきたいと思います。

⑴ トイレに行くなら以下のタイミングで

a 搭乗時刻の15分前にトイレに寄る
搭乗時刻の約15分前に、トイレに寄っておくと良いでしょう。

一度飛行機に乗ってしまうと、飛行機が離陸し、水平飛行に入り、かつ飛行経路上の気流が安定するまではベルト着用サインが消えず、トイレに行くことは出来ません。搭乗前にトイレに寄っておくだけで、その間に催して困るリスクが減少します。

b 機内食の後はトイレへ
機内では、食事(機内食)の後にトイレに行くと良いでしょう。

長距離国際線の食事は、離陸後主に1〜2時間後と到着前の2度提供されます。それら食事と食事の間の時間は機内が消灯され暗くなるため、睡眠を取る人が多くなります。

そこで食事が終わってから機内が消灯されるまでの間にトイレに行っておくと安心です。

食事の後はトイレが混み合いますが、逆にいえば隣席の人もトイレに行く可能性も高くなるため、隣席の人に気を使わずトイレに行けるチャンスにもなり得ます。

⑵ 機内持ち込み手荷物は、搭乗前に以下の2通りに分ける

a 機内で使うもの → 前の座席の下へ
貴重品、パスポート、スマートフォン、充電ケーブル、カメラ、飲み薬、機内で飲食するもの、機内で読む雑誌や書籍、ティッシュペーパーやハンカチ、メガネケース、目薬など、機内で使う最小限のものを予めひとまとめにしておき、搭乗時に前の座席の下にしまうと良いでしょう。

ただし前の座席の下は、窮屈なエコノミークラスの座席で足を伸ばす事ができる貴重なスペースにもなります。座席前のシートポケットの中に収納できるものがあるならば、そちらに収納した方が足を伸ばすスペースを確保しやすくなります。

b 機内で使わないもの → 頭上の物入れへ
エコノミークラスの座席は正直言って窮屈です。座席でのスペースを確保する意味でも、前の座席の下に置く荷物を減らし、機内で使う必要がないお土産、免税品(高価なものは除く)、上着、雨具などは、搭乗時に頭上の物入れに収納すると良いでしょう。一度搭乗時にしまってしまえば、あとは降機時まで取り出す必要がほぼありません。

飛行機への搭乗時に手荷物の収納で手間取り、通路を塞いでしまう方の姿をときどき見かけますが、搭乗前に予め準備しておくと、この様なこともなくスムーズです。

もっとも、着替えや日用品など、現地に着くまで一切使う予定がないものは、空港のチェックインカウンターで預けるスーツケースなど、受託手荷物の中に入れてしまうのがベストだと思います。

なお一部、前の座席がない座席もあります。この場合、基本的に頭上の物入れしか利用できません。

⑶ 「軽装」が、圧迫感や閉塞感を和らげる

エコノミークラスでより圧迫感や閉塞感なく快適に過ごすためには、出来るだけ以下のように「軽装」であることがオススメです。

a 折りたたみスリッパを用意する
人は靴を履くと圧迫感を覚えるものです。例えば10〜14時間のフライト中ずっと靴を履き続けるとなると、その圧迫感は大変なものになります。

予め折り畳みスリッパを用意し、搭乗前に履き替えてしまいます。そして靴は袋に入れ、搭乗時に頭上の物入れに収納します。こうするだけで、圧迫感が大分解消します。

大きなスリッパだと嵩張り、重量が増えてしまい、旅行中に"お荷物"になってしまうかも知れません。でも折り畳みスリッパならばあまり嵩張らず軽く、100円ショップなどでも購入できるため、その不安はあまりありません。

b 上着や帽子、腕時計、ブレスレット、サングラス、手袋などは身体から外す
上着や腕時計、ブレスレットやサングラスなど、身体を圧迫させるような衣類やアクセサリーなども、先ほどの靴と同様に予め身体から外し、搭乗時に頭上の物入れに収納すると良いでしょう。

ただし、あまりの軽装で体調を崩してしまわないよう、無理は禁物です。

c ポケットの中身を軽くする
旅行って、何かと物入りですよね。様々な書類やメモ、コイン、口臭消しなどをポケットの中にしまっておくと便利なこともあります。一方で、ポケットの中のものが圧迫感や閉塞感を生む原因になることもあります。

貴重品などを除き、ポケットの中身はバッグの中などにしまい、ポケットの中身を軽くすると良いかも知れません。

d 圧迫感のないボトムスを
スキニーやテーパード、スリムフィットジーンズなど、比較的タイトなボトムが流行ったりしていますが、こうしたタイトなボトムパンツを履くことで圧迫感や閉塞感を高めてしまう場合もあります。

これらのボトムスの着用を避けるのがベターですが、わざわざ機内で履くためだけのボトムを用意するのはちょっともったいない気もします。複数のボトムを用意すると荷物の量が増えてしまいます。ご無理のない範囲で。

e ボトムスのベルトを少し緩めてみる
ボトムスのベルトを少し緩めるだけで、圧迫感や閉塞感が少し和らぐかも知れません。予め搭乗前にこうしてベルトを少し緩めておくと良いかも知れません。

ただし、ボトムのベルトは緩めても、座席のシートベルトは着席中、しっかり締めておきましょう。飛行機が突然揺れたりするリスクがありますので、安全のために。

f イヤホンやヘッドフォンを外す
最近のエコノミークラスでは、映画やドラマ、アニメに音楽などと、様々な無料エンターテイメントのサービスが提供されます。ただし、これらを視聴する際に使うイヤホンやヘッドフォンが圧迫感や閉塞感を生む場合があります。

イヤホンやヘッドフォンを使うことで圧迫感や閉塞感を覚えるならば、一度試しに外してみると良いかも知れません。

エコノミークラスは、壁の近さも圧迫感に

3.まとめ

さて、ここまで長距離国際線のエコノミークラスで旅をする際、僕が窮屈に感じたことを3つ選び、その対処法とともにご紹介してきました。

これらはときにエコノミークラスだけに限らず、プレミアムエコノミーやLCCなどにも当てはまる場合があります。

またこの3選はあくまで僕が感じたものですので、「違うよ」という方もいらっしゃるかも知れませんが、お許しください。

ぜひこれら3つの対処法を参考に、より快適な長距離国際線のエコノミークラスでの旅をお楽しみいただければ幸いです。今後もこうした話題への反響が大きければ、引き続きご紹介を続けたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました😊

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