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【浦和vs神戸】勝つこと一番、二番はバランス、三番はこれからのフォワードやで!【ルヴァンカップ PO 2nd leg 感想】

サッカーと赤菱を愛する皆様、こんにちは。
積み感想を消化しつつ、昨日は仙台戦におこぷんだったくろだです。

今回はルヴァンカップのプレーオフ第2戦、引き分け以上だったら勝ち抜けが決まっていたヴィッセル神戸戦です。

今回は再現性であったり、浦和レッズとしての序列としてフォーワードの人選についてなど考えながら書いてみました。
書きながら杉本厳しいなあ・・・という思いがムラムラと出てきて強い気持ちが試されている感じがいましたが・・・強い気持ちで。

スタメン

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【浦和】
後半16分 K.ユンカー⇆興梠 山中⇆西
後半28分 小泉⇆杉本 金子(大)⇆阿部
後半45分 宇賀神⇆岩波

【神戸】
後半13分 佐々木(大)⇆リンコン
後半26分 ドウグラス⇆藤本 初瀬⇆マシカ
後半28分 リンコン⇆増山

試合雑感

神戸は前回対戦をうって変わって4バックを採用してきました。
守備からのトランジションで前線に人数を送り込めなかった問題の解消に乗り出したのかどうか、という所ですがそれによってトランジション局面での中盤の負荷が相当増えそう、という部分で「攻めに出た」感の強いスタメンの印象です。

返して浦和は負荷調整も考慮しつつもここまででちゃんとパフォーマンスを出しながらシーズンを過ごしてきているメンバーですので、一定の安心感を持ってみることが出来るスタメンかと思います。
毎回の話になりつつありますが、小泉とユンカーの疲労だけが気がかりではありますが、バックアップメンバーもちゃんといる事から、それなりのタイミングでそれなりの交代をするんだろうな、と。

ヴィッセルは試合直後からイニエスタのクロスからあわや、というシーンを演出しますが、その後は目立ったチャンスを与えることなく、ここから浦和はセットした状態よりはトランジションでチャンスを得るようになります。
イニエスタが時間とスペースを周りに提供して、というよりはチーム全体で前進しながら、足りない所はイニエスタが補助して、くらいのニュアンスで進んでいましたがコーナーキックからのキックミスからカウンターで浦和が先制。
仕組みどうこうではなく、相手のミスに乗じて、というニュアンスが非常に強いシーンでしたが追いかけなければならない相手チームの状況を踏まえるとさもありなん、というシーンでもあり。

失点後の神戸は配置を整えた瞬間に同点となるゴールを決めましたが、サンペールがビルドアップ局面で落ちたり、佐々木(大)がターゲットとして落ちた場面でついていかざるを得ない局面を作られながらうまくライン間を出し入れされてクロスを入れられる瞬間を作られた、という場面でした。
ここに再現性があるかどうか、という部分で非常に難しいのが今節の神戸でしたが、その再現性の無さが神戸に対する打ち手の選択を難しくさせていた感じもします。

もしかすると、神戸の押し込んだ時の配置自体には再現性があるのかもしれないな、とふと。
中盤での影響力を大きく持っておきたい、というイメージは感じるのですが、押し込んだところで初めて5レーンを押さえにかかりつつ前線に人数をかける様な動きを見せている様に思います。
神戸のネガティブトランジションの脆さなどはそこら辺に起因している様に思いますし、5レーンを押さえるタイミングをどう見繕うか、という部分でマージンを取りすぎなのかもしれません。

そうして浦和の2得点目が入る訳ですが、これも神戸が前に人数をかけ過ぎた・・・見方によっては予防的ポジショニングのミスとも言えますが、そもそも神戸が攻撃時にトランジションを意識した配置を取れなかったから、とも言えます。攻めた結果、とも言えますが「自分のやりたい事」を優先した結果とも言えるのかもしれないなぁ、と。
ここら辺の「自分たちがやりたい事の押し付け合い」は結果論的な部分が強いのでなんともですが、今節の神戸はよりその傾向があるのではなかろうか、と思ったりもしました。

神戸は後半12分に佐々木に代えてリンコンを投入しましたが、浦和も疲れの見えるユンカーと興梠、山中と西を交代で投入します。
宇賀神の存在はこういう時に非常にありがたいなぁ、と思うわけです。

さて、試合としてはリンコンがプレー中に痛めて交代した以上に大きなトピックはありませんが、杉本が交代で入ってきた事で杉本の現在地を測ってみたいと思います。
例えば、後半29:27のポジティブトランジションの場面。杉本はよりダイレクトな攻め筋を狙って攻め上がりますが、周りはそこについていっていません。守備時においても興梠との基準点の作り方が噛み合わずにバックラインに負担を強いています。
これは、興梠と杉本のどっちが悪かったかという話ではありませんが、結果的にイニエスタの素晴らしいフリーキックに繋がる局面を引き寄せた、と言えるものだと思います。

試合展開としては、同点に追いついてからの神戸が息を吹き返して強度高く迫るシーンが増えますが、浦和も頑張って耐えて、一刺し狙いながらお互い譲らずに終戦となりました。

さいごに

今シーズン、杉本と興梠が難しいな、と思う要因としてビルドアップやミドルサードの局面における文脈が大きく違うプレイヤーとなってしまった、という部分があるな、と思っていて。

杉本は「自分が基準として活きるプレイヤー」であると思っているのですが、より強烈な基準として結果を出せるユンカーの出現により厳しい状況に置かれた事と、「チームのため」として動いていると思っていた色々な動き(基本ポジションから離れて起点となるような動き)が他のポジションの選手の邪魔になりつつある、という状況が非常に難しいのかな、と。

興梠は、ストレートにフィジカルコンタクトを受けざるを得ない場面でも辛さを感じる場面が増えた事も一因ですが、それ以上に「各局面に顔を出して周りを助ける」タスクが興梠じゃないと出来ないものではなくなった、という部分が強いのかな、と。
もともと、興梠が背負っているタスクが過多な状況をどうにかする為に浦和として「興梠後」を考えないといけないぞ、と思っていたのですが、それは興梠にフィニッシャーとして専念させた方が良いのではないか、という気もするからで。そうするとユンカーとのタスクかぶりが出てきますが、個人的にもそれで良いのでは、と思ったりしています。

今の浦和は、ユンカーに依存する比重がどんどん増えていっていて、かつての興梠みたいな状況に行き着きそうな雰囲気もあったりして、それがユンカーのゴール前のパフォーマンスに繋がっている様な気もしています。

それを避けるためにも、今のうちにビルドアップからミドルサードまでの挙動を整理する、もしくは強い気持ちでミドルサード辺りにリスク、負荷をかけて強みをもってひっくり返す設計をするか、という部分が重要なんじゃないかな、と思ったりしています。
その答えが江坂なのかもしれませんが、小泉がそこで決定的な仕事を出来るんだぜ、というものを見せてくれる方が好みな展開なので、期待していたりする訳です。

というわけで、もっとやれる、もっと頑張れると思いつつ既存の戦力に対しても期待しつつ、頑張って欲しいと思いつつ。
ちょっと悲しい感じにもなったりしますが、書いていこうと思います。

強い気持ち。

そして、つぎは湘南戦・・・曰くが付きやすい組み合わせなんですが、何があるんですかねぇ・・・まずは強い気持ちで(;´Д`)

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