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【神戸vs浦和】勝つこと一番、二番はバランス、三番はまた今度!【ルヴァンカップ PO 1st leg 感想】

サッカーと赤菱を愛する皆様、こんにちは。
積み感想も徐々に消化しつつ、1か月遅れを見せていた状況も解消に向かって着実に進んでいます、強い気持ち。

今日はルヴァンカップのプレーオフ1st leg、ヴィッセル神戸戦です。
前回対戦からバックライン含めて布陣を変えてきた神戸に対して苦戦しつつも何とか勝利を収める結果となりましたが、ターンオーバーをしつつ勝利を収めたこと以上の結果はないので、最高だったな、と思います。

相変わらず、試合を見ながらだだだー、っと書いていっておりますが、試合の状況を思い返す備忘録になれば幸いだな、と思っております。

スタメン

【神戸】
後半0分  大崎⇆郷家
後半16分 A.マシカ⇆佐々木(大) ドウグラス⇆リンコン

【浦和】
後半12分 田中(達)⇆武藤
後半31分 興梠⇆杉本 デン⇆岩波 宇賀神⇆西
後半47分 汰木⇆山中

試合雑感

今回の神戸は前回対戦と打って変わって3(5)バックに姿を変えて、新加入のマシカのお目見えとなりました。
浦和も日程の過密さを考慮しつつ、興梠をスタメンから起用、サイドプレイヤーとして起用される選手を3枚中盤に起用するなど実際の挙動がどうなるかに注目の布陣となりました。

キックオフ直後から積極的にプレスをかけにくる神戸に対し、浦和のビルドアップは枚数が噛み合った事、神戸の中盤3枚が中盤に対してのパスコースをきっちり監視してきた事から長いボールを蹴らざるを得ない状況に。
試合の流れが落ち着く前に、神戸がコーナーキックから先制します。

先制パンチを食らったという状態なので、まだ慌てる時間ではありませんが浦和は積極的にプレスをかけに行きます。
最初15分の浦和は、3バックに対してのプレスで片側にパスコースを規制する動きを見せるものの、ミドルサードで張っているウイングバックにボールを通されるものの、バックラインの人数が足りている事から中央では崩されない。しかしインサイドハーフが再度に流れた時のパスルートまでは管理出来ていない事からピンチもいくつか迎える、という状況。

流れが落ち着いてからはビルドアップで中央へのパスルート監視に防がれ神戸の守備ブロックを迂回するパスルートに終始します。
少しずつ、前線が下りながらパスルートを確保して押し込めるようになっていきますが、決定的な場面には繋がりません。
現状では関根をトップ下(興梠の相方)として起用した意味を見出す事が出来ないのかな、と思っていますがそんな中でも交互に降りてビルドアップを助けようと奮闘します。

結果的に浦和の進行ルートはサイドを中心になりますが、前半終了間際に神戸の守備陣形を押し込みつつサイドチェンジが田中(達)へ綺麗に渡り、そのリターンを伊藤(敦)がボレーで流し込む事で同点となりました。浦和としては狙っていた形でも優位性を見出して突いた形でも無かったと思いますが、攻め手を探る中で神戸の守備陣形が硬直化しつつあった状態を見逃さずにものにしたゴールと言っても良いのかもしれません。

後半に入ると、積極的にプレスをかけに来る神戸とビルドアップで前進を伺う浦和、という構図が鮮明になっていきます。
こうなってくると、浦和はプレスを引き込みながらボールを動かしていきながら前線に迫ることが出来るようになっていきますが、ミドルサードから先の攻撃に人数を割くことが出来ません。
通常であればより前の方でピン止めの人員が張るシーンを見ることが出来るはずなのですが、守備時5バックになる相手に対して前線でのピン止めに人数をかけるとプレスラインを越える事が難しくなり、よりビルドアップに関わる選手が複数のタスクをこなせることが必要となってくる、という難しさが出てきます。そのため、中盤に鎮座するイニエスタとサンペールからの配球を考えると中々前がかりになるのは難しい、という様相。

神戸は神戸で後ろに人数がかかる分、ウイングバックの運動量が攻撃時にチャンスを作り上げるキモになる所ですがカウンターの場面も単発になりがちという部分で難しさを見せていました。

そうして拮抗した試合展開が続いた中でバックラインのパスミスから興梠がループを決める事になります。拮抗しつつも攻守のバランスを自軍優位に引き寄せるか、というタイミングを探っていた状況からすると渡りに船、という形での得点はラッキーだったとも言えます。
ビルドアップ時に菊地(流)が穴になりやすい、という部分があるにせよこういう状況でチャンスが転がり込んでくる、というのは日ごろの行いが良かった、と思って受け止めるが吉、という事なんだと思います。

さいごに

試合展開からすると、どう転んでもおかしくなかった試合ではありましたが、よりリスクコントロールを行ったチームが相手のミスをしっかり得点に繋げて勝利することが出来た、と言える試合だったのではないかと思います。

特に、浦和のバックラインはカウンターに晒される場面が少なくなく、マシカやドウグラスと言った迫力のある面々に対して時には身体を投げ出して、時には強い気持ちで競り合う事で最終的にゴールを割らせる事が無かった事が勝利を手繰り寄せたと言っても過言ではないと思います。
神戸の2失点目の菊地(流)のミスが象徴的ですが、ビルドアップ時にもしっかりとやるべき事をやった浦和と菊地(流)含めてビルドアップやボールポジションに応じた準備の質が足りなかった神戸との差が図らずも決定的な場面として表れてしまった、という部分で対照的な結果となった気がします。

次回の感想は天皇杯の富山戦。

ここにきて天皇杯かぁ・・・とオリンピックに絡んだ過密日程の影響を感じさせる日程ですが、強い気持ちで。
今シーズン、良い試合をする事が増えてきた事でバックアップメンバー含めた総力戦の様相を見せているシーズンでもありますし、より楽しみに見ていければ良いのかな、と思っています。

どんなときも、強い気持ち。

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