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【浦和vsFC東京】祝!地鎮祭【J1第1節 感想】

地鎮祭【じちん-さい】
意味:地鎮祭とは、建物の新築や土木工事の起工の際などに、その土地の神様を祀り、工事の無事進行・完了と土地・建造物が末長く安全堅固であることを祈願するために、おこなわれる祭りです。
(出典:神社本庁

サッカーと赤菱を愛する皆様、こんにちは。
昨年の新型コロナウイルスの騒動も落ち着く気配をほんのり見せつつも油断のならない日常が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

日常にフラストレーションを溜めつつ、そのエネルギーを発散できる時がやっときました。

Jリーグの新シーズン開幕です。

オフシーズンでは善悪とわず話題を振りまいていた浦和レッズですが、個人的には大槻組長が地ならしをした後にリカルド・ロドリゲス監督がどのようなサッカーを積み上げていくのかという部分に非常に大きな期待を寄せていたので、多少の失望はあるにせよ楽しみで胸がいっぱいでした。

なんだか、昨年も同じ時期に同じ事を言っていた様にも思いますが「今シーズンの浦和はちょっと違うな!?」って試合を見た人達は思ったのではないでしょうか。
相模原とのトレーニングマッチを見た方は先行してビルドアップでやろうとしていること、相手を見ながら表現されるプレーの実直さに心を打たれていたと思いますが、やべっちスタジアムでも水沼さんが「インテンシティが90分落ちなかった」事に感心していた通り、今回の試合に出場した選手たちの振る舞いには非常に頼もしさを感じましたし、なによりイケイケオラオラした感じではなくもう少し地に足が付いた試合ぶりだったのではないかと思っています。

その様は、昨年大槻組長が退任の際に語っていた「浦和レッズをいったん更地にする(意訳)」という作業の後に構築を任されたリカルド・ロドリゲス監督が建築を始める前の地鎮祭のようでした。
サッカーの神様に「これから僕たちはピッチの上で新しいサッカーを築こうとしております、何事もなく終えられる事を祈念いたします」といった趣だったなぁ、と(言い過ぎ)

今年も、いくつかのトピックを設けながら試合の振り返りをしつつ、頑張れれば図も出しながら、頑張れなくてもこうやって記録を残していこうと思います。上手い事リカルド・ロドリゲス監督の頭の中をのぞき見する事が出来れば良いな、と思いつつレッツ・チャレンジです。

あと、ひとつの試みとしてSPORTERIAさんの方でも書いてみようと思っています。データの詳細にはこちらでは触れずに、こちらで書いた内容をSPORTERIAさんのブログの方で検証してみる、という形を取ってみようかと。

印象と実績にどれだけ差異が出るのか、レッツ・チャレンジです。

スタメン


【浦和】
後半30分 小泉⇆田中(達)
後半42分 阿部⇆柴戸 汰木⇆武田(英)
【FC東京】
後半0分 D.オリヴェイラ⇆アダイウトン
後半16分 渡邊(凌)⇆永井
後半30分 東⇆青木 A.シルバ⇆三田
後半36分 レアンドロ⇆田川

怪我との情報が出ていた西と関根の両選手はお休み。
興梠やデンもコンディションが整っていないのかベンチ外となりました。

どうでもいい話ですが、武田だけだと味気ないので武田(英)とついつい打ちたくなってしまう病です。
もっとたくさん武田(英)と書く事とが出来る日が待ち遠しい・・・!

試合雑感

浦和は前半からプレスの強度が高く、ボールホルダーを起点に周辺のパスの受け手となる選手をきっちりと押さえにかかります。
序盤の印象からするとハイプレス志向、ショートカウンターを撃てればベスト、ベターとしてサイドへ誘導しつつミドルサードで刈り取るようなイメージを持っていたんじゃないでしょうか。

今節で垣間見えた浦和レッズの志向として、出来るだけ幅と深さを初手で取っていきたいように見えましたが、ミドルサードでのポジティブトランジション(守備→攻撃)に移行できた時は前線で幅を取るのは右サイドは明本、左サイドは汰木が基本として簡単に送り込めない場合は小泉や伊藤(敦)がサポートに入り宇賀神や山中がそれぞれのサイド幅と深さを取りに行く形が基本だったのかな、と思います。

深さを取る時の基準点はおおよそペナルティエリア辺りまで。
ペナルティエリア辺りまで深さを取れた段階で状況を見ながら、人数が足りなければ無理に仕掛ける事なく躊躇なく後ろへ下げるシーンが見られたことから、今シーズンの浦和レッズはそれぞれの局面でバランスを取ろうという意識が非常に強いチームになったんだろうな、という印象を強く残す事になりました。

恐らく、ここの初手で取りたい深さは中盤の選手などの押上げがどれだけの速度で出来るかによって変わってくるので、中盤の選手の質が大きく出るラインなんじゃないかと思います。
実際に杉本や小泉が局面で足りないエリアを埋めにいくケースが少なくなく、初手の要所を抑えるのは汰木と明本、初手を有効にするための勘所を押さえるのは杉本・小泉、その二人をサポートするのが伊藤(敦)、阿部、山中、宇賀神という並びだったんじゃないかなと。

バックラインにも触れなければなりませんが、岩波・槙野という並びはデンがケガからコンディションが上がっていないだろう事を加味してもスタメンを張る事に異論が出る事はない出場だったんじゃないかと思います。
槙野は最終ラインの砦として、かつビルドアップ局面ではプレスをはがす、持ちあがる、最終ラインの勇気ある押上げなど初戦を強い気持ちで闘い抜くという姿勢を支えるプレーぶりでした。
岩波に関しても後方からのパスで局面を助ける場面が多く、特に後半にはFC東京の選手交代によるプレッシャーの増大に対してプレスを無効化するミドルレンジのパスに「らしさ」が強く見られたと思います。

さいごに(注目したい選手とかね)

シーズン初戦は「生まれかわった浦和レッズ」を見られるんじゃないかという期待が決して杞憂では無いのだと信じる一歩となりました。

なんだか、昨シーズンの初戦の時も同じ事を言っていたような気がしますが今シーズンは違う!と思いたいですし、ピッチ上で表現してくれたプレーは非常にポジティブでした。
「この時期に浦和レッズと当たれてよかった」と見てくれる向きはFC東京のサポーターの中にはいらっしゃったようですが、こちらとしても「コンディションが整いきれていないFC東京と初戦で当たれてよかった」と言っても良いのではないかな、と思っています。

そして、今シーズンでは注目していきたい選手として武田(英)、杉本、柴戸の3選手を挙げておこうと思います。
武田(英)はプレシーズンでの好調ぶりが報道されるなど、もしかすると飛躍の年となる可能性もあるだけに、疲労がたまってくるシーズン中盤までにどれだけ高いパフォーマンスを発揮できるかでシーズンの過ごし方が変わってくると思います。
杉本については言わずもがな、昨シーズンまでの鬱憤を晴らす意味でも、プレシーズンで起こったアレコレでついた悪いイメージを払拭する意味でも、継続した活躍が望まれる訳です。幻の得点となったシュートもさることながら、献身的にポジションを取り局面のバランスを取ろうとする姿勢には素晴らしいものがあるので、是非とも「アフター興梠」として名乗りを上げて欲しいと思っています。
柴戸については、昨昨シーズンから見ている自分としては一気に飛躍を果たしてもらいたいと思っていますし、阿部や伊藤(敦)のコンディション次第では順番が巡ってくるはずなので、そこでどれだけ良いプレーが出来るか、足元の技術も低くないと聞いていたので活躍できる素地はあると信じています。ユニフォーム買ったし。

なにはともあれ、Jリーグの次戦であるサガン鳥栖戦でどの様なプレーを見せてくれるかを楽しみに週末を迎えたいと思っています。
サガン鳥栖も強度の高いプレーに特徴のある、良いチームなので浦和レッズが新しく築こうとしているサッカーを打って強くするステップとしてはこれ以上ない相手なんじゃないかな、とも思います。
開幕戦での振る舞いは後で確認しようとは思いますが、初戦で感じた気持ち良さがサガン鳥栖との試合でも続く事を期待しております。

そして、強い気持ちで今シーズンも浦和レッズを応援していきたいと思います。

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