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[か]の花

ががいも
(蘿摩)  Metaplexis japonica

ヒルガオ科/サツマイモ属/一年草/つる性3m ほど/開花8 ~10月
北アメリカ原産。江戸時代末期に観賞用として導入され、道端などに野生化。さまざまなものにからまりながら伸びる。ラッパのような形をした小さな花を次から次へに咲かせる。花の色は朱赤色で先が5つに裂け、中心部は黄色い。地方によっては、カボチャアサガオという。
誕生花&花言葉:7月18日、清らかな祈り。

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かえで
(楓)Acer palmatum

ムクロジ科(旧カエデ科)/カエデ属 /落葉高木の総称/樹髙5〜25m/開花4〜5
日本で代表されるカエデはイロハモミジで、128種ほどがアジアに自生し、300種もの園芸品種が江戸時代から作り出されている。モミジ(紅葉)とも呼ばれているが、それはいろいろな樹木の紅葉を総称して呼ぶことが多い。園芸の世界では、切れ込みが深く数が多いものをモミジ、浅く少ないものをカエデと呼んでいる。名前の由来は、葉の形がカエルの手(蝦手)に似ていることから。
誕生花&花言葉:10月25日、遠慮。

カエデ04

カエデ06

カエデ01

カエデ02


かきどおし
(垣通し)
 Glechoma hederacea var. grandis

シソ科/カキドオシ属/つる性多年草/草丈20cm前後/開花4~5月
和名は、垣根を通り越すほど勢いよく伸びることに由来する。茎は初めはまっすぐに伸びますが、開花すると地表に倒れ、つるとなり長いものでは1メートルにもなる。また、幼児のカンを治す薬草として知られ、カントリソウともいわれる。
誕生花&花言葉:5月28日、快楽。

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かきねがらし
(垣根芥子) Sisymbrium orientale

アブラナ科/カキネガラシ属/ 1、2 年草/草丈40~80cm/開花6~7月
昭和初期にヨ-ロッパから渡来した帰化植物。野原や空き地、道端、川の土手などに生える。茎を四方八方に広げ、自由奔放。乱雑に長く伸びる。遠見から見てもすぐわかる。名の由来は英名(Hedge mustard)を直訳しただけのようである。

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ガザニア
Gazania

キク科/ガザニア属/多年草/草丈15~40cm/開花4~10月
南アフリカ原産。明治末期に渡来。春~秋にかけて長期間咲く花で、曇りの日や夜は花が開かず、陽が当たると花が開き、夕方頃には閉じてしまうます。オレンジ色、黄色、ピンク、白などの花を咲かせる。葉っぱはウラが白い。花の感じが勲章のようにくっきりしているので勲章菊とも呼ばれる。アリストテレスなどのギリシャの古典書物をラテン語に翻訳したギリシャ人= ガザの名前に由来する。1月28日の誕生花 、花言葉:博学天才。

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かじいちご(構苺) Rubus trifidus

バラ科/キイチゴ属/落葉低木/開花4~5月/結実6~7月
写真は木苺の仲間の梶苺のようだ。原種、園芸種を含め多くの種類がある。ラズベリー、ブラックベリーも木苺の仲間。みんな似ているので判別が難しい。竹林脇の不法投棄されているような空き地に咲いていた。
誕生花&花言葉:4月26日、先見の明。

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かたくり
(片栗 ) Erythronium japonicum

ユリ科/カタクリ属/多年草/草丈15cmほど/開花3~5月
早春に可憐な花を咲かせる。陽のあたるときに開き、くもった寒い日や雨の日は開花しにくい。曇っていも温度が高めだと開花する。初夏には葉が枯れ地上部は姿を消す。枯れたあとは次の年の3月頃まで、球根のまま休眠する。1年のうちの10 ヶ月の間は地中で過ごし花を咲かせる準備をする。地下深くに白く太い鱗茎をのばす。昔は鱗茎からかたくり粉をとったが、今は8割がじゃがいも、2割がさつまいものでんぷんからつくられている。古名を堅香子(カタガゴ)と言い、万葉集にも詠まれている。

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▼かたばみ

 おおきばなかたばみ
 (大黄花酢漿草)  
 Oxalls pes-caprae(Oxalls pes-caprae

カタバミ科/カタバミ属 /多年草/草丈15~30cm/開花4~9月
南アフリカケープ地方原産。明治時代中期以降に日本に渡来したといわれる。酢漿草との違いは、花が大きく( 直径3~4㎝ )、葉には紫褐色の斑点が多数ある。写真は、葉に斑点がないので、カタバミかもしれない? 別名オキザリス・セルヌア、オキザリス・ペスカプラエ。
誕生花&花言葉:5月27日、輝く心。

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 しぼりかたばみ
 (絞り酢漿草) Oxalis versicolor

カタバミ科/カタバミ属/多年草/草丈5~10cm/花10~1月
南アフリカ・ケープ地方原産。冬咲きのオキザリスで、グルグル巻きのキャンディーのような赤い蕾が特徴。陽射しを受けると開花し、朝夕は閉じる。学名そのまま、オキザリス・ウェシコロルとも呼ばれる。
1月15日の誕生花 、花言葉:あなたと過ごしたい。

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 しろばないもかたばみ
 (白花藷酢漿草) 
  Oxalis articulata cv. Alba

カタバミ科/カタバミ属/多年草/草丈10~30cm/開花4~11月
南アメリカ原産。戦後に渡来し道ばたや野原で野生化した。地中には塊茎(かいけい)があり、酸っぱい味がする。ハート型の葉は夕方になると閉じる。

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 はなかたばみ
 (花酢漿草) Oxalis bowiei

カタバミ科/カタバミ属/多年草/草丈5~30cm/開花9~11月
南アフリカ原産。観賞用に輸入されたものが野生化。耐寒性が強く、暖地では露地で越冬でる。ポピュラーな「オキザリス」の品種。霜が降りる時期まで、鮮やかなピンク色で中心が黄色の花をいっぱいに咲かせる。日当たりがよい場所を好み、日照不足では花が開かない。別名で「オキザリス・ボーウィ」とも呼ばれる。春に咲く藷酢漿草に似ているが、こちらの方が二回りほど大きい。
誕生花&花言葉:10月30日、決してあなたを捨てない。

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 ふようかたばみ
 (芙蓉酢漿草) Oxalis variabilis

カタバミ科/カタバミ属/多年草/草丈5~20cm/開花11~4月
南アフリカ ケープ地方原産。観賞用に栽培され、世界中に帰化している。花弁の基部は黄色。花の色は紫色、赤色、ピンク色、黄色又は白色など多くの園芸品種がある。種子はできないものが多い。別名、オキザリス・バリアビリス、オキザリス・プルプレア。
1月26日の誕生花 、花言葉:輝く心。

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 むらさきかたばみ
 (紫酢漿草) Oxalis corymbosa DC

カタバミ科/カタバミ属/多年草/草丈30~50cm/開花4~9月
南アメリカ原産の帰化植物で戦後日本に入る。地中には半透明の鱗茎(りんけい)があり、鱗茎を取り尽くすのが難しいので、駆除の困難な雑草である。石垣に生えた場合は、葉が石垣内への雨水の侵入を防ぎ、鱗茎とあわせ、石垣内の土の流失を防ぐため益草としての一面も持つ。鱗茎はかじると梨のような歯触りでほんのり甘みを感じる。
誕生花&花言葉:5月20日、心で感じる。

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かっこうあざみ
(郭公薊) Ageratum conyzoides

キク科/カッコウアザミ属/多年草/草丈15~ 20cm/開花8~11月
原産地は中アメリカ地方。もじゃもじゃ状の花が咲く。紫色、白などいろんな園芸品種がある。アゲラータム、アゲラーツムとも呼ぶ。名前の由来は、葉がシソ科のカワミドリ(カッコウ)という植物に似ていて花の部分がアザミに似ているから。
誕生花&花言葉:10月24日、偽りの魅力

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かもがや
(鴨茅)  Dactylis glomerata

イネ科/カモガヤ属/多年草/草丈80~100cm/開花5~8月
ヨーロッパ原産。明治の初めに北アメリカから牧草として輸入された。その後各地に野生化。耐寒性が強く、高さは1m 前後にまで伸びる。今では雑草としてはびこり、イネ科花粉症の主たる原因の悪名高い帰化植物。5~7月頃、花粉が飛ぶため、スギのシーズン後に起こる花粉症の原因として知られている。

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かもじくさ
(髢草) Agropyron tsukushiense

イネ科/カモジクサ属/多年草/草丈50~100cm/開花5~7月
道端などでよく見られる。茎の先の花の穂は大きく垂れ下がり。茎や葉は白っぽい緑色だが、花の穂はやや紫がかる。同じようなところに生えるアオカモジクサは穂は細く、紫色をおびない。

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かやつりぐさ
(蚊帳吊草) Cyperus microiria

カヤツリグサ科/カヤツリグサ属/一年草/草丈30~50cm/開花8~10月
本州から九州、朝鮮・中国に分布する。茎の断面は三角形。この茎の端っこを裂いて線上に延ばしていくと蚊帳(かや)のような形にすることができることが名の由来。別名、升草(ますぐさ)、蜻蛉草(とんぼぐさ)

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カラー
Zantedeschia aethiopica

サトイモ科/オランダカイウ属/多年草/草丈80~100cm/開花5〜7月
南アフリカ原産。日本には江戸末期にオランダから渡来。白い花に見える部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と言う苞葉(ほうよう)で、内側真ん中の黄色い棒部分が花。原種に近いオランダカイウは、水辺などで野生化もしている。誕生花&花言葉:2月19日。凛とした美しさ。

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からすうり
(烏瓜) Trichosanthes cucumeroides

ウリ科/カラスウリ属/つる性/開花8~9月/結実10~12月
原産地は中国・日本では本州・四国・九州に自生する。林や藪の草木にからみついて成長する。葉はハート型で表面は短い毛で覆われる。レース飾りのある白いきれいな花は日没後から咲く。白い花のネット状の模様は蛾を呼び寄せる。秋~冬に、縦長の実を付ける。最初は緑色で縦じまがあり、緑 ~ だいだい色 ~ 赤と色が変わっていく。
誕生花&花言葉:8月24日、良き便り。

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からすのえんどう
(烏野豌豆) icia angustifolia

マメ科/ソラマメ属/越年草、るつる性/草丈30~90cm /開花3~6月
日当たりのよい草地や土手などでよく見られの草。春、若芽を天ぷらにするとおいしいらしい。実は熟すと黒くなることから、黒=カラス、との連想で「烏」の名がついたようだ。黒く熟した実は、時期が来ると自然にはぜて、中のタネを外にはじき飛ばす。飛ばすときは実がねじれるようにはぜて、タネを遠心力で遠くに飛ばす仕組みをもっているようだ。このようにして子孫を増やす。葉の先が矢筈状にへこむことから、矢筈豌豆(やはずえんどう)とも呼ばれている。
誕生花&花言葉:4月23日、喜びの訪れ。

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からすのごま
(烏の胡麻) Corchoropsis crenata Sieb. et Zucc.

シナノキ科/カラスのゴマ属/一年草/草丈30~90cm/開花8~9月
関東以西の本州から朝鮮半島・中国大陸に分布。道ばたや草地に生える。葉のわきから3cmほどの黄色い花が垂れて下向きに咲く。シナノキ科の特徴で、茎の繊維が強く、カラスノゴマも昔、麻の代用にされたようだ。

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からすむぎ
(烏麦) Avena fatua

イネ科/カラスムギ属/越年草/草丈50 ~100cm /開花5 ~ 7月
ヨーロッパ原産の帰化植物。古い時代にムギとともに伝来したと言われている。日当たりの良い野原、川べり、路傍などに生育。穂はぶら下がり、よく見ると長いひげ状の芒(のぎ)が2本突き出している。食用にならずカラスが食べるようなムギということが名の由来。
誕生花&花言葉:9月25日、音楽が好き

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かりん
(花梨)  Pseudocydonia sinensis

バラ科/ボケ属/落葉高木/樹高8mほど/開花3~5月/結実10~11月
産は中国東部で、日本への伝来時期は不明。花・果実とも楽しめ、さらに新緑・紅葉が非常に美しいため家庭果樹としてよく使われる。実は香りがよく、のどの薬として有名。カリンポリフェノールという成分を含んでおり、のどの炎症をしずめて風邪やぜんそくのせきを止め、たんを取る。語呂合わせで「金は貸すが借りない」の縁起を担ぎ庭の表にカリンを植え、裏にカシノキを植えると商売繁盛に良いとも言われている花の色、形、一つの木になる花の数、花と新緑の葉のバランスなど……。何より温かい感じがするところ良い。誕生花&花言葉:11月1日、豊かで美し。

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カルミア
Kalmia

ツツジ科/カルミア属/常緑低木/樹高0.2 ~ 5m /開花4 ~ 5 月
北アメリカ原産。花は2cm ほどでパラソルのよう。蕾は金平糖のような形。色がやや濃く花が咲いた後、次第に薄くなる。いろんな色の園芸種が出回っている。別名アメリカ石南花、花笠石南花。インディアンがこの木の根からスプーンを作ることから、スプーンの木とも呼ばれるようだ。
誕生花&花言葉:7月7日、大きな希望 野心。

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カロライナジャスミン
carolina_ jasmine

マチン科/セゲルセミウム属/常緑つる性/つる長3 ~ 6m /開花4 ~ 6 月
アメリカのカロライナ州原産。ジャスミンとは関係はない種。ノースカロライナ州、サウスカロライナ州に生えている、ジャスミンのような香りがする花ということからこの名がついたようだ。毒があるので口には入れないように注意が必要。

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カンパニュラ・ラプンクロイデス 
Campanula rapunculoides

キキョウ科/ホタルブクロ属/多年草/草丈60~15 0cm/開花6~8月
ヨーロッパ、西アジア、コーカサス地方に分布。大正時代に園芸用として渡来。その後、野生化。こぼれダネでよく殖え群生し、
花期にたると関東以北では、野生化したものが、多く見られる。アメリカの一部の地域では特定外来生物に指定されている。細身の花茎に青紫の小花を下から上までびっしりとつける。
別名、旗竿桔梗( ハタザオキキョウ)。
誕生花&花言葉:3月7日、感謝

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かんぼけ
(寒木瓜) Chaenomeles speciosa

バラ科/ボケ属/落葉低木/樹高1~2m/開花11~4月
中国原産。3月から4月に咲く木瓜(ボケ)に対して、11月から12月ころから咲くものを寒木瓜(カンボケ)と呼んでいる。実が瓜のような形であるところから「木瓜」。木瓜を「もっけ」と呼んでいたのが次第に「もけ」→「ぼけ」になった。
誕生花&花言葉:2月9日、熱情。

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かわらなでしこ(河原撫子)Dianthus superbus var. longicalycinus

ナデシコ科/ナデシコ属/多年草/草丈:30〜80cm/開花:7~10 月
日本、中国、台湾、朝鮮半島に分布。日当たりの良い草原や川原などで自生。万葉集にも歌われ、秋の七草の一つで昔から親しまれてきた。名の由来は、撫子(撫でし子)=撫でるように可愛がる子と言うことから。
誕生花&花言葉:8月23日、純愛 才能。

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