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美ヶ原高原美術館

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以前、「美ヶ原高原美術館」へ出かけたときに多くのアーティストの作品を撮影した写真で構成した「note マガジン 」です。 この日は小雨もぱらつき、雲の流れも速く、少し肌寒い1日で…
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2020年6月の記事一覧

[Vol.01]  愛のモニュメント

新谷琇紀 yuki shitani 新谷琇紀は1937年7月、新谷英夫の長男として、兵庫県神戸市に生まれる。父を師として彫刻を始めた。 兵庫県立御影高等学校、金沢美術工芸大学を卒業後、イタリアのローマへ留学し、エミリオ・グレコらに師事する。神戸女子大学で教授職の傍ら、彫刻家として作品を発表してきた。妹の新谷英子も彫刻家。 1971年12月28日、イタリア人モナイ・パトリツィアとイタリアにて結婚。ほとんどの女性の彫刻はパトリツィアがモデルになっている。 1973年に長女、197

[Vol.02]

アレクサンダー・リーバーマン alexander liberman アレクサンダー・リーバーマンは(1912~1999) ロシア系アメリカ人のアートディレクター、写真家、彫刻家、美術家。 第二次世界大戦前から戦後(1940年代から1950年代)にかけて、 『ヴュ』誌や『 ヴォーグ』誌のアートディレクターとして活躍。 特に『ヴォーグ』swh、ファッション写真の興隆に大きく寄与した。 戦後はむしろ、巨大な抽象的・半抽象的な、 屋外彫刻(野外彫刻)を制作して名をなした。 日本におい

[vol.03]  風塔

豊福知徳 tomonori toyofuku 豊福知徳は1925年福岡県三井郡山川町(現久留米市)生まれる。 1946太宰府在住の彫刻家、富永朝堂の弟子となり木彫を学ぶ。 1959[漂流’58]で第2回高村光太郎賞受賞。 1960第30回ヴェネツィア・ビエンナーレに[漂流’58]など、 [漂流]シリーズ3点を出品、これを機にイタリアに渡りミラノに在住。 ● この作品は、厚い耐候性胴の板にうがれた穴は、作者独特のスタイル。 その穴の連なりは見た目の面白さに加え、 物自体ではなく

[vol.04]  Manji 2

建畠覚造 kakuzou tatehata 建畠覚造は(1919年4月22日~2006年2月16日)日本の彫刻家。第二次世界大戦後の日本で抽象彫刻制作を推し進めた第一人者であった。 ● この作品は、“卍”(まんじ)をシンボル化した幾何学的な造形。ステンレス・スティールの円筒を使い、直線と直角からなる二つの相似した形を組み合わせて構成されている。 ▲マガジン【美ヶ原高原美術館】TOP へ

[vol.05]  山上のソロ

中垣克久 takayasu nakagaki 中垣克久は1944年高山市に生まれる、吉城郡細江村(現飛騨市)で育つ。1968年東京藝術大学大学院彫刻科修了。1986年第一回ロダン大賞展にてロダン大賞受賞。1987年芸術文化に貢献受賞(内閣総理大臣中曽根康弘)。1988年長野市野外彫刻展にて特別賞受賞。1988年イタリア・ミラノ国立ブレラアカデミアに公費留学。2006年飛騨市立中垣克久彫刻庭園美術館会館、名誉館長になる。 ● この作品は、大胆にデフォルメされたグランドピアノを前

[vol.06]  風の奏でる音楽

松本秋則 matsumoto akinori この作品は、高さ8mのステンレスの柱にある大小さまざまな16個の四角いフレーム。枠によって長さや本数が違うアルミニュウム製のパイプがつけられていて、風に揺らいでカランカランという音が出る仕組みになっている。 ▲マガジン【美ヶ原高原美術館】TOP へ

[vol.07]  天をのぞく箱

井上武吉 bukichi inoue 1930年12月8日~1997年)は奈良県室生村(現宇陀市)出身の彫刻家。 鉄や石を素材とした環境彫刻で知られる。1979年「溢れるNo.8」で第1回ヘンリー・ムーア大賞展優秀賞。1981年から「my sky hole」シリーズを連作。彫刻の森美術館や池田20世紀美術館の建築設計も手がけた。1991年中原悌二郎賞,4年吉田五十八賞。1997年9月26日死去。66歳。 ● この作品は、高さ18mもの4本の柱からつり下げられた球体を見上げると

[vol.08]  東のウサギが西のウサギに会いにゆく

藤原𠮷志子 yoshiko fujiwara.pdf この作品は、見た目にはかわいいウサギというメルヘンタッチな作品である。しかし、この作品はベルリンの壁破戒に歓喜した作者が、それを題材に取り入れ、全世界に平安を強く願う思いが込められた平和のためのモニュメントである。(1990年) ▲マガジン【美ヶ原高原美術館】TOP へ

[vol.09]  解体された柱

フェルナンド・ゴンザレス・ゴルタサル fernando gortázar この作品は、高さ10m、重さ10㌧にも及ぶこの作品は、直線を基調としたフォルムに曲線が絶妙なアクセントになっている。まっすぐ天に向かう姿からは作品のもつ強力さが伝わってくる。 ▲マガジン【美ヶ原高原美術館】TOP へ

[vol.10]  Flying Object (隠された形)

岡本敦生 atsuo okamoto この作品は、 荒々しい自然のままの大きな石の上に磨き上げられた800kgの円盤がのせられている。その円盤内部はくりぬかれ、ヤジロベエの原理を応用した連結器が仕込まれ、風を受けるとゆらゆらと揺らぐ仕組みになっている。 ▲マガジン【美ヶ原高原美術館】TOP へ

[vol.011]  空想01

関根伸夫 nobuo sekine この作品は、磨きあげられたステンレスの角柱に重さ3㌧を超す自然石をのせた作品である。鏡面の柱は周囲の風景を移し込んで、石は軽やかに宙を浮遊しているかのような神秘的な空間を創りだしている。 ▲マガジン【美ヶ原高原美術館】TOP へ

[vol.012]  風のスイング

河崎良行 ryoko kawarasaki 1935年徳島県に生まれる。彫刻家。徳島大学名誉教授。二紀会評議員。 1987年第5回ヘンリー・ムーア大賞優秀賞受賞(1991年にも同賞受賞)。1993年第1回フジサンケイ・ビエンナーレ現代国際彫刻展特別賞受賞。 1991年第45回記念二紀展45回記念賞受賞受賞。1993年長野市野外彫刻賞受賞。第47回二紀展文部大臣奨励賞受賞。1997年第17回現代日本彫刻展受賞。2006年徳島県文化賞受賞。 ● この作品は、磨かれたステンレスを使

[vol.13] ダイアモンド構造

後藤良二 ryoujo goto 1951年1月27日北海道名寄市に生まれる プロフィール:http://homepage2.nifty.com/ryoji-goto/contents1.html ● この作品は、81体の男性像をダイアモンドの分子構造に置き換えて作られている。両手足を思いきり伸ばしがっしりと結合し支え合いながら大空に向かっていく姿は、健康的で力強く、希望の未来へと羽ばたいているようである。 ▲マガジン【美ヶ原高原美術館】TOP へ

[vol.14]  ロバと将軍

小田信夫 nobuo oda 1948年大阪市に生まれる。現在:二科会会員(理事)、大阪芸術大学教授、 大阪彫刻家会議会員、全関西美術展運営委員 第一回高村光太郎大賞展に出品(制作1980年) 「夢追う妻と子供達」第二回高村光太郎大賞展に出品(1982年) 彫刻家 小田信夫の世界:http://odanobuo-art.com/profile/index.html ▲マガジン【美ヶ原高原美術館】TOP へ