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【転職日記】48歳からのチャレンジ Part2

独立後の仕事も生活も順調だったのに、なぜ物足りないという感情が湧いてきたのか?
自分なりに分析すると、おそらく今までの経験や知識を切り売りするような生き方になっていたからなのでは?と考えている。

大量にアウトプットして自分の会社の売上を上げたり、CTOとして他社の開発組織を構築、改善していくために今まで知りえたすべての経験・知識を注ぎ込んだり。
気づけば、自身へのインプットがほとんどなくなっていたのだ。
もちろん、日々の仕事において新しく学ぶことはあるし、新しい知識をインプットしたうえで組織の取り組みに反映したりするのでインプットがゼロということではないが。

でも、なぜか物足りなさを感じる。

喜んでもらったりメリットがあるから自社の売上が立っている訳だし、CTOとして関わっている会社も組織が変わってきたと喜んでもらえているので、ある意味満足できてはいたのだが、それらは全て自分がある程度できるだろう、という範疇に収まっているものだったのだ。
自分の中でチャレンジングな取り組みではなかったのかも知れない。

人生の中でチャレンジングな道を選ばなければ、この先後悔して生きていくことになるのではないか?と考えるようになった。

そんなタイミングで、ある企業からジョインのお誘いをいただいた。
エンジニアとしてではなく、開発組織の人材育成や組織構築という面で期待しているということであった。

神様は見ているのかな?「お前、そろそろチャンジしろよ」と。

実際、自分はCTOのような技術で皆を引っ張っていく役割というよりは、VPoEのような採用・育成・組織に向き合う役割のほうが性に合っていると感じている。
そのため、とても魅力的なオファーだったし自分が求めている新しいインプットもできるのでは?という期待があった。
しかし、業種はいままで経験したことのないものだし、若いメンバーが多い企業なので自分のようなおじさんが果たしてうまくやっていけるのか?という不安は正直ある。

そういった中、ひと月ほどじっくり考えて自分の中で答えを出したのが、「48歳での転職」だった。
困難な道だとは思うが、やらなければ後悔するのは目に見えているし、ダメならダメでまた新しい環境を探せばいい。

そんな風に思って決心したのだが。

中学生くらいの頃は、50歳前後の未来の自分は何事にも動じない、どっしりした大人になっていると漠然と想像していたが、全くそんなことはなかった。

「新しい職場でうまくやれるかな?」
「イヤな人とかいないかな?」
「できないヤツって思われて居場所がなくなったらどうしよう」

入社日の3月1日が近づいてくると、考えてもしょうがない未来について心配し始めた。
自分で書いておいて情けなくなってくる。
しかし、そんな自分が本当の自分なのだ。
いまさら、強い自分に変われるものでもないのでなんとかやっていこうと考えている。

  • 自己嫌悪と戦いながら諦めなかった3年間の浪人生活

  • 大学の体育会の硬式庭球部でこの世のものとは思えないくらい怖い先輩の下でがんばり抜いた学生時代

  • 素人同然で飛び込んだIT業界で苦しい思いをしながらあがいて這い上がっていったエンジニア時代

これらの経験は、そこから逃げなかったという点では少しだけ自信につながっている。
だから、まだ自分は頑張れるのではないか?という自身への期待を持ってやってみよう。
めちゃくちゃ不安だけど。。。

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