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音に命を宿す

こんにちは。久しぶりの更新になります。
仰々しいタイトルになってしまいましたが、でもこういうことなんだろうなと感じています。

今日は吹奏楽の指導を携わっている高校生達のアンサンブルコンテストでした。
ラヴェルの子供と魔法というオペラからの抜粋セレクションを演奏しました。アレンジも後輩がその子達を見て書いてくれたものです。
アンサンブルコンテストは1日のうち何百団体もが5分以内の楽曲を演奏します。指揮者もいないので学生だけの空間になります。この5分の曲をたくさん練習します。
その過程がとても大切なのは言うまでもないのですが、
ここで、
ただ演奏するだけのチーム
良い音を並べるチーム
一つ一つのフレーズを紡いでいけるチーム
それぞれ事情を抱えながらそれでもこの本番に向かっていくわけです。
楽譜に書かれたものをどれだけ読み取って、なぞるだけではなく、自分のものにして演奏しながら、チームで1つの方向にどれだけ向かうことができるか。
個々が役割りをしっかり果たしながら、1つの楽曲に命をを与えていく。ラヴェルが作った音楽をアレンジという形を変えたただの紙切れに8人が音を出して命を与えていくということ。
もちろん経験の少ない10代ですから、指導側がアドバイスをしていくわけですが、演奏しているのはその10代達。本人達が培ってきた経験に照らし合わせながら、雰囲気を伝え、アドバイスをしただ演奏するではなく、音楽をするということがどういったことかを感覚的に伝えていきます。
今日の8人はラヴェルの音楽を紡いでくれて、良いアンサンブル、良い音楽をしていたなと感じました。呼吸の取り方、間のあけ方、個の出し方、バランスの取り方、フレーズの作り方、本当にたくさんやることがあって初めて成立する音楽。
練習の過程から終始楽しげにやっていた8人。コンテストという意味では望む結果には至らなかったかもしれないけど、良い時間、良い音楽をくれた生徒達に感謝しています。
また3月の定期演奏会でも演奏する予定なので、楽しみにしています。

TAKUYA🐉

読んでくださってありがとうございます。 今後とも精進して行きますので、よろしければサポートよろしくおねがい致します♫