日本経済新聞:[豪サントス、何としてもとらえたい世界的LNG人気]

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オーストラリアのエネルギー大手、サントス社の液化天然ガス(LNG)増産のニュース。

URL:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53950630X21C19A2XR1000/


天然ガスの需要増加の背景。

天然ガスは石油、石炭に比べて二酸化炭素排出量が少なく比較的環境に優しい天然資源と位置付けられている。特に最大のLNG輸入国の日本では2011年の福島の原子力発電以降は発電を火力発電に頼らざるを得ず、天然ガスの輸入が増加している一因である。その他のアジア新興国も同様に経済発展に伴うエネルギー需要が拡大していることから、サントスはその需要をなんとしてもつかみたい。


今後の懸念点。

まず、LNGの増量を目指すカタールやシェールガスを積極輸出するアメリカなどによって貿易量は21年3億6900万トンと、18年から20%伸びるデータがある。

一方のオーストラリアは、2017年度(17年7月~18年6月)の豪州のLNG輸出量は6170万トン。国際石油開発帝石が操業する「イクシス」(年間生産能力890万トン)が18年に稼働したことなどが寄与し、18年度は7490万トン、19年度は8160万トンと増加が続く見通しだが、18年末に生産を開始したLNG計画「プレリュード」(同360万トン)を最後に大型のLNGプロジェクトの予定はない。そのため20年度のLNG輸出量は前年度から微減に転じるとされる。


ビッグプロジェクトがない中で海底ガス田「バロッサ」の権益をコノコフィリップス(米企業)から買収することを決めており、今後もLNG需要に応えるべく経営を進めていくと見られる。

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