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メモの変遷

昔は紙のメモ帳を使っていたが、世の中にスマホが普及し出してからは、検索とデータ管理の優位性からスマホのメモアプリを使うようになった。

最近「メモの魔力」という本を読んで、手書きメモにしかないメリット(思考の抽出と展開)を改めて見直す機会を得た。

これまでは、過去のメモから情報が簡単に検索できるプレーンテキストベースのメモアプリ(以下、電子メモ)を使ってきたが、今は技術の進歩により手書き文字が検索できるようになっていることを知った。ようやく電子機器で手書きのメリットと電子メモのメリットの両方の恩恵を受けられる時代になった。

この機会に自分のこれまでのメモの変遷を振り返った。

1996年〜(約17年間) 紙のメモ帳

紙のメモ帳をいつ頃から本格的に使い始めたのかは記憶に残っていないが、趣味でマイクロコンピュータやゲームボーイのソフト開発をしていた頃(1996年〜2004年)に、思い付いたソフトウェアのアイデアを絵や文字で書き留め、その手書きメモを毎日眺めては思考を展開するというソフトウェア設計ツールとして活用していた。

2004年にソフト開発を辞めたことと同時に手書きメモも使わなくなった。その1年後、手書きメモで生活が充実していたことを懐かしく思い出し、仕事に手書きメモを使うようになった。それ以降は、仕事に関する思い付きやアイデアをタスクに落とし込む作業に使っていた。

ソフト開発をしていた頃のメモ帳は市販のメモ帳(大学ノートA6版)を使っていたが、長女に方眼紙の方が図を書くときに便利ということを教わり、仕事で使うようになってからは方眼紙(5mm)のメモ帳を使うようになった。

この頃は手書きメモが日常的に重要な役割を担っていたが、これが「手書き」の効果であったという認識は持っていなかった。

2012年〜(約4年間) Apple純正メモアプリ

電子メモは過去のメモを検索できることとメモの保管に物理的な場所を取らないというメリットがある。電子メモのこの特性に魅力を感じ、紙のメモ帳をやめて電子メモを使い始めた。初めての電子メモはApple純正メモアプリだった。外出先ではiPodtouchでメモアプリを使い、自宅では文字入力しやすいiMacでそのメモアプリを使っていた。2011年に始まったiCloudサービスで、iPodtouchとiMacでメモアプリのデータが同期され、その便利さに感動したことを思い出す。2013年にiPhoneでスマホデビューし、引き続きApple純正メモアプリを使った。

2017年〜(約6年間) Simplenote

Apple純正メモアプリが機能強化され画像等を扱えるようになりシンプルなメモアプリではなくなってきたことと、データ管理の柔軟化(フォルダ方式→タグ方式)と検索機能の強化をしたいと考えたことから、Apple純正メモアプリからSimplenoteに乗り換えた。

2023年〜 GoodNote5 & Drafts

そして現在、iPadminiで手書きメモを復活させた。GoodNote5アプリで手書き文字が検索できるようになり、手書きメモのメリット(思考の抽出と展開)と電子メモのメリット(データ管理、検索性)の両方のメリットを享受できるようになった。

以前は、外出先でアイデアや気付きを思い付いた都度、ポケットからiPhoneを取り出してメモをとっていた。思い付いてからメモを取り始めるまでに一手間かかることにストレスを感じていた。現在は、常に腕に着けているAppleWatchで音声変換やフリック入力を使って、ストレスなく手軽にメモが取れるようになった。また、これまで使っていたメモアプリSimplenoteは、AppleWatchでも使えるDraftsに乗り換えた。DraftsはiMac、iPhone、iPadmini間でiCloud同期して使えるので便利。

現在は、思考の抽出と展開をするときはiPadminiのGoodNote5アプリで手書きメモ、思い付いたアイデアや気付きを書き留めるときはAppleWatchのDraftsアプリでテキストメモと、目的により手書きとテキストを使い分けている。

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