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家系ラーメンのはなし

一番はじめに紹介した、齋藤孝さんの著書 アウトプットする力の中で「同じジャンルについて20冊読んだら専門家を名乗っていい」って記述があった。
同じジャンルで20冊くらい読んだかなぁって思えるものなど幕末の本くらいだが、家系ラーメンなら20店舗は余裕で食べている。
これは意味を曲解して家系ラーメンの専門家を名乗っても良いと捉えても問題ないであろう。(多分ある)

しかし、前回糖質を悪者にした記事を書いたところだが今回は糖質オバケであるラーメン。しかも家系ラーメンである。
それだけでなく参考文献もろくにないほぼ主観である。

さて、横浜に住んでて食べたことある人ならわかると思うが、この家系ラーメンは依存性が強烈であり、糖質依存の次元ではない。
私が社会人になってから太った理由が家系ラーメンだと言っても過言ではない。

この家系ラーメンの美学と超個人的におすすめな店舗を何店か紹介しようと思う。

家系ラーメンとはなんぞや

家系(いえけい)ラーメンは、神奈川県の横浜市を発祥とする豚骨や鶏ガラから取った出汁に醤油タレを混ぜたスープに、太めのストレート麺が特徴のラーメンである。
ジャンルとしては豚骨醬油ラーメンとして扱われることが多い。
鶏油(ちーゆ)の風味も強く独特の匂いがする。とてもクセになる。悪魔じみている。

・麺
太めのストレート麺であるがコシのあるモチっとした食感があり、普通の中華麺よりは若干短い。
総本山である吉村家および直系店は基本的に酒井製麺の特注麺を使用している。
酒井製麺のほかに、丸山製麺、長多屋製麺、大橋製麺、増田製麺、三河屋製麺等が使われていることが多い。
店の中や外の麺箱にどの製麺所の麺か書いてあることが多いので気になったら見てみると良い。
個人的には酒井製麺は安定だが、最近は長多屋製麺系も結構好き。

・トッピング
基本的には、ネギ、ほうれん草、チャーシュー、海苔で構成される。
チャーシューは豚もも肉をスモークして作ったのが多い。美味い。
追加トッピングは、店舗によって様々であるが味付け玉子、白髪ネギ、キャベツ等が多いイメージである。
個人的には味付け玉子、白髪ネギ、ほうれん草追加、海苔追加あたりがおすすめである。ほうれん草との相性は最強

・湯切り
平ザルを変形させたようなザルを使用する。麺が太いためテボ(深ザル)だと固まってしまったり美味しくならないというが、平ザルは数年の修業が必要なようである。上手い人の湯切りは見てて楽しいので是非。

個人的おすすめ店舗

全国の人に優しくなく例外なく横浜市内(それも西区、中区、南区のみ)で紹介する。
閉店してしまったり味が落ちたとか、通ってた頃と味が変わったとの噂が多いところもあるので悩んだ。今回は完全に主観をベースで紹介する。

①吉村家

あまりいい写真が手元に無かったが、
発祥店である家系の総本山「吉村家」である。
あえて紹介しなくてもいいのだが、人生で一度は食べて欲しい。
店主であり創始者の吉村実さんのこだわりが随所に見られる。

直系店は安定しておりしっかりしている店が多いので以降は派生系やオリジナル系を中心に紹介する。

②壱八家

画像はほうれん草トッピング
いわゆる「壱系」と呼ばれる「壱六家」から派生した店舗である。
系列店を含めて壱八家だけで7店舗くらいはある。
本店は東戸塚にあるが、個人的には弘明寺店が好きである。
人生で最初に食べた家系が弘明寺店の壱八家でありひどく感動したため、思い出補正も強い。15年以上前である。
個人的な原点でもあるため、ここを基準にして考える節がある。
そのためか、個人的にはテーブルにごまが置いてあるのがデファクトスタンダードだと思っている。
あとここは餃子も美味しいし、ネギラーメンはピリ辛の味付けの白髪ネギでとても好き。全く映えない。(下図)

③たかさご家

こちらは系統としてはオリジナル系である。
画像はフォルダ内から見つけられなかったからまた行った際に。
現在は日ノ出町駅と関内駅付近にしかないが以前は長者町と高砂町にもあった。そもそも高砂町が名前の通り本店だったのだが今は日ノ出町が本店になっている。

ここも思い出補正が強く、高砂町店があった頃に近くに住んでたこともありかなりの頻度で通っていた。
晩御飯食べた後でも、深夜に誘われたら行ってたのでこの時期にめちゃくちゃ太った記憶がある。
深夜まで営業してるのが家系ラーメンの良くないところである。それでも食べれちゃうくらいの食べやすさはあった。

④田上家

たかさご家によく一緒に行ってた友人におすすめされたので行ってみてハマった。
酒井製麺の麺を使用しており、生ガラを使用しているためか直系店に近いような濃厚なスープが美味い。
最近一番通っている店かもしれない。

⑤黄金家

画像はほうれん草トッピング。
最近初めて行ったお店。
杉田家系列の店舗で直系店に近い味。醤油が強めのスープだけど濃厚。
チャーシューのスモーク感も家系っぽさ全開でとても良い。
ほうれん草トッピングが120円なのに満足度高めだった。

あとがき

さて横浜に縁遠い人にはさっぱりな内容のnoteとなったが未経験の人は是非一度、吉村家に行くためだけに上浜(上京的な意味)して欲しい。

今回は短めの内容にしようと2000文字程度の内容だが、このnoteを書く準備の段階で家系ラーメン欲に駆られて2kg増えた。全くもって危険な食べ物である。

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