写真市場拡大に必要なこと

写真というメディア、芸術は、本(写真集)というジャンルにおいても芸術というジャンルにおいても、そのジャンルにおいて最低の売上、市場しかないのが現実だ。
売れている写真集のほとんどがアイドルかヘアヌード写真集という写真の作品が目的ではなく、アイドルそのものヌードそのものが目的での購入になってしまっている。

SNSでも無償でプロ並みの写真館フォトを撮ってくれる記念写真カメラマンか、週刊誌のようなグラビア写真をいつも掲載しているカメラマンが人気なのだ。
もちろんその写真で写真集を出してもベストセラーにはならない。

結局のところ
無償でいい写真を撮ってくれる
無償で美人やエロい写真を見ることができる
で写真は終わってしまっている。

同じ静止画の漫画は売れるのに、同じ実写のドラマや映画は売れるのに、写真が売れないのは決定的なものが足りないからだと思う。

ぶっちゃけ、「美しさ」だけではダメなのだ。

「美しさ」
というのは全ての生物に対して強烈に惹きつける力を持っている。
でも、その惹きつける力はキッカケでしかなく、大切なのはその先にあって、ほとんどの生物は生殖行為を行うために異性を引き込むために利用されている。
そして人間でも生殖行為はもちろん、夫婦関係、人間として協力し合える関係を作るためのキッカケとして美しさはあると思う。
だから逆にどんなに美しくても、性格や生活が破綻していたら夫婦関係、友人関係など人間関係を保つことができず、正に美しさはキッカケでしかないことを見せつけられる。

だから写真も、その美しさの先に何を伝えたいかがとても大切だと思う。

こう書くと何を面倒なことを、、、と思う人が多いと思うけど、あの日本人が大好きな漫画やアニメも絵が綺麗なだけでは人気は出ず、その作品のテーマやドラマ、登場人物の行動や人間性が魅力あり表現されて、はじめて人気が出る。

私は写真も漫画やアニメと同じように何百万部も売れる力があると思う。そういう作品が生まれて大きな市場が生まれた欲しいと願っている。

そのためには上手い写真に、しっかりとテーマとドラマが必要だと思う。テーマ性やドラマ性ではダメだと思う。
ガツンと、情熱的に、訴えるものが必要だと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?