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チェルノブイリ日記 8 ~ ビビリの私とフリーダムなガイド

巨大な口に迎えられ

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 前回のあらすじ ~ 危険な5号炉の散策を終えたと思ったら巨大な門から再び5号炉の中へ入ることになりました。

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 ふと足元に目を向けますと……タバコや。観光きゃ……取材に訪れた人間が捨てて行ったのかなぁ。ポイ捨て良くない! と建設途中で放棄されて四半世紀以上そのままの場所で言うのも妙なのですが。

※ この記事はトリップウォーカーに掲載していた「チェルノブイリ日記」を書き直したものです。有料の設定にしていますが、全て無料で読めます。読み終わって面白かったと思われましたら投げ銭として購入の手続きを行って下されば幸いです。

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 さて建物の中は……広い! 向こうに見える階段の大きさがアンバランスに思えますね。

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 左を向きますと2階部分……なんか先の方で崩れてしまっていますね。え、崩れるの? 手前の方もいずれは崩れるんでしょうね。訪れたのが2013年ですのでもう崩れているのかも知れません。

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 先程の階段も……なんかのっけから角度がおかしいような? 壊れてる? 壊した? 角度は急ですし狭いし、安全な物を作ろうという概念がちょっと希薄なんですかねぇ。

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 また別のところでは、なんか、こう、ガラクタが無造作に重なっているだけですが現代アート味がありますね。狙ってこう置いたわけではないのでしょうけど。ガラクタになってしまった物に光あれ。

神秘的な池……?

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 私にも光を!

 出入口のあたりこそ明るさはあったものの、少し進むとこのような状態です。でもでもやっぱり進むんですよねぇ?

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 暗いとはいえ先程まで散策していた場所に比べると開放感がありますね。吹き抜けってのは大事なんだなぁ。

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 間接照明……というわけではないのですが、あぁ、明るい、素晴らしい。

「ワッチ ユア ステップ」

 ガイドに注意されます。そうです、見上げるよりまずは足元をしっかり見て進みませんとね。穴が多い場所も歩いて来ましたし……。

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 ここは……なんか水が溜まってますね? 長年の雨が溜まってこうなった……のかなぁ? 火災でも起きて消火活動が行われた? どちらにせよ水はけが悪過ぎますよね。

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 しかし何やら神秘的だなぁ。日本でも青く透き通った池がありますけど、そんな感じで錆色の池……神秘的でもないか。絶対に落ちたくないなぁ。うっかり水を飲んでしまったらどうなってしまうのか。

危険からは逃れられない

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 随分暗いところへやって来ました。えーと、イケメンとガイドはどこにいますかね? 立場的には私が客ですのでガイドをして貰うべきなんですがどうしてこうさっさと歩いて行ってしまいますかね。
 とりあえずカメラのフラッシュを焚いて状況を確認しながら進まないと……

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 ぎゃーす! またナチュラルに死ぬエリアやん! 足元は危なっかしいし、よく見たら上から棒状の何かが出て来てるし!
 ヘルメットなしのスニーカーで歩いていて良いんですかね私は。日本なら絶対に許されませんよね。

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 ガイドいた! イケメンはどこにいるんですかね……。

道は複雑になる

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 アクションパズルゲームならどこをどう上って下りてゴールへ辿り着くか考えるところなんですけどね。鉄骨に体重を掛けたら崩れそうな気がするなぁ。いや大丈夫なんやろうけど……。

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 ハシゴを見付けたからといって真っ直ぐ進むと落ちますよ。

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 写真では明るく見えますが、それはもちろんフラッシュを焚いているからです。

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 右上に電球の傘のような物が見えますが……電球の傘なんですかねぇ? ファミコンの名作推理ゲーム「さんまの名探偵」を何度もクリアした身としましては「裸電球や。わ、わびしい……」と言いたくなりますが傘があるので言えませんね。
 いやまぁ傘があろうがなかろうが建設途中でもものすごく暗かったのかも知れません。そんな建設現場ある? 持ち運べるライトがあったのかな?

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 穴の前に大きめの管。つまずいたら落ちて死にます。

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 小さなハシゴのそばに大きな穴。運動神経に自信のある作業員はショートカットと言って飛び降りてそうですよね。

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 歪んだ柵、手前の足元には足を引っ掛けそうな何か。罠?
 こうしてパソコンに向かっている今でこそ面白半分に見ていられますが、本当に大した装備もなくこんなとこよくうろうろしていたなぁと感心します。ここで死んでニュースにでもなっていたら廃墟に不法侵入する先輩諸氏に「装備がー」「廃墟なめんなー」と死体蹴りの大目玉を喰らっていたのでしょうね。

自由奔放なガイドと案ずる私

 全体像も分からず、どこを上ってどこを下りて今は何階の高さにいるのかも分からず、ちょいと混乱して来ました。

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 ガイドが残像みたいになっていますが……。頼むからもうちょっと私の近くにおってくれ。こんなところに独りでようおらんのよ。

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 うっかりすると落ちそうな場所までわりと平気な感じで向かうガイド。私が落ちたら後の面倒はガイドが見てくれるんでしょうけど、ガイドが落ちたら私はどうしたら良いんですかね。イケメンと力を合わせて何とかしないといけないのでしょうけどイケメンは英語を喋れるのかな……。

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 残像ガイドシリーズ。それだけ暗い場所なのですよ。プロの写真家はこのような場所でも三脚を立ててじっくり撮影するのでしょうけど私は素人カメラマンですのでね。

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 両手を後ろで組んで余裕のガイド。穴あるし足元に色々落ちとうから! 頼むからじっとしといてくれや……。

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