チェルノブイリ日記 10 ~ ガイドされるべきは私なんだけど……?
並ぶ柱を見ると神殿と思う
特に話すこともなく、黙々と写真を撮り続ける3人。
音もなくどこかに落ちてしまったら気が付いて貰えなかったと思います。
よくよく見ますとコンテナのような物を吊ったクレーンは近い場所に2基立っているのですね。それぞれの場所でどちらのクレーンを見ていたのかなぁ。
線路のそばに池? と謎の柱の絵。
「世界の車窓から」チェルノブイリを走る列車が森を抜けるとそこは柱の並ぶ池で……いやまぁ、池に柱だけわざわざ立てませんよね。この場所の完成予想図はどのようなものだったのか。
水面に写る柱が神秘的な雰囲気です。並んだ柱を見ると神殿と思ってしまうのは短絡的な思考なんですかねぇ。というか神殿イコール柱というのも何がどうして。神殿というのは壁はないの? 吹きさらしなの? 嫌じゃなかったのかなぁ……。
※ この記事はトリップウォーカーに掲載していた「チェルノブイリ日記」を書き直したものです。有料の設定にしていますが、全て無料で読めます。読み終わって面白かったと思われましたら投げ銭として購入の手続きを行って下されば幸いです。
ゲームの話ばかりで申し訳ないのですが神殿と言いますとナムコの名作シューティングゲーム「ドラゴンスピリット」を思い出してしまいます。
柱に当たったらミスになりますよ。
穴に落ちるのは地面を歩く人間だけです。空を飛ぶドラゴンには関係ありません。
線路を歩いて……
放棄された場所ですが植物にとっては関係のないことです。繁殖出来るならどこでもするわけね。
よく見ると線路の枕木から木が生えています。木から木! 生えるもんなの? いやまぁ生えていますもんね。植物というのはたくましいのだなぁ……。
さてそろそろ次の場所へ……ここから外に出て来ましたが、またこの中に戻るようです。
建物の中に戻ったら、いきなりよ! ガイドぉおぉぉ! 危ないから! もう1歩下がったら危ないから!
どこをどう歩いたのかまるで分かりませんが、写真のタイムスタンプを見ますと先程の線路の出入口から8話の大門へ戻るまで5分も掛かっていませんでした。立ち止まって写真を撮りながらその時間ですので、距離としては大したことはなかったのでしょうね。8話の大門からですと75分ほど経過していました。結構うろうろしましたね。
再び大門へ
お気に入りの1枚です。何かを見上げるガイド。
何かを説明するイケメン。
まぁ立場的には私が見上げてガイドから説明を受けるべきなんですけどね……。
写真を撮るイケメン。
写真を撮るイケメンを撮る私。
しかし何を見てたの……私も見上げましたら、左上に何やら運転室のようなものがぶら下がっていますね。懸垂式のモノレールみたいな。いったい何をしていたのでしょう? 左右に移動しながら何かを撃つ……という想像をしてしまうゲーム脳です。
あの運転室が動くとして、人が出入りしていたはずで、周りに足場がないとおかしいと思うのですが……なさそうですよね? あの場所から出入りしていたの? もしかして人が取り残されたままだったりして……?
謎を残したまま5号炉内部の散策はおしまいです。
名残り惜しいけどさようなら
気が付けば18時近くになっていました。夜の5号炉というのもさぞかし雰囲気があるのでしょうけども危険過ぎますので今日はこれでホテルへ戻ります。
戻りますよね? 相変わらずフリーダムなガイド。巨大な扇風機の羽……? そして何故ここに転がっているのか?
右下にバギーちゃんとも呼べないタイヤと車の底の部分。どうして……何がどうしてこうなってここに置かれているの。
謎にハシゴ。ここに要る?
私のような、外国から取材に来た人たちが面白半分にここへ置いたのかなぁ? そんなことするか?
7話でガイドが説明してくれたお湯を沸かす装置らしき物。よく見ますと何やら落書きがありますね。「MAPC!」と読めますが、よく見ますとMの左にAの文字、その左にも何やら文字が書かれているようです。
文字を書いてからここに置いたということですよね。放棄されてからこの装置をここに置いたとは考えにくいので、原発事故が起こる前に……落書きしてから置いたの? 日本ではあり得ないことですが、まぁ感覚の違いなんですかねぇ。当時のソ連でも怒られたのかも知れませんけども。
色々な物が落ちています。これは……えー、何でしょう?
ここはこの5号炉へ最初に入った出入口ですね。先程の大門に比べますと勝手口というイメージですね。扉がないのはまだしも……いや、まだしもではないでしょうけど、開いた部分をよく見ますと綺麗に真っ直ぐではないというね。真っ直ぐで当たり前と思うのは日本人的な几帳面さなのでしょうか。それか経年劣化で削れていった?
あと、もう少しだけ
むむむ、このクレーンは……。右にもクレーンがありますね。ということは、線路や神殿と言っていたあたりは右の向こうの方ということですかね。
よく見ますと足元に何か倒れていますね。
いや、なんかぐっちゃぐちゃやん。これは何なの、何かが崩壊してこうなったの? 何かをバラしてあえてここに積んだの?
しかしクレーンというのは絵になりますねぇ。
この日記に掲載しています写真は暗かったら明るくする程度で基本的には編集していません。しかしこればっかりは何となくモノクロにしたい!
つい何時間か前に「クレーンに近寄るのは危ない」と思ったような気がしますけどそんなことはすっかり忘れて見上げてしまいます。工事現場で働く人でもない限り、クレーンに近付くことなんてありませんものね。
クレーンの上り下りもハシゴでね。こわー……。
ちょいと調べてみましたら建設現場で見掛けるこのようなクレーンは「タワークレーン」というもので、鹿島建設のサイトによりますと運転席へはハシゴで上るそうです。こわー……。上り下りは時間が掛かりますし危険もありますので、仕事が終わるまで下りなくても良いように、運転室には冷蔵庫やトイレなどもついていて、食事や休憩もとれるようにつくられているそうです。
ちょっと暗くて申し訳ないのですが右下にガイドが立っています。何を撮影しているの?
おぉお、あの折れたクレーンや。神殿と折れたクレーン。雷でも落とされましたかね……。
近くで見ますと……。
結構な迫力ですね。いつ折れたのか分かりませんが、折れた瞬間が撮影されていれば現代でもことあるごとにテレビで放送されていたのでしょうね。
日本ですとここまで近付けないように何らかの対策が打たれるのでしょうね。しかしまぁ対策を打つということはタダではないですからね。
私が見守って貰う側なのでは
……ガイドォオぉ!
危ないから! 5号炉とクレーンを撮るガイドを撮っとくけど危ないから!
しかしさっきからちょっと思ってましたけど、イケメンもガイドも私をわりと放ったらかしにして写真を撮りまくっているのは公私混同と言うのではないの? まぁええけど。
日本から出発した海外旅行ツアーの日本人ガイドが私用で写真を撮っていたら客にSNSで全世界に告げ口され旅行会社が謝罪する大騒ぎになりそうですよね。この日記ではガイドのフリーダムっぷりをネタとして書いていますけど、ちょっとくらいええやん……。
しかしよ、どうやって上ったの! んでどうやって下りるの! どうして私がハラハラさせられているのでしょう。
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