兵庫県神戸市の「元町高架通商店街」通称モトコーの解体工事で戦後闇市の歴史を刻む柱が現れた話
モトコーの柱に闇市の歴史が刻まれていたと聞きまして
兵庫県神戸市のJR元町駅とJR神戸駅の間に「元町高架通商店街」、通称モトコーと呼ばれる商店街がございます。戦後にこのあたりで開かれた闇市が発祥で、その後は元町駅側の1番街から神戸駅側の7番街まで商店会が組織され、営業を続けられていました。
さて、2020年6月10日の神戸新聞に「解体進むモトコーの柱に闇市の記憶 華僑の屋号名が続々出現」という記事が載っていました。耐震工事のために高架下の建物を解体したら高架の柱に戦後の闇市の頃と思われる屋号が書かれていたよという話です。これは見に行くしか!
というわけでやって来ましたJR元町駅。改札を出ましたらのっけからこのポスター。こういうポスターを貼らなきゃいけないというのはちょっと寂しくはありますが……。
3番街へ向かう
モトコーの入口に着きました。ここが元町駅側の1番街です。南西にある神戸駅に向かって7番街まで続いています。
モトコー自体は2004年頃から何度となく来ているのですが外側を歩いたことが少ないので今回は外側を歩きます。
モトコーについてはトリップウォーカーのこちらの記事も是非ご覧下さい。
http://tw.silk.to/shopping/hyogo/motoko/motoko__20181215/index.php
「やきにく味楽」。激安……ではありませんが、良心的な価格。電車の揺れを感じながら焼肉とビール。美味しそう過ぎません?
酒の横に書かれている「一級」に歴史を感じます。Wikipediaによりますと日本酒級別制度が存在したのは1992年まで。特級、一級から五級まで分類されていたそうです。五級ってどんなだ?
2階は住居や物置きになっています。今でも住んでらっしゃる方は何人くらいなのでしょうね。
普段は中ばかり歩いていましたのでなんか新鮮だなぁ。いや一度くらいは見ていたのでしょうけども。
2番街です。皆大好き「レンセイ製菓」。
3番街。「毎日が掘出市でーす!!」というのはわりとホントでして、何十年も前のゲームソフトやら家で使ってましたよねというビデオテープやら雑貨やらおもちゃやら、掘り出すと楽しいお店が並んでいます。
あ、並んでないわ。どこから突っ込めば良いのか分からないのですが、多くのお店が……あれ、同じモトコーに移転してるのね? 移転先でもいずれは耐震工事が始まると思うのですが、家賃やら移転の費用やらを考えたらその方が良いのでしょうかね。
そして工事中に挟まれた店舗があることに驚きます。何で移転を免れているのだろう? 新しい建物だから大丈夫ということ? 耐震工事の邪魔にならない位置ってこと?
「あれちゃう? あきらめたらそこで試合終わってまうんちゃう?」「モトコーのカラータイマー鳴ってます!」などのポスターはそのままです。
ポスターを撤去するにも時間や費用が掛かるわけでってのは考え過ぎですかねぇ。
「通常営業しております」と言われましてもね感がすごい。営業されている店舗もあるようですのでそうなんですけども。
通路は途中で行き止まりになっていました。外に出なければいけません。
北側へ出ます。
お金の話ばかりして申し訳ないんですが、この看板を作るのもタダではないわけで……誰が作ったのだろう?
件の柱はどこ?
北側の歩道です。バリケード! は想定内として、柱が何やら保護されている感じ?
あれ、遅かったかな……と思いつつ、バリケードの中を覗ける高い場所を探して北側の花隈公園へ。
うーん……。
もう遅かったのかなぁ……。
もうちょっとうろうろしてみよ。と歩いていましたら……
おおおおおおお!? 南側の柱やったんや!
帰宅して改めて神戸新聞の記事を読みましたら「南側」と書かれていました。てへぺろ。
南側に回って来ました。すぅげぇーーーーー!
ここから先は
¥ 300
読み終わられて「面白かった」「役に立った」「他の記事も読みたい」などなど思われましたらサポートを是非よろしくお願いします。